先日、「NEC Color MultiWriter 4C150」を購入し、早速Wi-Fi接続でセットアップを試みました。Wi-Fi自体の接続や「おまかせセットアップ」がうまくできませんでした。
一般的なプリンターなら、Wi-Fi接続後にセットアップツールを実行するだけで完了するはずですが、どうやらColor MultiWriter 4C150はそう簡単にはいかないようです。そこで今回は、私が実際に試してわかった原因と解決策をご紹介します。スムーズにセットアップできずに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
まずは指示通り自動でプリンターをWi-Fiに接続する!
プリンターのWi-Fi接続は、同梱のマニュアルの記載どおりに行い、一度は、以下のような手順で簡単に接続できた?ように見えました。


操作はとても簡単でした。プリンターの「WPS」ボタンを約5秒押した後、2分以内に無線ルーターの「WPS」ボタンを約5秒長押するだけです。(私のWG2600HSの場合は「SET」ボタン)プリンターは、自動で設定を完了させて再起動してくれます。驚くほど簡単でびっくりしました。
しかし、なぜかWi-Fiが突然未接続になった?!
しかし、後日、ソフトウェアパックの「おまかせセットアップ」を試そうと思い、ソフトをインストールして実行したところ、「プリンターが見つかりません」というエラーが表示され、セットアップを進めることができませんでした。
焦っても仕方がないと思い、とりあえずコーヒーを飲むことにしました。
WPSの誤作動?予期しないSSIDが選択されている?!
コーヒーを飲みながらなんとなくプリンターのパネルを覗いてみると、Wi-Fiマークにビックリマークが付いていることに気付きました。慌ててパネルメニューから「レポート/リスト-プリンター設定リスト」を印刷して確認すると、なぜかプリンターがブリッジモードのWi-FiのSSIDを選択していたのです。
私の家では、メインのWi-Fiルーター以外に、2台の無線ルーターをブリッジモードで設置しているのですが、プリンターはその内の1つのブリッジモードにしている無線ルーターに接続しようとして失敗していたようです。

Wi-Fiルーターは、ブリッジモードでもSSIDをブロードキャスト(※)するようで、プリンターはネットワークに流れているそのSSIDを見つけて接続しようとしたのだと思います。
※ネットワークに自身の存在を知らせるためにSSIDを送信すること
WPSは自動で設定をしてくれてとても便利な機能ですが、想定しない問題が発生すると、簡単には原因が分からないのが問題です。
Wi-Fiへの接続は手動で行った
結局、手動でWi-Fiに接続することにしましたが、この手動設定は、ちょっとストレスを感じるかもしれません。心の準備をして臨むことをおすすめします。設定方法自体はとても簡単ですが、操作方法(パスフレーズやSSIDの入力)が面倒だと感じます。(▲▼で数字や英字を選択するのに時間がかかって少しイライラします)詳しくはマニュアルを参照してください。
※NEC Color MultiWriter 4C150のリファレンスマニュアルはこちらです。(パスフレーズやSSIDの設定は16頁にあります)
※NEC Color MultiWriter 4C150のその他のマニュアルはこちらです。
まさか、Wi-Fiからのセットアップができない?!
Wi-Fi接続ができれば、後はソフトウェアパックの『おまかせセットアップ』をクリックするだけでできちゃうはず」なんて思っていたのですが。。

なぜか、以下のようなプリンターが見つからないというエラー?が出てセットアップができませんでした。

※Color MultiWriter 4C150 (型番:PR-L4C150)のソフトウェアパックは、下記からダウンロードできます。
そもそもプリンターのセットアップって何するの?
プリンターがWi-Fiに繋がっているのに、なぜプリンターが見つからないのか?というより、『先にドライバーを入れなきゃ、自動でプリンターを見つけるのは無理じゃない?』と自問自答しながら、まずは、プリンターのセットアップに必要なことは何かを整理してみることにしました。
プリンターセットアップ手順
- プリンターの接続:Wi-Fi、USB、有線(LAN)など、接続方法を問わず、まずはプリンターをパソコンに接続しないことには始まりません。
- プリンタードライバーのインストール:PCとプリンターを繋げるために必須です。メーカーのサイトからダウンロードし、プリンターを使うすべてのパソコンにインストールします。インストール後、ドライバーにプリンターの場所(ipアドレス)を伝えることでプリンターが使えるようになります。
- プリンターソフトウェアのインストール:プリンターのユーティリティソフトウェアを使いたい場合にインストールします。便利な機能なので通常はインストールすることになるでしょう。
- 初期設定:インクや用紙をセットし、言語やネットワーク設定を確認する作業です。デフォルトで使えることがほとんどなので、セットアップとしては不要でしょう。
- テスト印刷:正常に印刷できるかチェックします。繋がったことを確認するために行います。
普通のプリンターなら、パソコンにプリンターを接続してドライバーとプリンターソフトをインストールして、テスト印刷をすれば、セットアップは完了です。以前使っていたMultiWriter 5650Cも、そんな感じでセットアップしたように記憶していました。
プリンターのWi-Fiセットアップはこうやればできる!
中途半端に便利な機能は、特定の条件が揃わないと動作しないため、一度うまくいかないと手の打ちようがなくなります。
きっとメーカー自身もそのことをちゃんと理解しているのでしょう。「おまかせセットアップ」以外にもインストールソフトが提供されています。自分が何をするのか目的をしっかり把握して、提供されているソフトを実行すれば問題は解決します。以下に、スムーズに進めるための手順を紹介します。
- プリンターをネットワーク(Wi-Fi)に接続する
- パソコンにプリンターを認識させる
- プリンタードライバーをインストールする
- プリンターソフトウェアをインストールする
プリンターをネットワーク(Wi-Fi)に接続する
まず、プリンターのパネルにWi-Fiアイコンが表示されていることを確認します。

もし、表示されていない場合やビックリマークが付いている場合は、接続されていません。その状態でいくらセットアップをしようとしてもエラーになるだけです。まずは接続されているかどうかを確認してください。デフォルトではWPSでの設定が推奨されていますが、冒頭で述べたように、私は手動での設定をお勧めします。(もちろんWPSで問題無く接続できるのであれば手動にこだわる必要はありません)
パソコンにプリンターを認識させる
プリンターの接続が完了したら、次にパソコンにプリンターを認識させます。プリンターがネットワーク経由で接続されている場合、お互いの認識はIPアドレスで行うことができます。
「プリンター設定リスト」を印刷して、プリンターのipアドレスを確認する
まずは、「プリンター設定リスト」を印刷して、プリンターのIPアドレスを確認してください。プリンターのパネルにあるメニューボタンを押し、さらに▼ボタンを2回押して「レポート/リスト」を表示させます。次に「OK」ボタンを押して、「プリンター設定リスト」を表示させ、「OK」ボタンを押します。すると「プリンター設定リスト」が印刷されます。記載されている「無線LAN IPv4」に書かれたIPアドレスを確認してください。(※ここで設定されているipアドレスは、Wi-Fiに接続するためにルーターが自動で割り振ったipアドレスです。後でプリンタードライバーが認識するために再度ipアドレスを割り振り直します)
プリンターのipアドレスをパソコンに設定する
プリンターのipアドレスが確認できれば、次にプリンターのipアドレスをパソコンに設定してプリンターを認識させます。ソフトウェアパックの「サポートツール」の「ipアドレス設定」で行います。


マウスクリックで進めて行くと、プリンター選択でプリンターが認識されない場合があります。そのときは、まず、プリンターの電源を確認してください。もし、電源が入っていなければ、電源を入れてください。

電源を入れて少し待ってから「更新」ボタンをクリックしてみてください。プリンターがWi-Fiに繋がっていれば、プリンターを見つけてくれるはずです。(それでも見つからない場合は、「手動でプリンターを探す」ボタンを押し、先ほど印刷して確認した「プリンター設定リスト」に記載されていたIPアドレスを入力して探すこともできます。)


次に、プリンタードライバーがプリンターを認識するために、再度プリンターにIPアドレスを設定し直します。Wi-Fi接続時に設定したIPアドレスと同じアドレスを使用しても問題ありません。
IPアドレスの再設定は、デフォルトではDHCP(自動設定)で行おうとします。しかし、DHCPで設定した場合、ルーターやプリンターの電源を入れ直すと、IPアドレスが変更されることがあります。DHCPは自動でIPアドレスの競合を防ぐため便利ですが、アドレスが変更されると突然プリンターが使えなくなることになる可能性があるため、私は手動設定をおすすめします。

「詳細設定」ボタンを押すと、IPアドレスの設定方法を選択することができます。私は、手動設定をお勧めしますが、もし設定内容がよくわからない場合は、デフォルトのDHCP(自動設定)のままでも問題ありません。その場合は、「ルーターやプリンターの再起動などでIPアドレスが変わる可能性がある」とだけ覚えておいてください。(もし変わった場合は、「コントロールパネルのデバイスとプリンター」でドライバーのipアドレスの設定を変えればいいだけです)


設定をプリンターに送信すると、プリンターは自動的に設定を終えて再起動します。
プリンタードライバーのインストール
プリンターのipアドレスが設定できれば、後は簡単です。先ほど、設定したipアドレスを指定してドライバーをインストールをします。




自動でプリンターが見つからない場合は、「手動でプリンターを追加」ボタンをクリックして、先ほど印刷した「プリンター設定リスト」に記載されていたIPアドレスを入力してプリンターを選択してください。


プリンターソフトウェアのインストール
プリンターソフトウェアは2種類あります。インストールは、どちらもも必須ではありませんが、特に問題無ければインストールすることをお勧めします。


「Print & Scan Hub」は、プリンタの状態モニタリングするソフトです。インストールすれば、プリンターでエラーが発生しているかどうかや、トナーや給紙トレイの状態の確認をパソコンから行えます。
「ContentsBridge Utility」は、PDFファイルを高速に印刷するアプリです。インストール後にデスクトップに表示される「ContentsBridgeアイコン」に、PDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで高速印刷が可能です。業務効率化を目的とした高速印刷ソフトだそうです。

おまけ
最近私が嵌まっている沸かせる温調ボトル。電源コードは本体にしまえるし、日本製なので変換用のアダプタも必要ありません。
これ、何に使うかというと、私は熱燗飲むために使っています。とっくりを入れた時の高さが丁度いいんですね。


沸かせる温度は6種類ありますが、基本的には95℃で沸かせば、とっくりの中の日本酒はおおよそ60℃に仕上がります。この温度が熱めの熱燗にちょうどいいんです。おちょこに注いだ後もボトルに戻せば、温かさがキープされますし、もう一杯飲みたいときや冷めてしまったときは、温め直すだけで簡単に絶妙な温度の熱燗に戻せます。300Whなので、それ以上の出力を持つモバイルバッテリーで利用できます。車中泊での使用もおすすめですね。これ、本当に超おすすめです!
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