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今日(2025年2月20日)で、トランプ大統領が就任してからちょうど1ヶ月が経過しました。この1ヶ月で、最初の1年間に署名した数を上回る70の大統領令に署名したそうで、そのスピード感には驚かされます。選挙戦で訴えた政策を迅速に進めている姿勢は、有言実行する政治家としては評価できますが、前バイデン政権から大幅に変わる政策がいとも簡単に覆されることに対しては、少し疑念もあります。
日本への直近の影響は、2025年4月2日に発表予定の自動車関税税率が「25%程度」になる点です。この話だけを聞くと、日本経済に大打撃があると勘ぐってしまいますが、そこもさすがはトランプ大統領です。『アメリカ国内で生産される分には関税がかからない』というちゃんと逃げ道も作っています。もしその政策が採用された場合、果たして各国や企業が実際にこの政策に乗るかどうかは、それぞれの判断に委ねられることになるでしょう。今後も、トランプ大統領の日本への影響には注視する必要がありそうです。
さて、2025年1月の一押し銘柄はパンチ工業(株)(6165)です。現在(2025年2月20日)の株価は419円。 決算月は3月末で、決算発表は、いつも毎年5月11~12日頃に行われます。2025年の予想では売上の上昇が期待できるため、今が絶好の買いタイミングと考えています。さらに、PERやPBRといった指標も低水準で、投資家にとって魅力的な銘柄と映るでしょう。
また、パンチ工業(株)は、幅広い業界に向けてプラスチック用およびプレス用の金型部品を製造販売しているメーカーです。金型は製造業の根幹を支える重要な部品であり、景気の変動に強く、安定した業績を維持できるディフェンシブ銘柄です。特に景気が悪化した時こそ、注目される可能性が高いと考えています。
では、パンチ工業(株)の投資魅力と市場での位置付けについて、さらに詳しく見ていきましょう。
パンチ工業(株)はどういう会社?
このブログは2025年2月20日時点の情報をもとに作成しています。
株価:419円
銘柄名:株式会社 パンチ工業(株)
銘柄コード:6165

パンチ工業(株)は、プラスチック用およびプレス用の金型部品の製造販売を行っているメーカーです。金型は、製造業種の根幹となる重要な部品であり、あらゆる産業で活用されています。自動車や電気・電子機器をはじめ、日常的に使用される工業製品や最新のハイテク機器の製造にも欠かせない存在です。例えば、プラスチック製品や携帯電話の外装、さらには自動車の部品など、さまざまな製品が金型を使って製造されています。
パンチ工業(株)は、精密な加工技術を基盤に、全プロセス一貫の製造体制を構築しており、製品の高い信頼性と迅速な対応力で世界中の顧客に供給しています。豊富な製品ラインアップを揃え、標準部品に加え、特注部品の対応にも多くの実績があり、顧客のニーズにきめ細かく応えています。
また、国内4ヶ所、海外8ヶ所に生産拠点を持ち、販売拠点は国内12、海外40と広範囲に展開しています。グローバル市場に根ざした事業展開を進め、今後の成長が期待される地域への展開も積極的に進めています。自動車、電機、ハイテク産業など、幅広い業界における製造業のお客様に支持されている企業です。
パンチ工業(株)についての概要を理解したところで、本題に入ります。パンチ工業(株)の株が今、買い時である理由を説明します。
まずは配当についてです。2025年12月末の権利確定で支払われる予定の配当利回りは約4.65%(1株あたり19.48円)です。昨年は、営業利益がマイナスだったにも関わらず、一昨年と同水準の配当が支払われました。
次に投資指標です。PERは13.23、PBRは0.56と、いずれも良好な数値です。特にPBRが0.56と低く割安株と判断していいでしょう。
※配当やPER、PBRなどの数値指標の見方については、こちらをご覧ください。
機械業界でのパンチ工業(株)
機械業界では、IoTやAI、ロボティクスなどの革新的技術が進展し、発展途上国のインフラ整備に伴う機械設備の需要も増加しています。パンチ工業は、その技術基盤となる金型を製造しており、業界の成長とともに同社の発展が期待されます。さらに、ディフェンシブ銘柄が割高になる中、パンチ工業(株)は依然として割安で、今のうちに購入を検討する価値があると言えるでしょう。
パンチ工業(株)の安定性は?
【企業規模】
- 売上高:2025年3月(会社予想)の売上高は40,800百万円で、2024年3月の38,344百万円から増加が見込まれています。前年比で約6.4%の成長が予想されており、安定した成長が期待されています。この成長を背景に、今後の業績に対する信頼が高まります。
- 従業員数:パンチ工業のグループ全体の従業員数は3,575人で、業界内では安定した地位を築いており、事業運営において堅実な成長を見せています。
- 取引高:2025年2月20日の取引高は57,200株でした。これは、企業の規模に対してやや少なめではありますが、流動性に大きな問題はないと考えられます。安定した取引が行われており、今後さらに注目される企業として成長する可能性が高いです。
【負債・自己資本(2024年度)】
- 負債総資産比率: 約36.8%(計算式:負債合計10,899 ÷ 資産合計29,649 × 100)負債総資産比率は、業界の一般的な範囲内に収まっており、健全な水準です。特に、過去の固定負債の減少や流動負債の一時的な増加が見られますが、これにより資金繰りに問題はないと予想されます。
- 自己資本比率: 約63.3%(計算式:純資産合計18,750 ÷ 資産合計29,649 × 100)非常に高い自己資本比率を維持しており、外部資金に依存せずに運営されています。この高い自己資本比率は、企業の安定性と耐久性を高め、今後の成長に対する強い基盤を提供します。
※決算数値は企業のホームページのIR情報を参照しました。


負債総資産比率はやや高く、自己資本比率は高い値です。財務の健全性としては良好です。特に、自己資本比率が高いことは、企業が安定した財務基盤を持っていることを示しており、財務的なリスクが比較的低いと評価できます。
パンチ工業(株)の成長性は?

2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 (会社予想) | 2025年3月 (コンセンサス予想) | |
---|---|---|---|---|
売上高 | 42,799 | 38,344 (-10.4%) | 40,800 (+6.4%) | – |
営業利益 | 2,436 | 1,240 (-49.1%) | 1,600 (+29.0%) | – |
経常利益 | 2,394 | 1,421 (-40.6%) | 1,500 (+5.6%) | – |
当期利益 | 1,390 | -577 (-141.5%) | 800 (+238.6%) | – |
パンチ工業の業績予想に関しては、2024年に一時的な業績の落ち込みがありましたが、2025年には回復の兆しが見えるという点が注目されます。売上高は2024年に若干の減少が予測されているものの、2025年には増加が見込まれ、営業利益も回復の予兆が見られます。特に当期利益が2024年に大幅に減少し、2025年には再び回復すると予想されており、これによって企業の収益性の向上が期待されます。
一時的な減益は市場環境やコストの影響によるものであると考えられますが、パンチ工業が展開する金型製造という事業基盤が安定しており、今後の需要増加に伴って収益が回復する可能性が高いと予測されます。特に、機械業界全体の成長とともにパンチ工業の発展が期待される中で、2025年の業績回復は十分に期待できるものと思われます。
中長期的に見ても、パンチ工業は成長軌道に乗る可能性が高く、業績回復が続く場合、安定した成長を見込むことができる企業であると言えそうです。
今後も高配当が続く!

1株配当金額 | 1株当たり当期利益 | 配当性向 | |
---|---|---|---|
2023年 | 19.50 円 | 60.58 円 | 32.2 % |
2024年 | 19.40 円 | -23.61 円 | – |
2025年(見込) | 19.48 円 | 29.98 円 | 64.97 % |
2024年配当実績 | 配当予想 | 配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
電業社機械製作所(6365) | 170円 | 3.84 % | 30.9 % |
ダイキン工業(6367) | 80円 | 2.01 % | 28.1 % |
酉島製作所(6363) | 70円 | 2.54 % | 24.7 % |
パンチ工業(株)(6165) (2025年3月配当見込み) | 19.48円 | 4.65 % | 64.97 % |
パンチ工業(株)は、安定的かつ着実に配当を実施しており、利益の一部を株主に還元する姿勢が示されています。2023年から2025年の見込みにかけて、1株当たりの配当金はほぼ維持されており、特に2024年は赤字にもかかわらず配当を継続しています。これにより、企業が利益状況に関わらず株主還元を重視していることが伺えます。2025年は業績回復に伴い、配当性向が64.97%とやや高水準に達する見込みですが、引き続き安定した配当を維持している点は投資家にとって魅力的です。
さらに、業界の他社と比較すると、今年のパンチ工業(株)の配当利回りは4.65%(2025年2月20日時点)で、同業他社よりも高く、割安といえます。また、配当性向は64.97%(会社予測)と高めで、これは同業他社に比べて、利益がなくても株主への還元を重視する姿勢が強いことを示しています。しかし、この数字はあくまでも会社予測であり、実際に支払われたものではありません。会社予想が外れれば、配当が減少する可能性もありますが、前年に利益がマイナスでも、ある程度の水準の配当が支払われた実績があるため、予想通り支払われると考えられます。

企業は上場と同時に株を発行し、資金を調達します。その後、株価が上がっても下がっても、最初に発行して調達した資金に影響はありません。つまり、たとえ株価が上昇しても、企業の資金が増えるわけではありません(融資枠が増える可能性はあります)。企業は株価や配当利回りに直接的な責任はありませんが、配当金額については企業の責任です。配当性向は、利益からどれだけを配当に回すかを示すもので、この数字によって株主に対する企業の姿勢が見えてきます。
割安の今が株を買うタイミング
PER(株価収益率) | PBR(純資産倍率) | |
---|---|---|
電業社機械製作所(6365) | 8.29 | 0.72 |
ダイキン工業(6367) | 17.74 | 1.64 |
酉島製作所(6363) | 13.14 | 1.19 |
パンチ工業(株)(6165) | 13.23 | 0.56 |
株価収益率(PER)が13.23は、一般的に見て低い水準であり、同業他社と同水準といえます。しかし、売上の上昇が期待されることや高配当であることを踏まえると、今後の株価の上昇が見込まれる可能性があります。
さらに、純資産倍率(PBR)は0.56と、1倍を大きく下回る水準で推移しており、株価が企業の実質的な価値に対して過小評価されていることを示唆しています。これにより、株価の上昇が見込まれる絶好のタイミングと言えるでしょう。
まとめ
パンチ工業株式会社(6165)は、プラスチック用およびプレス用の金型部品の製造販売を行っており、特注部品への対応にも豊富な実績を誇ります。グローバル市場に根ざした事業展開を進めており、安定した成長が期待されています。特に、高い技術力を活かし、各国のニーズに応じた製品を提供している点が大きな強みです。
さらに、同社は高配当を維持し、株主還元の姿勢をしっかりと示しています。配当利回りが高く、割安な水準にあることから、今後の株価上昇が期待される可能性もあります。現在の市場であまり注目されていない状況を見つけた株主にとっては、魅力的な投資先となるでしょう。
市場でまだ注目されていない今が、絶好の購入タイミングと言えるでしょう。
株価が上昇し、割安感が薄れる前に、ぜひ購入を検討することをお勧めします。
引用
IR情報は、パンチ工業(株)(6165)の決算情報は決算短信から引用しています。詳細は企業の公式ウェブサイトのIR資料室をご覧ください。
また、上記の報告書から取得できなかったIR情報については、Yahoo!ファイナンスから得た情報を基にしています。詳細はそちらをご覧ください。
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