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先日(2025年3月26日)、トランプ大統領がすべての輸入車に25%の関税を課すと発表しました。自動車部品も対象となり、海外の生産拠点を米国内に移設させ、雇用を促進する狙いがあるとされています。
ついに25%の関税が課されました。恒久的な措置とされていますが、米国では大統領の権限が強いため、次の大統領がどう判断するかによって変わる可能性もあります。そのため、現時点では過信せずに状況を見極める必要がありそうです。しかし、当面、日本経済もこのトランプ関税の影響を受けることになるでしょう。トランプ大統領の狙いどおり、日本企業はアメリカへ移転し、いままで通りアメリカ依存を強めるのか。今後も、トランプ大統領の日本への影響には注視する必要があります。
さて、2025年3月の一押し銘柄は日本化学工業(株)(4092)です。現在(2025年3月27日)の株価は2,371円。 決算月は3月末で、決算発表は、いつも毎年5月11~15日頃に行われます。2025年の予想では売上の上昇が期待できるため、今が絶好の買いタイミングと考えています。さらに、PERやPBRといった指標も低水準で、投資家にとって魅力的な銘柄と映るでしょう。
また、日本化学工業(株)は、燐製品、珪酸塩、バリウム塩、クロム塩といった無機化学品を主力とし、電子材料、有機化学品、農薬などの製造販売・輸出を手がけるメーカーです。これらの化学品は幅広い産業で使用されており、景気の変動に左右されにくい特性を持つことから、安定した業績を維持しやすいディフェンシブ銘柄といえます。特に、景気が悪化した際にも一定の需要が見込まれる点が強みとなっています。
では、日本化学工業(株)の投資魅力と市場での位置付けについて、さらに詳しく見ていきましょう。
日本化学工業(株)はどういう会社?
このブログは2025年3月27日時点の情報をもとに作成しています。
株価:2,371円
銘柄名:株式会社 日本化学工業(株)
銘柄コード:4092
日本化学工業(株)は、燐製品、珪酸塩、バリウム塩、クロム塩などの無機化学品を主力とし、電子材料、有機化学品、農薬などの製造販売・輸出を手がけています。これらの化学製品は、自動車、電子機器、農業、環境分野など、私たちの暮らしや産業の幅広い分野で重要な役割を果たしています。
当社は、創業から120年以上にわたり、安定した品質と高い信頼性を誇る製品を提供してきました。たゆまぬ技術革新と厳格な品質管理により、多様なニーズに対応し、環境負荷の低減や安全性の向上にも取り組んでいます。
また、化学品事業では、クロム、シリカ、リン、バリウムなどの無機化学製品を安定供給するとともに、機能品事業では、より高度な技術を活かした製品開発を進めています。国内外に生産・販売拠点を持ち、グローバルな視点で事業を展開しながら、今後も新たな市場の開拓と技術革新を進めていきます。
日本化学工業(株)についての概要を理解したところで、本題に入ります。日本化学工業(株)の株が今、買い時である理由を説明します。
まずは配当についてです。2025年12月末の権利確定で支払われる予定の配当利回りは約3.88%(1株あたり92円)です。
次に投資指標です。PERは8.05、PBRは0.45と、いずれも良好な数値です。特にPBRが0.45と低く割安株と判断していいでしょう。
※配当やPER、PBRなどの数値指標の見方については、こちらをご覧ください。
化学業界での日本化学工業(株)
化学業界は現在、原油価格の高騰によるコスト増が大きな課題となり、低迷が続いています。しかし、もしウクライナとロシアの戦争が終結すれば、原油価格の安定化が期待され、業界全体の回復につながる可能性があります。実際にトランプ氏とプーチン氏の電話会談など、終結に向けた動きが見られ始めています。
そんな中、日本化学工業は、無機化学品や電子材料を提供する企業で、化学業界が発展するために不可欠な半導体・電池・医薬品分野をはじめとする先端産業を支える重要な役割を果たしています。もし業界の回復が進めば、日本化学工業の成長も一層加速するでしょう。
さらに、ディフェンシブ銘柄が割高になる中、日本化学工業(株)は依然として割安であり、今のうちに購入を検討する価値があると言えます。
日本化学工業(株)の安定性は?
【企業規模】
- 売上高:2025年3月(会社予想)の売上高は40,000百万円で、2024年3月の38,538百万円から増加が見込まれています。前年比で約3.8%の成長が予想されており、着実な成長が続いています。この成長を背景に、今後の業績に対する信頼が高まります。
- 従業員数:日本化学工業のグループ全体の従業員数は連結で765人、単独で667人です。無機化学業界を中心に安定した地位を築いており、事業運営において堅実な成長を見せています。
- 取引高:2025年3月26日の取引高は35,700株でした。企業の規模に対してやや少なめではありますが、流動性に大きな問題はないと考えられます。安定した取引が行われており、今後さらに注目される企業として成長する可能性が高いです。
【負債・自己資本(2024年度)】
- 負債総資産比率: 約36.8%(計算式:負債合計10,899 ÷ 資産合計29,649 × 100)負債総資産比率は、業界の一般的な範囲内に収まっており、健全な水準です。特に、過去の固定負債の減少や流動負債の一時的な増加が見られますが、これにより資金繰りに問題はないと予想されます。
- 自己資本比率: 約63.3%(計算式:純資産合計18,750 ÷ 資産合計29,649 × 100)非常に高い自己資本比率を維持しており、外部資金に依存せずに運営されています。この高い自己資本比率は、企業の安定性と耐久性を高め、今後の成長に対する強い基盤を提供します。
- 負債総資産比率: 約40.2%(計算式:負債合計31,455 ÷ 資産合計76,503 × 100)。負債総資産比率は、業界の一般的な範囲内に収まっており、健全な水準です。特に、過去の固定負債の減少と流動負債の増加が見られますが、これにより資金繰りに問題はないと予想されます。
- 自己資本比率: 約58.9%(計算式:純資産合計45,047 ÷ 資産合計76,503 × 100)。非常に高い自己資本比率を維持しており、外部資金に依存せずに運営されています。この高い自己資本比率は、企業の安定性と耐久性を高め、今後の成長に対する強い基盤を提供します。
※決算数値は企業のホームページのIR情報を参照しました。

負債総資産比率はやや高く、自己資本比率は高い値です。財務の健全性としては良好です。特に、自己資本比率が高いことは、企業が安定した財務基盤を持っていることを示しており、財務的なリスクが比較的低いと評価できます。
日本化学工業(株)の成長性は?

2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 (会社予想) | 2025年3月 (コンセンサス予想) | |
---|---|---|---|---|
売上高 | 38,075 | 38,538 (+1.2%) | 40,000 (+3.8%) | 39,300 (+2.0%) |
営業利益 | 1,292 | 2,264 (+75.2%) | 3,600 (+59.0%) | 3,700 (+63.40%) |
経常利益 | 1,412 | 2,383 (+68.8%) | 3,600 (+51.10%) | 3,700 (+55.30%) |
当期利益 | 855 | 1,590 (+86.0%) | 2,600 (+63.50%) | 2,600 (+63.50%) |
日本化学工業の業績予想に関して、2024年は大幅な増益となったものの、2025年には成長率がやや落ち着く見通しです。売上高は2024年に前年比1.2%増加し、2025年にはさらに3.8%の成長が見込まれています。営業利益と経常利益は2024年に大幅に増加し、それぞれ75.2%および68.8%の伸びを記録しました。2025年の会社予想では、営業利益と経常利益はそれぞれ59.0%および51.1%の増加が見込まれ、コンセンサス予想とおおむね一致しています。
特に当期利益は2024年に前年比86.0%増と大幅に増加し、2025年も63.5%の成長が予想されています。このことから、日本化学工業の収益性の向上が期待される状況です。
成長ペースはやや鈍化するものの、事業基盤は引き続き安定しており、中長期的に見ても堅調な業績が継続する可能性が高いと考えられます。
今後も高配当が続く!

1株配当金額 | 1株当たり当期利益 | 配当性向 | |
---|---|---|---|
2023年 | 70.00 円 | 97.13 円 | 72.1 % |
2024年 | 70.00 円 | 180.35 円 | 38.8 % |
2025年(見込) | 92.00 円 | 294.72 円 | 31.22 % |
配当予想 | 配当利回り | 配当性向 | |
---|---|---|---|
JCU(4975) | 74円 | 2.16 % | 32.3 % |
多木化学(4025) | 60円 | 1.75 % | 20.3 % |
日本カーバイド(4064) | 80円 | 4.11 % | 75.2 % |
日本化学工業(株)(4092) (2025年3月配当見込み) | 92.00円 | 3.88 % | 31.22 % |
日本化学工業(株)は、株主還元を重視する姿勢がはっきりしています。特に2023年の配当性向は72.1%と高く、利益が少ない時でも安定的に配当を維持してきました。実際に、70円以上の配当を長年続けており、2025年も92円の予想となっています。
また、配当利回りは3.88%と比較的高水準。JCU(4975)や多木化学(4025)の配当利回りは2%前後であり、日本化学工業(株)はそれらと比較しても魅力的な水準を維持しています。
一部の同業他社では株価が上昇し、配当利回りが相対的に低下している企業もありますが、日本化学工業(株)は依然として高い配当利回りを維持しており、割安感のある水準にあります。長期的に安定した配当を求める投資家にとって、魅力的な選択肢のひとつとなりそうです。

企業は上場と同時に株を発行し、資金を調達します。その後、株価が上がっても下がっても、最初に発行して調達した資金に影響はありません。つまり、たとえ株価が上昇しても、企業の資金が増えるわけではありません(融資枠が増える可能性はあります)。企業は株価や配当利回りに直接的な責任はありませんが、配当金額については企業の責任です。配当性向は、利益からどれだけを配当に回すかを示すもので、この数字によって株主に対する企業の姿勢が見えてきます。
割安の今が株を買うタイミング
PER(株価収益率) | PBR(純資産倍率) | |
---|---|---|
JCU(4975) | 11.84 | 1.88 |
多木化学(4025) | 17.67 | 0.77 |
日本カーバイド(4064) | 8.97 | 0.52 |
日本化学工業(株)(4092) | 8.05 | 0.45 |
株価収益率(PER)は8.05と、同業他社と比べても低い水準にあります。例えば、JCU(4975)は11.84、多木化学(4025)は17.67であり、日本化学工業(株)のPERが割安であることがわかります。の低いPERは、現在の株価が利益に対して過小評価されている可能性が高いと考えられ、業績が右肩上がりであることを踏まえると、今後の評価見直しによる株価の上昇余地が大きいとも言えるでしょう。
また、純資産倍率(PBR)は0.45と1倍を大きく下回っており、こちらも同業他社と比べても低い水準にあります。企業の実質的な価値に対して株価が過小評価されていることを示唆しています。この水準は、企業の内在的価値が市場で十分に反映されていないことを示しており、こちらも今後の業績向上により、株価が見直される余地があるといえます。
まとめ
日本化学工業株式会社(4092)は、無機化学分野で安定した地位を築いており、半導体、電池、医薬品など、化学業界が発展するために不可欠な先端産業を支える重要な役割を果たしています。
もし、ロシア・ウクライナ戦争の終結により原油価格が安定すれば、化学業界全体の業績回復が期待され、その影響で同社の成長がさらに加速する可能性があります。
しかし、業界全体が落ち込む中でも日本化学工業の業績は右肩上がりで推移しており、安定的な配当を維持する姿勢を示しています。高い配当利回りと安定した業績から、今後も株主還元に力を入れていることが明確です。
それにもかかわらず、市場では過小評価されている状況が続いており、今が投資に適したタイミングと言えるでしょう。
株価が上昇し、割安感が薄れる前に、ぜひ購入を検討することをお勧めします。
引用
IR情報は、日本化学工業(株)(4092)の決算情報は決算短信から引用しています。詳細は企業の公式ウェブサイトのIR資料室をご覧ください。
また、上記の報告書から取得できなかったIR情報については、Yahoo!ファイナンスから得た情報を基にしています。詳細はそちらをご覧ください。
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