開催日:2025年2月9日(日)
レース展開予報
第65回 きさらぎ賞(GⅢ) 3歳オープン 1,800(芝・外)
以下は、2025年2月4日(火)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
逃馬不在で実力差ある有力馬が先行!それでも経験少ない2歳馬は状態チェックは必須!
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在で先行有利
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 3歳馬にしては早めを予想
馬券:荒□□□□■
堅 ⇒ 有力馬2頭の能力が抜けている
馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。当週~当日まで雨予報無しも曇りが多い

2025/2/8(土)
土曜日の京都競馬場は金曜日に降った雪のために中止になりました。馬場は稍重のようです。土曜日は晴れ予報ですが、おそらく日曜日も稍重、もしくは、良でも少し馬場が荒れ気味での開催になると考えられます。
過去に逃げたことがあるのはサトノシャイニングとミニトランザットですが、どちらも末脚を武器にするタイプのため、目標にされたりプレッシャーを受けたりする逃げの戦法は避けたいはずです。できれば好位で競馬を進めたいと考えているでしょう。
一方、鋭い決め手がないため、後続に脚を使わせたいジェットマグナムが逃げる可能性もあります。ただ、初速がそれほど速くないため、結局はスピードのあるサトノシャイニングやミニトランザットが前に出る展開になりそうです。いずれにしても、この3頭のうちのどれかがハナを切る展開になるとみています。
レースの前半は平均ペースで流れ、動きが出るのは3コーナーの坂を上ったあたりでしょう。ここでジェットマグナムがペースを上げ、好位で追走していたサトノシャイニングとショウヘイがこれに食らいつく展開になると考えています。どちらもスピードとスタミナがあるうえ、終いの切れ味もあるため、サトノシャイニングとショウヘイの2頭が抜け出す可能性が高いです。3着争いは、前で粘る馬と、後方で脚を溜めていた馬の戦いになりそうです。
勝馬の時計は、先行するサトノシャイニングか、もしくはミニトランザットの時計とほぼ同じくらいになると考えています。1:46秒台で、上り3Fは33秒台でしょう。
注目馬の分析
◎サトノシャイニングに注目しています。まだ2戦しかしていないため、想定外の結果になる可能性はゼロではありませんが、前走の東スポ杯2歳Sを見る限り、かなりの実力馬であることは間違いなさそうです。新馬戦から時計を大幅に詰めただけでなく、3/4馬身差で敗れた相手はあのG1馬クロワヂュノールで、3着馬とは大きく差をつけています。走破時計も1:46.9(33.5)と優秀です。しかも、このレースでサトノシャイニングは落鉄していたとのことです。もし落鉄がなければ勝っていた可能性もあります。まだ2戦のみですが、いずれも33秒台の末脚を繰り出している点も強みです。懸念材料は、これまで左回りしか経験していないことです。今回は京都の右回りに加え、直線が平坦になる点や、鞍上が松山騎手から西村騎手に替わる点が不安要素です。本来の力を発揮できるかどうか、慎重に見極める必要がありそうです。
〇ショウヘイにも注目です。こちらも2戦のみのため過信は禁物ですが、どちらも強い内容でした。初戦は目標にされて敗れたものの、3着以下には大きく差をつけています。そのときに勝ったマジソンガールに騎乗していた川田騎手が、前走からショウヘイに騎乗している点もプラス材料です。馬の内外からの視点を持つ騎手が乗るのは大きな強みでしょう。さらに、2戦とも今回と同じ京都コースでの競馬というのも好材料です。前走の走破時計は、最後流し気味で1:48.9(34.6)。余力十分だったため、時計の短縮は可能でしょう。気がかりなのは、11月から2戦している点。状態がまだ上向いているかどうか、調教や馬体重をしっかり確認する必要がありそうです。
▲⇒注エリカアンディーヴにも注目です。前走は今回と同じ京都芝1800mで1:50.4(33.7)という平凡な時計で勝利しました。好位を追走し、直線で抜け出す理想的な競馬でした。新馬戦だったことを考えると時計の遅さは問題視する必要はないかもしれませんが、余裕を持って勝ったわけではなく、ゴール前で強く追われていた点は気になります。ただ、松山騎手がサトノシャイニングではなくこちらに騎乗する点は興味深いところです。おそらく当初から松山騎手がエリカアンディーヴに騎乗することが決まっていたのでしょう。狙いすましての騎乗なら、状態は上向いている可能性が高いです。状態次第では、さらに評価を上げてもよさそう。調教や馬体重をしっかり確認したいと思います。

2025/2/9追記
昨日の雪で先行有利というトラックバイアスが出ているため、評価を注意に下げました。
△ミニトランザットにも注目です。こちらも2戦のみのため過信は禁物ですが、前走は出遅れが結果的に展開に恵まれた要因とはいえ、直線の短い中山でほぼ直線だけで3着に来たのは評価できる内容でした。2000m戦でしたが、1800m通過時のタイムは約1:47.8。さらに、新馬戦の1600mで記録した1:35.5に12秒を足せば1:47.5となり、他馬との比較で通用することが想像できます。また、新馬戦で手綱を取った鮫島騎手に乗り替わるのもプラスでしょう。懸念点は、京成杯から中2週のローテーションです。直線しか競馬をしていないため、それほど疲れはないかもしれませんが、状態については調教や馬体重をしっかりチェックする必要があります。
注⇒▲ジェットマグナムには注意が必要です。前走のホープフルSは、この馬にとって理想的な競馬ができたはずですが、切れ味勝負で敗れた印象があります。本来この馬はスピードとスタミナで押し切るタイプのため、瞬発力勝負では分が悪いのでしょう。今回、3コーナーから仕掛けていける京都コースに替わるのは好材料です。おそらく早めに動いて持ち味を活かす競馬をするはずです。問題は能力差です。上位2頭が抜けた存在であるため、勝ち切るのは難しいかもしれませんが、出来によっては上位争いに加わる可能性は十分考えられます。状態について、調教や馬体重をチェックしたいと思います。

2025/2/9追記
昨日の雪で先行有利というトラックバイアスが出ているようです。ジェットマグナムが逃げると考えているため、▲に評価を上げました。最終的には馬体重を見て決める予定です。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 京都芝1,800m
2コーナーの奥ポケットの最も遠い地点からスタートします。最初のコーナー(3コーナー)の手前まで平坦で、かつ、約900mと長い距離があるため、先行争いは起きにくいコースです。序盤は3コーナー手前までゆったりと進み、坂を上り始める頃から少しずつ動き出し、坂の頂上である3コーナーからレースが本格的に動きます。3~4コーナーの下り坂を一気に駆け下りて、最後の直線約404mは平坦です。3コーナーからゴールまでスピードを落とさず、長く良い脚を使えるスピード馬が好走しやすいコースです。

※本考察は以下のサイトなどの情報を基に作成しています。詳細は各サイトでご確認ください。
過去10年の傾向
過去10年で、京都競馬場で7回、中京競馬場で3回開催されました。なお、中京開催の3回は距離が200m長い2000mで行われています。京都1800mと中京2000mではコース形態が異なるため、ここでは京都で行われた7回のうち、良馬場で行われた6回のデータを基に傾向を探ります。
出走馬全55頭(1レース平均約9頭)のうち、馬券圏内に入ったのは18頭。その中で、逃げ馬の成績は(1-0-2-3)と好成績です。また、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくりを含む)が馬券に絡んだのは9頭(50%/18頭)、それ以外の馬は9頭(24%/37頭)と、先行馬が有利な傾向が見られます。一方で、4コーナー8番手以降の追い込み馬は4頭(33%/12頭)が馬券に絡んでおり、差し馬よりも追い込み馬の方が馬券圏内に入る確率が高いようです。
勝ち馬の走破時計は1:46.8~1:49.0と幅がありますが、1:47~1:48での決着が多いようです。また、上がり3ハロンのタイムは33.7秒~35.8秒と幅がありますが、先行馬は34秒台、差し馬であれば33秒台の脚が求められる傾向にあります。
※本考察は以下のサイトなどの情報を基に作成しています。詳細は各サイトでご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催2週目
先週が開幕週でした。概ね開幕週らしい高速馬場だったようですが、Bコースより外は前開催のダメージが残っているようです。しかし、今週はAコースでの開催のため、トラックバイアスはまだ顕著に出ていないでしょう。また、野芝が休眠期間に入っているため、少量の雨でも馬場への影響が出やすくなっているようです。当日だけでなく、当週の天気予報にも注意を払いたいところです。詳しい状況については、以下のページをご確認ください。

2025/2/9追記
昨日雪が降って稍重のため内枠有利のトラックバイアスがでているようです。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎10サトノシャイニング
◯6ショウヘイ
▲1ジェットマグナム
△4ミニトランザット
☆5エリカアンディーヴ
買い目 1500円
馬連Box◎〇▲
3連複◎-〇-▲△☆
3連単◎〇→〇◎→▲△☆
3連単▲→◎〇→〇◎
3連単◎→▲→〇
◎能力上位
◯能力上位
▲先行有利
△先行力有り
▲1ジェットマグナムが逃げると予想しています。◎10サトノシャイニング、◯6ショウヘイ、△4ミニトランザットも先行力があるため前に付けるでしょう。内枠有利、外差し不利のトラックバイアスがでているようなので、前に行く馬を馬券の中心にしました。
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在で先行有利
⇒逃げた馬に絡む馬有り。2頭がしんがり負け
〇時計:遅□□□■□
速 ⇒ 3歳馬にしては早めを予想
⇒稍重で1:47.0は明け3歳にしては早め
〇馬券:荒□□□□■
堅 ⇒ 有力馬2頭の能力が抜けている
⇒1,3,4番人気で決着。有力馬2頭が抜けてはいなかった
×馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。当週~当日まで雨予報無しも曇りが多い
⇒馬場は稍重。金曜日に雪が降り土曜は中止になった
【レース結果】
1着 枠8 10 サトノシャイニング
2着 枠2 2 リンクスティップ
3着 枠7 7 ランスオブカオス
4着 枠6 6 ショウヘイ
5着 枠7 8 スリーキングス
タイム
ハロンタイム 12.4 - 10.6 - 11.4 - 11.7 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 11.6 - 11.6
上り 4F 48.3 - 3F 35.7
コーナー通過順位
3コーナー 1,9(3,2)6(4,7,10)-8,5
4コーナー 1(9,2)(3,6)(4,7,10)-8,5
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタートが良かったリンクスティップにジェットマグナムとヒルノハンブルクが絡む形でレースが始まりました。ジェットマグナムが逃げる展開は想定通りでしたが、すんなり先手を取れず、さらにウォーターガーベラにも絡まれたことで、厳しい展開になりました。中団にいた人気のサトノシャイニングはショウヘイをマークしながら3~4コーナーを回り、直線に向くと、大外を回した2頭が追い上げを開始。しかし、ショウヘイの伸びが案外だったのに対し、サトノシャイニングの脚色は一頭だけ際立っていました。最後は持ったままで約1.5馬身差の快勝。さすが強いなという印象でした。レースを簡単に振り返ると、内有利の稍重で先手を狙う馬同士がつぶし合う展開となって差し馬にとっては有利な展開になったといえます。
【voxねこ夫の予想の検証】
1着◎10サトノシャイニング
4着◯6ショウヘイ
9着▲1ジェットマグナム
8着△4ミニトランザット
6着☆5エリカアンディーヴ
買い目 1500円
馬連Box◎〇▲
3連複◎-〇-▲△☆
3連単◎〇→〇◎→▲△☆
3連単▲→◎〇→〇◎
3連単◎→▲→〇
【何がダメだったのか】
展開の読み違いが大きくありました。前有利と考えていましたが、金曜日の降雪で稍重となったことで、騎手の前有利の意識が強まり、直線の長いコースにもかかわらず、スタート直後から先手の取り合いが激しくなりました。その結果、競り合った3頭は7着、9着、10着と惨敗。しかし、先行勢の中で唯一2着に粘ったリンクスティップは、コース経験の強みと、今回のような消耗戦への適性があったのでしょう。コース経験のある馬は、それだけで評価を少し上げるべきかもしれません。戦績の少ない3歳戦では、ちょっとしたことで展開が大きく変わることを忘れないようにしたいです。サトノシャイニングはこのメンバーの中で能力が一枚抜けていました。ショウヘイは疲れがあったのかもしれませんし、ミニトランザットも中2週の影響があった可能性があります。タイトなスケジュールで臨んできた馬の評価は、もう少し慎重にすべきだったと反省しました。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
その他の今週の重賞レース予報

展開予報とは
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