前回の記事 「壊れたHDDが復活!? 驚くほど簡単操作の復元ソフト『RecoveryFox AI』レビュー」 では、「RecoveryFox AI」を使って実際に壊れたハードディスクからファイルを取り出すことができました。
今回はその続きとして、以下の疑問に答える形で簡単に説明しています。最後まで読んでいただければ、「RecoveryFox AI」が自分に合ったHDD復元ソフトかどうか、判断しやすくなるはずです。
- 具体的なインストールやその後の操作方法
- どんな人が、どんなときに必要になるのか
- 費用や無料版でできることの限界
- 他の復元ソフトとの違い
具体的な(無料版の)インストールと操作方法(めっちゃ簡単だよ!)
インストールはとても簡単です。



以下のサイトから1. インストーラーをダウンロードして、2. 画面の指示に従ってインストールするだけです。インストールが終わると、3. デスクトップにアイコンが表示されます。
復元操作も、とても簡単です。インストール後に表示された1. アイコンをクリックして「RecoveryFox AI」を起動し、2. 復元したいドライブ(壊れているドライブ)を選択します。自動的にクリックスキャン⇒AIスキャンが開始され、スキャンが終わると復元可能なファイルの一覧が表示されます。3. 復元したいファイル上で右クリックして「内容をプレビュー」もしくは「ファイル復元」を選択するだけです。



「ハードディスクって壊れてたの?」と錯覚してしまうくらい操作が簡単すぎるため、戸惑うことはほとんどないと思いますが、もし、インストール方法の細かい点などを知りたい方は、以下のサイトなどをご参照ください。

どんな人が、どんなときに必要になるのか?
このアプリの特徴は、削除してしまったファイルや、何らかの原因で壊れてしまったファイルを修復できる点です。さらに操作がとても簡単で、パソコンに詳しくない人でも直感的に使えるという利便性もあります。
一般的にデータ復旧ソフトは、大切なデータを扱う人――例えば顧客情報を管理する人や、作品そのものが財産となるライター・デザイナー・動画編集者・音楽制作者、さらにはデータ管理業務に携わる人など――やや専門的な業界の人に必要とされるものです。業務で使う大切なデータが入ったハードディスクが壊れてしまった場合、この「RecoveryFox AI」は大いに力を発揮するでしょうし、すでに多くの人が、このソフトに助けられているはずです。
しかし、これだけ簡単で安価でありながら、損傷したハードディスクから普通では読み取れないファイルを復元できるのであれば、業務用途だけでなく、私のように「懐かしい思い出をもう一度手にしたい」というノスタルジックな目的で利用するのも十分にありだと感じました。
とはいえ、私のように古いハードディスクを押し入れにしまい込んでいる人は少ないかもしれませんね(笑)。ですが、昔のスマホやデジカメ、そこに差したままの読めなくなったSDカードを捨てきれずに持っている人は多いのではないでしょうか。
「RecoveryFox AI」を使えば、懐かしい写真を再び目にすることができるかもしれません。失くしたと思っていた大切な記憶が、たった数クリックでよみがえる――その瞬間は、きっと想像以上に心を揺さぶられるはずです。
もし、古いスマホやデジカメ、読めなくなったSDカードをまだ手元に残しているなら、一度「RecoveryFox AI」を試してみてください。そこに眠る思い出の写真が、再びあなたの目の前によみがえるかもしれません。
費用は? 無料版と有料版の違いとは?
前回のブログでもお伝えしたように、「RecoveryFox AI」は壊れたドライブのスキャンを無料で利用できます。つまり、データが復元可能かどうかを“確認するだけ”なら、一切費用はかかりません。まず無料で試せるのは、とても良心的な仕組みだといえるでしょう。
実際に復元を行う場合は有料となりますが、プランは「買い切り」と「期間契約」の2種類が用意されています。
最先端のデータ復旧ソフトは毎年のように新製品が登場します。「RecoveryFox AI」の永久ライセンスがアップグレード可能だとしても、将来にわたって常に最良の選択肢であるとは限りません。
業務でデータ復旧を継続的に利用する方にとっては、その点が重要です。その場合は「期間契約プラン」が向いています。一方で、私のように趣味的に使う程度であれば、必要なときに確実に使える「買い切りプラン」の方が、コストを抑えつつ安心して利用できるでしょう。
※執筆時点での参考価格(変更の可能性あり):
プラン | 料金(目安) | 備考 |
---|---|---|
1週間 | 7,980円 (税込み) | 緊急時の復元ニーズに最適 |
1ヶ月間 | 9,980円 (税込み) | 短期プロジェクトを扱うライトユーザー、企業、フリーランサー等に最適 |
1年間(人気) | 11,980円 (税込み) (14,980円) | 長期的なデータ安全を重視する専門家、企業などに最適 |
永久ライセンス(お得) 買い切り | 15,980円 (税込み) (22,980円) | 永続的なソリューションを求めるヘビーユーザー、IT専門家、企業、コンテンツクリエイター等に最適 |
他の復元ソフトと比べて、何が違うのか?
「RecoveryFox AI」が他の復元ソフトと比べて最も優れている点は、AIを搭載しているかどうか――つまり「ファイルを見つけるだけ」なのか、「壊れたファイルまで直せる」か、という違いです。
一般的な復元ソフトはAIを使わず、インデックス情報が失われても、断片的に散らばったファイルデータを独自のアルゴリズムでつなぎ合わせて復元します。それ自体でも十分高度な技術ですが、「RecoveryFox AI」の強みはさらにその先にあります。たとえファイルデータの一部が壊れていても、ファイル形式の特性を基にAIが補完し、できる限り元のファイルに近い形で復元してくれるのです。
特に画像や文章データ(PDFなど)は、完全に元通りにならなくても、ある程度まで修復できれば人間の目にはほとんど違いが分かりません。そのため、実用上は十分に利用できるケースが多いのです。
2025年8月現在、壊れたファイルデータを”AI”で補完できると謳う製品は、日本企業からは販売されていません。高度なアルゴリズムを搭載した復元ソフトは存在しますが、「RecoveryFox AI」のように一般ユーザー向けにAI製品として大々的に提供されているものは見当たりませんでした。AI技術と高度なアルゴリズムの違いについては公式には公開されていませんが、個人的には「ここでいうAI技術=高度なアルゴリズム」と理解しています。なぜ日本企業がAIを謳わないのかは疑問ですが、いずれにせよ非常に高度な技術であることは間違いなく、「RecoveryFox AI」でもこの技術を活用し、壊れたファイルをできる限り元の形に復元できるようになっています。
※こちらはあくまで、インターネットで検索できる情報に基づいています。
✅ データ復元ソフト 比較表(2025年版)
項目 | RecoveryFox AI | Tenorshare 4DDiG | EaseUS Data Recovery Wizard | Disk Drill(CleverFiles) | 完全データ復元PRO 15 プレミアム |
---|---|---|---|---|---|
拠点 | 中国 | 中国 | 中国 | アメリカ | 日本 |
開発元 | RecoveryFox AI | Tenorshare | EaseUS | CleverFiles | 株式会社ジャングル |
特徴 | 壊れたファイルもAIで補完、直感操作 | 破損した写真・動画の修復力に強み、操作簡単 | 世界的に有名、幅広い復元対象 | RAID対応、動画復元に強み | 日本語対応、エラー発生ドライブから復元可能 |
AI対応 | ○ | △ 一部補助 | △ 一部補助 | × | × |
対応OS | Windows | Windows / Mac | Windows / Mac | Windows / Mac | Windows |
無料版制限 | プレビューのみ | プレビュー&最大2GB | プレビュー&最大2GB | 最大500MB | 制限なし |
UI・操作性 | ◎ シンプル・直感的 | ◯ 標準的 | ◯ 標準的 | △ やや多機能 | ◯ 標準的 |
価格帯 | 1週間:7,980 1ヶ月:9,980 1年:11,980 永久:15,980 (1PC) | 1ヶ月:5,980 1年:8,980 永久:12,980 (1PC) | 1ヶ月:5,170 1年:8,470 永久:11,990 (1PC) | PRO版:12,100(1PC) | 11,800(1PC) |
まとめ
「RecoveryFox AI」は、壊れたハードディスク――たとえ物理的に損傷していても――誰でも簡単に、元のファイルにできるだけ近い形で復元してくれるソフトです。
昔のSDカードやUSB、眠ったままのハードディスクを捨てきれずに持っていたりしませんか?もし、持っていたら、まずは普通にエクスプローラーで中身を確認してみてください。そのとき「見られない…」となったら、ぜひ「RecoveryFox AI」の無料版で中身をチェックしてみてください。プレビューで確認して、どうしても復元したいと思ったら、永久ライセンスを購入して有料版に切り替えましょう。
想像してみてください――休日の昼下がりや夕暮れ時に、ビールやウィスキーを片手に、懐かしい記憶とノスタルジックな時間を楽しむ自分の姿を。あきらめていた大切な写真やファイルが、思いがけずよみがえるかもしれません。
ぜひ、この機会に試してみてください。
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