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車中泊で食器を洗う:水をまったく使わない方法

車中泊で食器を洗う:水をまったく使わない方法(アイキャッチ 1050×630)
車中泊で食器を洗う:水をまったく使わない方法
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以前、「車中泊の食器洗い:コツは少量の水で洗うこと」という記事を書きましたが、今回はその続編となるアップグレード版です。

大きく変わった最大のポイントは、水を一切使わないこと、そして作業がより簡単になったことです。

私は車中泊を40年近く続けていますが、最近「車中泊をする人が増えたなぁ」と感じることがよくあります。車中泊者が増えること自体は、共感できる仲間が増えるという点でうれしいですが、マナーの悪い人が増えてしまうと困ります。施設管理者や利用者とのトラブルが起きれば、結果的に車中泊できる場所が減ってしまうからです。

なぜ「水を使わない食器洗い」が必要なのか

車中泊では、車内で料理を楽しむ方も多いと思いますが、多くの車中泊スポットには食器を洗う場所がありません。そのためか、トイレの手洗い場で食器を洗っている人をたまに見かけます。しかし、そこは我慢してください。施設管理者や他の利用者から良い印象を持たれないからです。

もし見つかってトラブルになると、「車中泊禁止」の看板が立てられてしまう可能性があります。マナーについては別記事にまとめていますので、よろしければ参考にしてください。

では、車内で食べた食器はどこで洗えばいいのでしょうか。

答えは、車の中で洗えばいいのです。

私が実際にやっている方法ですが、この方法では一切水を使わず、しかもとても簡単です。

今回は、長期の車中泊を長年続けてきた私が実際に実践している、「車内で、簡単に、水を使わず、清潔に、ゴミも少なく済ませられる食器洗いの方法」をご紹介します。ぜひ参考にして、マナーを守った車中泊に役立てていただければうれしいです。

用意するもの

  • ①洗剤薄め液(食器洗い洗剤を希釈したものです。車中泊前にあらかじめ作っておくと楽です)
  • ティッシュ
  • アルコール除菌スプレー
  • 食器洗いブラシ(100円均一で売っているのもで十分です)
  • ふきん(仕上げ用に食器をふき取ります)

①洗剤薄め液:車内では、洗剤の原液ではなく水で薄めたものを使うと、すすぎ(拭き取り)が楽になります。薄め方は、だいたい20~50倍前後です。濃くしすぎると洗剤が残りやすく、水を多く使ってしまいます。薄めた洗剤は雑菌が増えやすいですが、きちんとすすげば問題ありません。車中泊では、薄めた洗剤の方が使いやすいです。

洗剤薄め液
洗剤薄め液

②ティッシュ:最初に汚れを拭き取る際は、使い古したティッシュでかまいません。汚れを浮かした後に拭き取るティッシュは、きれいなものを使います。車中泊ではティッシュを使う機会が多いため、取り出しやすい場所に置いておくとよいでしょう。

用意するもの:ティッシュ
ティッシュ

③アルコール除菌スプレー:除菌目的で使います。使用方法は、洗った後の食器や調理器具にスプレーして乾かすだけです。イオンやミスターマックスなどの製品の方がかなりお得です。成分に若干の違いがあるようですが、殺菌力に差はないので、私は安い方を使っています。

アルコール除菌スプレーを食器にかける(本体)
アルコール除菌スプレー

④食器洗いブラシ:こびり付いた汚れを取るために使います。硬めのブラシの方がしっかり除去できます。車内のスペースは限られているため、コンパクトで収納しやすいものが便利です。私はseriaで購入したお弁当洗いブラシを使っています。

食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける(ぶらし)
食器洗いブラシ(お弁当用)

⑤ふきん:100円均一で売っている『かや織りふきん』がおすすめです。『かや織りふきん』は、奈良時代より前に伝わった日本の伝統工芸で、本来は虫を通さないようにするために考えられたのものです。そのかや織を八枚重ねて縫い合わせているため、吸水性が非常に高いのに、通気性もあって乾きやすいのが特徴です。車中泊に限らず、普段使いでもおすすめです。

ふきんでふき取る(かや織りふきん)
かや織りふきん

洗い方

準備編

洗剤を薄めた液と、すすぎ用として使う少量の水を用意します。洗剤薄め液の目安は約1:100です。薄くても意外と拭き取れます。濃すぎると後の拭き取りが大変になるため、なるべく薄めに作るのがポイントです。

準備)洗剤薄め液(原液を入れた状態)
原液を入れた状態
準備)洗剤薄め液(水を入れる)
水を入れる
準備)洗剤薄め液(水を入れ終わった状態)
水を入れ終わった状態

容器は霧吹きタイプが使いやすく、飲み終えた500mlのペットボトルに市販の霧吹きヘッドを取り付ければ準備完了です。

少しの水で食器の洗い方)①洗剤薄め液とすすぎ用の水を用意する
洗剤薄め液完成!!

実践

以下の流れで食器を洗います。

  1. 汚れをティッシュで拭き取る( ⇐ これ1番のポイントです!!)
  2. 食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける( ⇐ これ2番目のポイントです!)
  3. 食器洗いブラシで汚れを浮かす
  4. 洗剤をティッシュで拭き取る
  5. アルコール除菌スプレーを食器にかける
  6. ふきんでふき取る( ⇐ これ3番目のポイントです)

詳しく説明します。

1.汚れをティッシュで拭き取る

汚れをティッシュで拭き取る(コップ)
汚れをティッシュで拭き取る(コップ)
汚れをティッシュで拭き取る(お皿)
汚れをティッシュで拭き取る(お皿)

まずは、食器に付いた汚れをティッシュでできるだけ拭き取ります。最初に汚れをふき取るのは、この後の作業で汚れを広げないためです。目立つ汚れや水分はこの段階で取り除いておきましょう。ティッシュは使用済みのものを使っても構いません。

2.食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける

食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける(ぶらし)
食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける(ぶらし)
食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける
食器洗いブラシに洗剤薄め液をかける

洗剤薄め液は、食器ではなく食器洗いブラシに付けます。 食器全体に付けないことで、無駄な洗剤薄め液を減らすことで、ティッシュで拭き取る量を減らすためです。ブラシ全体に行き渡るようにつけてください。

3.食器洗いブラシで汚れを浮かす

ブラシで食器全体をこすり、汚れを浮かします。油汚れや卵汚れなど、落ちにくい部分は、少し力を入れてこすってください。汚れが落ちにくい場合は、その部分に洗剤薄め液を軽くスプレーするといいでしょう。

食器洗いブラシで汚れを浮かす(コップ)
食器洗いブラシで汚れを浮かす(コップ)
食器洗いブラシで汚れを浮かす(お皿)
食器洗いブラシで汚れを浮かす(お皿)

4.洗剤をティッシュで拭き取る

洗剤をティッシュで拭き取る
洗剤をティッシュで拭き取る

ブラシで洗ったあとは、ティッシュで洗剤と汚れを拭き取ります。万が一、引っかかる汚れがあれば、その部分だけもう一度ブラシで洗ってから拭き取ってください。

5.アルコール除菌スプレーを食器にかける

アルコール除菌スプレーを食器にかける(本体)
アルコール除菌スプレーを食器にかける(本体)
アルコール除菌スプレーを食器にかける
アルコール除菌スプレーを食器にかける

仕上げに、食器全体にアルコール除菌スプレーを吹きかけます。洗剤は汚れを落とすためのものですが、アルコールは菌を抑えるために使います。洗剤薄め液は薄くしているため、殺菌力は高くありません。そのため、最後にこの作業が必要になるのです。

6.ふきんでふき取る

最後に、ふきんで軽くふき取ります。アルコール除菌スプレーは説明欄にもある通り、そのまま乾かしても問題ありません。全体に広げるように拭き取ることがポイントです。

ふきんでふき取る(かや織りふきん)
ふきんでふき取る(かや織りふきん)
ふきんでふき取る
ふきんでふき取る

ポイントまとめ

  • 汚れを広げないため、最初にティッシュで汚れを拭き取る(ティッシュは新品でなくてよい)
  • 拭き取り量を減らすため、洗剤はなるべく少量にする
  • 洗剤は食器ではなく、食器洗いブラシに付ける
  • 食器洗い洗剤は汚れを浮かすため、アルコール除菌スプレーは菌の繁殖を抑えるために使う

この方法なら、洗い場がない場所でもマナーを守って食器を使えます。車中泊で自炊をされる方は、ぜひ試してみてください。

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