linuxのコマンドで使いづらいものや、使い方がわかりにくいもの、忘れがちなコマンドについての自分用のメモです。同じようなことで調べている方にもお役に立てるとうれしいです。
今回はよく使うllコマンドについてです。llコマンドは、デフォルトで設定されている”ls -l”のエイリアスで、よく使用すると思いますが、年の情報がわかりずらいです。年をわかりやすい表示に変えるためには、面倒なオプション引数を指定しなければなりませんが、それならシェルのエイリアス自体を変えてしまえば楽になるよ、といったお話です。
lsの年の表示がわかりにくい
linuxでファイルの存在を確認する時は、まずはlsで探しますよね。
[root@centos7PC dailyExec]# ls I*
IntervalDaily.jar IntervalDaily.jar.bak IntervalDaily.jar.bak2
でも、同じようなファイルがいくつか出てくると、もう少し情報がほしくて、少し慣れた人なら条件反射的にll(ls -l )を叩くと思います。
[root@centos7PC dailyExec]# ll I*
-rwxrw-r--. 1 user user 14205680 7月 27 11:25 IntervalDaily.jar
-rwxr--r--. 1 user user 12971720 11月 7 2019 IntervalDaily.jar.bak
-rwxrw-r--. 1 user user 13872285 3月 4 2022 IntervalDaily.jar.bak2
でも、年の表示がわかりずらいので、意図しないファイル(上の例だとバックアップファイルが11月)の方が新しく見えてしまい、一瞬、頭が固まってしまうことがあります。
dateオプションでわかりやすく
そんなときは、dateオプションを使って年の表示を統一すればいいのですが、
[root@centos7PC dailyExec]# ls -l --time-style=+%Y-%m-%d\ %H:%M:%S I*
-rwxrw-r--. 1 user user 14205680 2023-07-27 11:25:16 IntervalDaily.jar
-rwxr--r--. 1 user user 12971720 2019-11-07 16:30:14 IntervalDaily.jar.bak
-rwxrw-r--. 1 user user 13872285 2022-03-04 16:50:52 IntervalDaily.jar.bak2
llで慣れた人には、大文字や小文字ヤハイフンの数が微妙に覚えにくいし、覚えていたとしても一般的なSEにはストレスを感じます。結局、毎回google先生に検索かけて、クリップボードにコピーしてペーストしているのですが、その時間がいつも無駄だなと感じています。
それならシェルのエイリアスを変てしまえ!
確かに私もそう思う、と思った方は、この際、ちょっとだけ時間を作ってabashの設定ファイル(.bashrc)にシンボリックリンクを追加しましょう。追加するファイルは、ホームフォルダにある『bashrc』ファイルで、最後の行に『alias ll=’ls -lah –time-style=long-iso’』を追加します。
私は使い慣れたviエディタで修正します。
[root@centos7PC dailyExec] # vi ~/.bashrc
# .bashrc
# User specific aliases and functions
alias rm='rm -i'
alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'
# Source global definitions
if [ -f /etc/bashrc ]; then
. /etc/bashrc
fi
alias ll='ls -lah --time-style=long-iso'
保存したら設定ファイルを適用して、変更内容をシェルに反映させます。
[root@centos7PC /]# source ~/.bashrc
これでわかりやすい年付日付のファイル一覧を、”ll”コマンドで簡単に表示することができるようになります。
[root@centos7PC dailyExec]# lly I*
-rwxrw-r--. 1 user user 14205680 2023-07-27 11:25 IntervalDaily.jar
-rwxr--r--. 1 user user 12971720 2019-11-07 16:30 IntervalDaily.jar.bak
-rwxrw-r--. 1 user user 13872285 2022-03-04 16:50 IntervalDaily.jar.bak2
秒以下も表示する
ちなみに、lsの–full-timeオプションだと、秒以下に長い数値が出てきます。正確な情報が知りたければ、シンボリックリンクのllの引数にこちらをお使いください。。
[root@centos7PC dailyExec]# ls -l --full-time I*
-rwxrw-r--. 1 matsu matsu 14205680 2023-07-27 11:25:16.000000000 +0900 IntervalDaily.jar
-rwxr--r--. 1 matsu matsu 12971720 2019-11-07 16:30:14.637295600 +0900 IntervalDaily.jar.bak
-rwxrw-r--. 1 matsu matsu 13872285 2022-03-04 16:50:52.000000000 +0900 IntervalDaily.jar.bak2
補足
私がいつも飲んでいる酸味のおいしいコーヒー豆。挽きたてを真空パックしているので風味が落ちません。UCCのモカブレンドが製造されなくなったのでこちらに切り替えました。味はいいですが、少し値段が高めです。近くのスーパーやドラッグストアで売っていると思います。買いに行くのが面倒な方はネットでどうぞ。。
冷凍保存して飲むときに飲む分だけ取り出して飲みます。
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