このブログは、車中泊初心者が安心して車中泊するために何が必要かについて考えたこと配信しています。今回は車中泊のマナーと心構えについてです。
車中泊のマナー
テレビの報道番組を見ていると、道の駅の駐車場でバーベキューをして騒いていたり、道の駅のごみ箱に大量のごみを捨てていたりと、目を覆い隠したくなるようなシーンが目に飛び込んで来ることがあります。生活圏から離れ解放的になり、日々の生活のストレスを発散させているのだと思いますが、同じ車中泊者として、とても残念に思います。彼らは、なぜあんなことをしてしまうのでしょうか?
車中泊は日常とあたりまえが違う
車中泊をしていると、日常ではあまり目にすることのない地元の食材をたくさん見にすることがあります。見ていると、食べたくなりますし買いたくなります。宿泊場所の駐車場は、日常とは違った大自然の中だったりしますので、つい車からバーベキューセットを出して楽しみたくなるのでしょう。
食材を買うとごみが発生します。日常なら、そのごみは指定された日、場所に出しておけば、収集車が持って行ってくれます。でも、車中泊するほとんどの道の駅や公園にはごみ箱が無いので、貴重なごみ箱を見つけると、ため込んだごみを捨てたくなるのでしょう。
そもそも車中泊のマナーって何?
マナーとは、一般的には「行儀」「作法」「思いやり」といった言葉で表される人に対する行動です。普段の生活では、近所の人たちとマナーを守った生活していると思いますが、旅行に出かけると、目にするものや出会う人、街の雰囲気など、いつもと違うことが多いせいか、日常を忘れてついはめをはずしてしまいがちです。でも、忘れてはいけないのは、旅行先は、地元の人たちの生活圏なので、いつもと変わらない彼らの生活があるということです。車中泊をすれば、宿泊場所や食料調達など、地元の人たちと関わる機会が多くなりがちですが、彼らの日常を尊重することがマナーであり、大切なことなのです。
宿泊場所
車中泊の宿泊場所といえば、道の駅を思い浮かぶ人が多いと思いますが、道の駅がここまで普及する前の宿泊場所の定番は公園でした。公園が無いところでは、駐車違反にはならない、ただの広い場所に停めさせてもらうこともありました。もし、知らない車が普段誰もいない空き地に一晩中止まっていたとしたら、近所の住民は、不安に思うかもしれません。道の駅ならそこまで思わないかもしれませんが、それでも駐車場で騒がれると、迷惑と感じるはずです。道の駅運営者からしても、近所の住民とのトラブルは避けたいと考えるので、迷惑と感じるのです。
道の駅に宿泊させてもらうことは、トイレをお借りできるだけでなく、近所の住民から不審がられないという点においても、とてもありがたいことです。そういう環境を作って頂いている住民の方に感謝を示すためにも、車の中で静かに過ごすことが大切です。もし、バーベキューをしたいのなら、道の駅ではなく、そういうことを目的とした場所、例えばキャンプ場で行えば良いのです。
トイレ
今でこそ公園の駐車場のトイレもきれいに掃除してくれていますが、昔は汲み取り式が多く、掃除もあまりされていないような汚いところが多かったです。それでもトイレがあれば助かります。なければ、車内で済ませ、汚物や匂いが漏れないように、袋をきちんと縛って持ち帰らなければならないからです。トイレをお借りできることは、汚物のストレスから解放してくれるとてもありがたいことなのです。
トイレは、毎日掃除をしてくれている人がいてくれるからこそ、気持ちよく使わせてもらえます。もし、トイレに行ったときに、掃除をしてくれる人と出会ったなら、「おはようございます」とか「ありがとうございます」とか、なんでもいいので、その人たちに一声、声をかけてみてはどうでしょう。きっと、自分もそうですが、声をかけられた相手も、気持ちよく感じると思います。
マナーの基本は感謝の気持ちを持つこと
車中泊は、食材を提供してくれている人、場所を管理してくれる人、掃除をしてくれる人、いろいろな人に支えられて成り立っています。車中泊を楽しい旅行にするためには、彼らの支えが無くては成り立ちません。そのために必要なことが感謝する気持ちであり、マナーなのです。旅行先で新しいものに感動すると同時に、感謝する気持ちを忘れないようにすることがマナーであり、そういう気持ちを常に持って行動していれば、おのずとマナーを持った行動になっているはずです。
次は「車中泊に必要なもの ~最低限装備しておきたいもの~」について考えてみたいと思います。
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