「田舎暮らし」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
私はねこちゃんでした。
「ねこちゃんなんてどこでも飼えるだろ」と思ったあなた!これが夫婦の考え方の違いなんです。

もちろん、都会でもねこちゃんは飼えます。でも、賃貸でも分譲でもねこちゃんOKの物件は希少で、それだけで家賃が高くなるんですよね。それに、どんなにねこちゃん好きな大家さんでも、大抵は『ペット不可』の契約書にしっかり印鑑を押してしまっています。結果として、「住みたい場所にはねこちゃんOK物件がない!」なんてことがザラにあるんです。
でも田舎は違います。少子化の影響で借り手が少なくなっていることもあり、最近は、ねこちゃんOKの物件が増えている んです!しかも 家賃も安い。もちろん、中古や新築の一軒家なら 自分の判断で自由にねこちゃんを迎えられますよね。
こんなふうに、「田舎暮らしに求めるもの」は人それぞれです。
でも、もし一緒に住むパートナーと意見がズレていたら、理想の田舎暮らしが一生の我慢生活になりかねません。
だからこそ、「田舎暮らしで本当に求めるものは何か?」、パートナー同士の妄想をすり合わせてから行動に移す必要があるのです。

このページは、田舎暮らしに対する理想や妄想を整理するための場を提供するためのページです。あなたが田舎暮らしに求めるものは何か、一緒に自分の心の中をのぞいてみることからはじめましょう。
田舎暮らしに求めるもの

「田舎暮らしに何を求めるか?」と聞かれても、山や湖や田んぼなどの風景が思い浮かぶだけで、具体的なイメージがなかなか湧きずらいかもしれません。
でも、肩の力を抜いて、「ねこちゃんを飼いたい!」くらいの気軽な気持ちで考えてみてください。田舎暮らしの妄想にルールなんてありませんから。

もし自分では思いつかないなら、まずは私たちの妄想を覗いてから考えてもかまいません。私たちの妄想に共感したり、それをきっかけに新しい妄想が生まれたりしたら、もうそれはあなた自身の妄想です。
思い浮かんだらすぐそれをノートでもパソコンでもスマホでも、思いつくままに書き出してみましょう。音声入力や録音でもOKです。自分の奥底に秘めた欲望を言葉にして確認してみましょう。

私の妄想
私の場合、田舎暮らしといえばまず「ねこちゃんを飼いたい!」というのが一番の願いでした。過去に2匹のねこちゃんを飼ったことがあり、1匹目は茶トラ、2匹目はグレーの虎猫でした。次にどんな子を迎えるか考えるだけでもワクワクします。
私はそれが第一優先でしたが、その他では毎日ジョギングをしているので、すぐ近くに起伏の少ない平坦で走れる環境が整っている方がいいなと思っています。筋トレやプールにも通っているので、安く使える公共の施設が近くにあると嬉しいですね。最近サーフィンは車中泊時に少し楽しむ程度になったので、こちらは必須ではありません。
また、自給自足に少し興味があるので、庭で家庭菜園ができる環境があれば、楽しそうだなと思っています。さらに、以前マンションに住んでいたときに水が汚く、とても飲めたものではありませんでしたので、できれば水道の水がきれいな場所を選びたいです。近くに湧き水が出てその水を汲むことができるなんて環境は最高ですね。
その他では、光熱費が高くなりすぎる地域は避けたいですし、家の中や庭にしっかり太陽の光が当たることも絶対に譲れません。日当たりの悪い場所には住みたくないですもんね。
こんなふうに、思いつく希望をどんどん書き出してみてください。そして、それを「譲れない妄想」「あるといいなと思う妄想」に分けて整理しましょう!
私の譲れない妄想
- ねこちゃんを飼いたい
- 家の近くに平坦なジョギングできるところがある
- 水道の水がきれい(飲める)
- 家は日当たりがいい場所である
- 光熱費(電気・ガス・水道)が常識的な金額である
- 近く(約5km圏内)に直売所、もしくは産直市場がある
- 近く(約5km圏内)に業務用スーパーがある
私のあるといいなと思う妄想
- マイホームを持ちたい
- 庭で家庭菜園ができる
- 近く(10km圏内)で湧き水が汲める
- 庭でキャンプをしたい
- 近く(50km圏内)にキャンプ場がある
- QUOカードを使える場所(コンビニ)がある
妻の妄想
妻は甲状腺の病気を患っており、通院可能な場所に病院があることが必須と言いていました。ただし、3カ月に1回の検査と処方を受けられればよいらしく、1時間ほどで通える範囲であれば問題ないとのことでした。
また、妻は私より現実的な視点を持っていて、日常生活や将来の不安にも配慮していました。具体的には、5km圏内にスーパーやホームセンターなどの日用品を購入できる場所があること、さらに高齢になり車の運転が難しくなった際、徒歩で町に出る交通手段が確保されていることを重視していました。
加えて、仕事ができるうちは車で1時間以内の範囲で働きたいとも考えているようです。
以上の点を踏まえて、妻の希望条件を整理すると次のようになります。
妻の譲れない妄想
- 甲状腺の病院が1時間以内にある
- 近く(約5km圏内)にスーパー、ホームセンター、ドラッグストアがある
- 近く(約5km圏内)にスーパーがある
- 街に出る交通手段(駅、バスの徒歩10分以内)がある(街に30分以内で出られる)
- 車で1時間以内で働ける(含むパート、アルバイト)場所がある
- 大きな道路から遠い
妻のあるといいなと思う妄想
- くつろげる公園や河原(出来たらジョギングやお散歩で行ける)
- 安く使えるテニスコート
先に出た妄想以外で生活に不可欠なもの
田舎暮らしへの憧れとは別に、実際の生活に必要な条件も考慮する必要があります。たとえば、役所へ行く機会は意外と多いものですが、近くに役所があるのか、病院へのアクセスはどうか、インターネット回線を引けるのかなど、移住後の生活に影響する要素も妄想に入れる必要があります。
以下に、生活に必要と思われる要素を挙げてみました。
- 役所(出張所)が近く(5km以内)にある
- 病院(内科、眼科、歯科、耳鼻科)が近く(5km以内)にある
- 最低限のインフラ(電気・ガス・水道)を引き込める(使える)
- 救急病院がが近く(10km以内)にある
- インターネット回線を引き込める
- 携帯電話が繋がる
- 下水施設がある(水栓トイレを設置できる)
妄想を表にまとめる
思いつくままに妄想を書き連ねたら、次はそれを表にまとめて整理してみましょう。とはいえ、難しい作業をする必要はありません。さきほど出した妄想を表に書き写すだけです。そうして、自分たちだけのオリジナル妄想表――『妄想チェックシート』を作るのです!
そして、『妄想チェックシート』ができたら、パートナーの妄想にもぜひ目を通してみてください。もしかしたらその妄想が、自分にとっても「譲れない妄想」の1つになるかもしれません。

この『妄想チェックシート』が、夢や理想を深く考えるための入口になります。
シートに書かれた内容をどんどん掘り下げて、さらに妄想を広げていきましょう!
『妄想チェックシート』は ⇓ こちら ⇓ からダウンロードできます。
妄想を現実に微調整
『妄想チェックシート』が完成したら、いよいよ準備完了です!さっそくこのシートを持って、「妄想探しの旅」 に出かけましょう!

とはいえ、いきなり移住先を決めるわけではありません。ただ、いつもの旅に「妄想のチェック」という楽しみを1つ加えるだけです。旅行のついでに、「もしここに住んだら…?」と想像を膨らませながら、理想の暮らしを探すイベントを追加するのです。
訪れた場所で、チェックシートの項目を見ながら妄想を現実に照らし合わせてみてください。「この町、私の妄想にぴったりかも!」と思えたら、該当する項目に✔を入れてみましょう。逆に、「ここに住むなら、あの妄想はあきらめなきゃいけないのか…」と気づくこともあるかもしれません。
こうして、楽しみながら妄想を微調整し、少しずつ妄想を現実に寄せていくのです。
大事なのは、「ここに住むべきか?」という結論を出すことではなく、「妄想をどんどん広げることを楽しむこと」です。気になる場所が見つかれば、何度でも訪れて、そのたびに妄想を広げて楽しみましょう。妄想する過程を楽しむだけならお金はかかりませんし、いつでもどこでも簡単にできるでしょ。
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