開催日:2025年3月8日(土)
レース展開予報
第43回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス(GⅢ) 4歳以上オープン 1,800(芝)(牝)ハンデ
以下は、2025年3月4日(火)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
稍重でも開幕2週目は先行馬が止まりにくい。まくる馬がどこまで差を詰められるかがポイント。
2025/3/7 追記
良馬場開催濃厚。開幕2週目は先行馬が止まりにくいものの、傾向としてはまくる馬が有利。
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先■□□□□
差 ⇒ 先行馬中心の決着
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1:48秒台の稍重としてはやや速め
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気薄の先行馬が絡めば波乱も
馬場:雨□□■□□
晴 ⇒ 稍重予想。開催当日は曇り一時雪予報
2025/3/7 追記
脚質:先□□■□□
差 ⇒ まくる差し馬中心の決着
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1:47秒台を予想
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気薄のまくる差し馬が絡めば波乱も
馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良予想。当日は晴れのち雨予報

2025/3/7 追記
2025年3月8日(土)の天気予報が曇り一時雪から晴れのち雨に変わりました。開催時間の15時45分は降っても小雨程度のため、馬場に影響は無さそうです。良馬場開催が濃厚になってきました。ここでは稍重前提の予想を行っていますが、馬場状態によっては結果が大きく変わるかもしれません。実際に過去10年の傾向では、稍重開催2回の場合は逃げ馬の勝率が100%だったのに対し、良馬場開催6回では逃げ馬と2番手の馬は一度も馬券に絡んでいません。その点をふまえてお読みいただければと思います。
初速が速いのはコンクシェル、クリスマスパレード、セキトバイーストの3頭です。逃げ馬は枠順次第で変わりそうですが、中山1800mはゴール前の坂の途中からスタートするため、初速がつきにくく、先行馬は内枠が有利です。この3頭のうち内枠を引いた馬が逃げると考えています。
3頭とも折り合いがつくタイプで、先行争いはそれほど激しくならないでしょう。レースが動くのは向こう正面から。先行するシランケドが仕掛け気味にペースを上げ、それに合わせて逃げる3頭もペースを引き上げることで、スタミナ勝負の流れになると予想します。
末脚にかけるホーエリートやミアネーロも、中山の短い直線を意識して早めに先団に取り付こうとするはずです。途中から徐々にペースが上がる展開になりそうですが、稍重とはいえ開幕2週目の馬場では先行した馬が止まりにくいでしょう。
勝ち馬の走破時計は、稍重時のこのレースの平均より少し速い1分48秒台、先行馬の上がりは35秒台、差し馬はそれより0.5秒以上速い34~35秒台が必要になると見ています。

2025/3/7 追記
良馬場開催濃厚ですので、少し早い1分47秒前後、上りは先行でもまくる馬でも34秒台を予想しています。
注目馬の分析
◎クリスマスパレード⇒〇に注目しています。この馬の魅力は先行力とバテないスタミナです。中山コースの成績は(3,0,0,1)と好成績で、唯一4着に敗れたのは古馬、それも牡馬との初対決になった前走の中山金杯だけです。牝馬同士ではまだ負けていません。この馬のスタイルは序盤から飛ばし、後続馬に息をつかせない逃げです。瞬発力はありませんが、中距離のマラソンランナーのようにスタートからゴールまで一定のペースで走れます。自分でレースを作れるため、大崩れしにくいタイプです。今回の相手でも上位争いが期待できます。懸念材料はトップハンデの56kgと初めての1800mですが、55kgで結果を残してきた実績があり、+1kgは守備範囲でしょう。また、紫苑Sの1800m通過時計が1:44.2であることを考えると、初めての1800mも今回の相手なら問題ないと考えます。稍重は1戦1勝で、ダートにも挑戦するほど重い馬場への適性がありそうなため問題ないでしょう。

2025/3/7 追記
クリスマスパレードの調教が悪かったわけではありません。能力最上位とみているため良馬場になるのも問題無いと考えていますが、ミアネーロの調教が抜群でしたので〇に評価を下げました。
◯シランケド⇒無印にも注目しています。この馬の魅力は自在性と確かな瞬発力です。中山実績は(0,1,1,0)、稍重実績は(1,1,1,1)と安定しています。新馬戦を除くとすべて馬券圏内に入っており、安定感があります。前走はゲートで飛び上がって後方からの競馬になりましたが、それでも1着を勝ち取ったのは評価できます。デムーロ騎手に乗り替わってからは先行策が多く、今回も先行するでしょう。懸念材料は4ヶ月の休養明けと、重賞挑戦が紫苑S以来の2回目ということと、そこに裏付けられるように持ち時計がないことです。しかし、ハンデが前走から2kg軽くなる54kgは魅力です。

2025/3/7 追記
良馬場開催が濃厚なこと、持ち時計がないこと、いつものことながら調教が軽いこと、さらに外目の枠を引いたことを懸念して無印に変更しました。代わりにジューンオレンジを△にします。
▲シンティレーションに注目です。この馬の魅力はまくってバテないスタミナと脚を貯めた時の瞬発力です。どちらの戦法を取るかは、そのときの相手関係や展開次第で器用に対応できるのも魅力です。中山コース(2,1,1,2)、渋った馬場(0,1,1,1)と適性が高く、どちらも掲示板を外していません。懸念材料は先行できないこととトップハンデの56kgですが、杉原騎手はスルスルと抜けてくる騎乗が得意で、この馬に合っている気がします。今回も味な騎乗に期待です。
△ミアネーロ⇒◎にも注目です。この馬の魅力は瞬発力です。紫苑ステークス2着の印象が強いですが、実は中山コースでの実績が5戦して(2,1,0,2)。中山1800mでは2戦2勝と、まだ底を見せていません。持ち時計は良馬場で1:48.0(35.4)と平凡ですが、1年経って成長した今であれば、もう少し詰められると考えています。懸念材料は、やや重馬場の経験がないことと、今回初めて55.5kgでの出走になることです。ただし、父ドゥラメンテ産駒は道悪が得意というデータもあり、馬場が渋っても問題はなさそうです。また、前走以外はすべて55kgで走っており、0.5kgの増加はほとんど影響がないでしょう。

2025/3/7 追記
ミアネーロは、一週前も当週も、美浦のウッドチップコースで前に馬を置き、その馬を内から追い越す調教を行っていました。完全にレースを意識した調教で、調教をつけた騎手の指示に従いしっかりと追い越す姿が印象的でした。抜群の動きに見えました。内枠1番を引いたことで津村騎手の手腕が光るでしょう。上位争いは必至とみて、◎に変更しました。
☆ウインエーデルにも注意しています。この馬の魅力は瞬発力と軽ハンデです。執筆時点で騎手が未定なのは気になりますが、52kgの軽ハンデは大きな武器になります。中山コースは1回しか走っておらず、その時は1600mの良馬場で12着と大敗しましたが、1800mでは(3,0,1,2)と好成績です。坂のある東京コースで1:46.0(33.7)の持ち時計があり、今回のメンバーなら十分通用しそうです。また、稍重馬場も得意で(2,2,1,1)中止1回と安定した成績を残しています。52kgなら狙ってみたいです。懸念材料は中2週のローテーションと、後方からの競馬になること、まだ騎手が未定なことです。展開待ちにはなりそうですが、今回のメンバーを考えると早い時計の決着になる可能性が高く、この馬に向く流れになると考えています。中2週になるため、調教や馬体重のチェックは欠かせません。

2025/3/7 追記
ウインエーデルはこのレースを回避し、相手関係を考慮して松山騎手騎乗で阪神日曜11R「大阪城S」芝1800mに出走するようです。残念ですが、代わりに☆フィールシンパシーに注目しています。
その他ではカナテープ、ジューンオレンジ、フィールシンパシーにも注目しています。調教や馬体重、近況次第で印を入れ替える可能性があります。
共通のレース展開プロファイル
中山1800m コース特性
スタンド前の坂の手前からスタートします。コーナーまでは200mしかないため、騎手の心理としてはポジション争いが激しくなりがちですが、スタート直後が急坂で、さらに1~2コーナーの途中にある高低差約5.3mの坂の頂上まで上り坂が続くため、実際にはそれほど激しくなりません。当然先行馬は内枠有利ですが、スタートをうまく決めて先行すれば、そのままのポジションを維持しやすいのが特徴です。
2コーナーから向正面の中ほどにかけては下り坂になるためスピードが出やすいですが、後半に向けて脚をためたいことからペースを抑える傾向があります。3~4コーナーは小回りで平坦です。最後の直線が約310mしかないため、4コーナーを出た時点である程度の位置につけていないと勝ち負けは難しくなり、差し馬は3コーナーあたりから早めに仕掛けることがあります。
ゴール前には約2.2mの急坂がもう一度待ち構えています。小回りを立ち回る器用さとアップダウンに対応できるパワーが求められるコースです。基本的には逃げ・先行馬が有利ですが、3~4コーナーからまくる器用な差し馬も結果を残しているコースです。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

中山牝馬ステークス 過去10年の傾向
過去10回の開催のうち、良馬場は6回、稍重は2回、不良馬場は2回でした。2025年3月3日(月)時点の天気予報では、月・火・水曜日に雨予報があり、開催当日の土曜日は曇り一時雪の予報です。稍重での開催となる可能性が高いでしょう。以下では、稍重開催2回の傾向を元に分析します。
【稍重馬場傾向】先行馬有利
出走馬30頭(1レース平均約15頭)のうち、馬券圏内に入ったのは6頭です。逃げ馬の成績は(2-0-0-0)(100%/2頭)と、完璧な結果を残しています。4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は3頭(50%/6頭)が馬券に絡んでおり、それ以外の馬は3頭(13%/24頭)にとどまっています。4コーナー3番手以内の先行馬が有利な傾向です。一方、4コーナー10番手以降の追い込み馬は1頭(8%/13頭)しか馬券に絡んでおらず、追い込み馬には厳しいデータとなっています。コースの特徴通り、先行有利の傾向が見られます。
勝ち馬の走破時計は2開催とも1分49秒0です。上がり3ハロンのタイムは34秒4~36秒2と幅があり、先行馬であれば35秒台、差し馬であれば34秒台の上がり時計が求められるようです。
【良馬場傾向】まくる器用な差し馬が有利。4コーナーを出る頃には5番手以内が理想
出走馬91頭(1レース平均約15頭)のうち、馬券圏内に入ったのは18頭です。逃げ馬の成績は(0-0-0-6)(0%/6頭)で、まったく馬券に絡んでいません。4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は1頭(6%/18頭)と、こちらも厳しい成績です。5番手以内まで広げると9頭(30%/30頭)が馬券に絡んでいますが、3コーナーでも5番手以内だった馬は3頭(10%/30頭)しかいません。
一方、6番手以降の馬は9頭(14%/61頭)、10番手以降の馬は2頭(5%/37頭)とこちらも厳しく、4コーナーでは5番手以内につけておいた方が良さそうです。まとめると、単なる先行馬よりも、まくって押し上げられる器用な差し馬が馬券に絡みやすい傾向にあります。
勝ち馬の走破時計は2開催とも1分46秒5~1分50秒3と幅がありますが、1分47秒前後の決着が多いようです。上がり3ハロンのタイムは33秒7~35秒1と幅があるものの、34秒台の上がりが求められるレースといえます。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

個別のレース展開プロファイル
開催2週目
開催1週目の先週は、前有利の展開が続いていました。今週は、周の前半に雨、土曜日は、曇り一時雪の予報が出ています。とはいえまだ開催2週目です。おそらくトラックバイアスは出ないと予想しています。前有利の展開は引き続き続くでしょう。詳しくは以下のサイトで確認をしてください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎6クリスマスパレード
〇1ミアネーロ
▲12シンティレーション
△5ジューンオレンジ
☆4フィールシンパシー
注11シランケド
買い目 2500円
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆注
3連単◎→〇▲→〇▲△☆注
◎能力上位
〇枠有利
▲△展開はまりそう
注捨て切れず
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
◎脚質:先□□■□□差 ⇒ まくる差し馬中心の決着
⇒3着馬以外はまくる差し馬だった
◎時計:遅□□□■□速 ⇒ 1:47秒台を予想
⇒1:47.1(34.7)
◎馬券:荒□□□■□堅 ⇒ 人気薄のまくる差し馬が絡めば波乱も
⇒3,8,1番人気決着。人気薄のまくる差し馬が2着に来て波乱になった
◎馬場:雨□□□■□晴 ⇒ 良予想。当日は晴れのち雨予報
⇒割と時計の出る良馬場だった
【レース結果】
1着 枠7 11番 シランケド
2着 枠5 7番 ホーエリート
3着 枠4 6番 クリスマスパレード
4着 枠2 2番 ビヨンドザヴァレー
5着 枠3 4番 フィールシンパシー
タイム
ハロンタイム 12.6 - 12.0 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 12.1
上り 4F 47.5 - 3F 35.7
コーナー通過順位
1コーナー 8(3,6)(4,14)(2,7)(5,11)(10,13)(9,12)-1
2コーナー 8-6(3,14)4(2,7)5,11(10,13)(1,9,12)
3コーナー 8-6(3,14)4,7(2,5,11)10(1,13,9)12
4コーナー 8-6(3,4,14,7)(2,5,11)(10,9)(1,13)12
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
ミヤネーロはいつものように出遅れたスタートでした。コンクシェルが逃げようとするところを、外からペイシャフラワーが押してハナを奪いました。2番手にはコンクシェルとクリスマスパレードがつけ、序盤は比較的すんなりと隊列が決まりました。ペイシャフラワーは終始2馬身ほどリードを保ち、楽な手応えで逃げる展開に。1000m通過は59秒と、このクラスでは平均的なペースでした。レースが動いたのは3コーナーを回ったあたりから。各馬がスピードを上げ、順位こそ大きく変わらなかったものの、馬群は徐々に詰まっていきました。4コーナーを回る頃には、先行~中団グループまでが団子状態に。そこから瞬発力勝負となり、切れ味を見せた知らんけどが1着、4エリートが2着。先行勢で唯一粘ったクリスマスパレードが3着に入りました。先行勢が敗れた要因は、4コーナーまでに瞬発力勝負に持ち込む馬との差を十分に広げられなかったことにあるでしょう。
voxねこ夫の予想
3着◎6クリスマスパレード
8着〇1ミアネーロ
7着▲12シンティレーション
6着△5ジューンオレンジ
5着☆4フィールシンパシー
1着注11シランケド
【何がダメだったのか】
レースプロファイル予報は完璧でした。でも、天気予報が「曇り時々雪」から「曇りのち雪」に変わり、馬場状態の予想も「やや重」から「良馬場」に変わったため、混乱してしまい、予想が難しくなりました。シランケドが強い馬であることは分かっていましたが、持ち時計がないことを理由に、良馬場開催になった時点で切ってしまいました。また、調教時計が悪いのはいつものことなのに、今回も悪かったため、それを切る要因の一つにしてしまいました。
しかし、稍重でも良馬場でも、今回のメンバーを見れば、速い逃げ馬がいないため、前半で12秒前後のラップが続くよどみない流れになることも、後方からまくる馬が脚をためやすい展開になりやすいことも想像はついたはずです。今後は、展開が向く馬を買うことを徹底したいと思います。また、調教時計はあくまで目安であり、走り方や並走する馬に対する闘志などを重視して見るべきだと改めて感じました。さらに、ホーエリートは全くのノーマークでした。しかし、明け4歳の牝馬で、鞍上は戸崎騎手。叩き2戦目で、一週前の調教内容を考えれば、持ち時計がなくても買える要素は十分にありました。冬場の牝馬のレースでは、実績よりも調子を優先して判断することが重要だと痛感しました。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
今週のその他の重賞レース予報
展開予報とは
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