2025年 東京新聞杯(GⅢ)の競馬予想~重賞展開予報~

G3東京新聞杯(アイキャッチ) 02月
2025年2月9日(日)

開催日:2025年2月9日(

レース展開予報

第75回 東京新聞杯(GⅢ) 4歳以上オープン 1,600(芝)別定

以下は、2025年2月4日(火)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。

予報要約

逃げ馬不在!スローにしたい先行馬 vs. 切れ味勝負の有力馬、漁夫の利を狙う追い込み馬!

展開予報

データプロファイル予報
脚質:先先行有利(ねこ2)30×30□□□■□差し有利(犬)30×30差 ⇒ 逃げ馬不在も先行馬多くまくれるコース。定石通り
時計:遅遅い(かめ2)30×30□□■□□速い(うさぎ4)30×30速 ⇒ 逃げ馬不在もスローにしたくない有力馬
馬券:荒固い(お金少3)30×30□□□■□固い(お金少4)30×30堅 ⇒ 実力差有り。状態次第ではちょい荒れ
馬場:雨雨30×30□□□□■晴れ30×30晴 ⇒ 良馬場。当週~当日まで雨予報無し

フルゲート16頭に対し、17頭が登録されており、ある程度の人気が予想されるロジリオンが除外予定です。ただし、1頭が出走回避すれば出走可能となるため、出走馬が確定する2月6日(木)(確定は16:00すぎ)までは、除外を意識せずに予想することにします。

voxねこ夫婦(夫)
voxねこ夫婦(夫)

2025/2/6(木)追記

想定通りロジリオンは出走除外になりました。

今回の出走登録馬には逃げ馬がいません。先行しそうなコラソンビート(津村)、ジオグリフ(横山武史)、セオ(横山和生)、メイショウチタン(吉田豊)あたりが、押し出される形で逃げるでしょう。枠順やスタートによって先頭に立つ馬は変わりそうですが、冷静な騎手が騎乗していることや、人気が予想されるブレイディヴェーグボンドガールが末脚自慢の馬であることを考えると、速い流れにはなりにくいでしょう。

流れが極端に遅くなった場合、東京コースでは3~4コーナーから仕掛ける展開も考えられます。ただ、仕掛けが早すぎると、さらに脚を溜めていた馬(たとえば田辺騎手騎乗のオフトレイル)に漁夫の利を与えることになりかねません。スローに落としたい先行馬、脚を溜めたい有力馬、そして直線勝負にかける馬との駆け引きが見どころとなりそうです。

予想のポイントは、押し出されて逃げることになった先行馬がどこまでペースを落とせるか、そしてスローに落としすぎた場合に有力な差し馬がどこで仕掛けるかでしょう。勝ち馬の走破時計の予想は難しいですが、有力馬に騎乗するのがベテランのルメール騎手と武豊騎手であることを考えると、平均ペースになると予想しています。その場合、勝ち時計は1分32秒台、上がり3Fは33秒台になるでしょう。

注目馬の分析

◎⇒▲ブレイディヴェーグに注目しています。東京コースでの成績は (3-0-0-0) と完璧です。これまでの成績も (4-2-0-1) で、前走のマイルCS4着以外はすべて1、2着と、このメンバーの中では能力が突出しているといえます。また、ドバイ遠征や新潟記念を視野に入れた調整が進められていたときに、右後肢飛節の不安や夏負けがあったため休養に入るなど、スタッフの管理体制も万全です。出走してくる場合は、結果が残せる状態に仕上がっているとみていいでしょう。この馬の懸念材料は、マイル戦への対応です。東京1800mでの勝ち時計は 1:44.7(上がり32.8)で、その際の1600m通過時は 1:33.6 でした。今回は、そのときよりも1秒速いペースが想定されるため、1600mの速い流れに対応できるかが課題となります。ただし、そのレースでも負けていないこと、当時は約1年ぶりの実戦だったことに加え、今回は斤量が1kg軽くなる点などプラス材料も多く、1600mに対応可能とみています。

voxねこ夫婦(夫)
voxねこ夫婦(夫)

2025/2/6(木)追記

WCの3頭併せで追うパターンの調教はいつも通りでした。時計や抜け出す感じ等、特に異変は感じませんでしたので、力は出せるはずです。本命◎は変わりません。また、これまでの馬体重は460~472kgです。枠順は、あまり気にすることは無いはずですので、もし、当日もこの馬体重から大きく変わらなければこのまま本命◎で行くつもりです。

2025/2/9追記

馬体重が+14kgはさすがに重いと考え評価を下げました。

〇⇒◎ジュンブロッサムにも注目しています。東京コースでの成績は (2-2-0-1) とほぼ完璧です。また、1600m戦では前走のマイルCSを除き、すべて掲示板内に入っていました。東京1600mの持ち時計も 1:32.1(上がり33.1)と、今回の想定時計に十分対応できそうです。懸念点は、今回初めて59kgを背負うこと。ただ、これまで58kgで1分31秒台の好時計を2回マークして勝っており、斤量のプラスには対応可能とみています。しかし、この馬はスピードタイプのため、万が一馬場が渋った場合は評価を下げる必要がありそうです。

voxねこ夫婦(夫)
voxねこ夫婦(夫)

2025/2/9追記

評価を以下に変えました。

◎8ジュンブロッサム
〇1サクラトゥジュール
▲7ブレイディヴェーグ
△15オフトレイル
☆12ウォーターリヒト

▲ボンドガールにも注目しています。東京芝1600mの成績は (1-1-0-1) とまずまずです。馬券圏内に入らなかったのはG1・NHKマイルCの17着ですが、これはゴール前の直線でアスコリピチェーノにぶつけられたキャプテンシーにぶつけられて、進路を妨げられたことが原因です。不利を受けた2頭がしんがり負けしていることからも、単にやる気をなくしただけと考えています。しかし、新馬戦以来、勝ち星がない点は気になります。NHKマイルC後は折り合いを重視する競馬をするために脚質転換をしましたが、それでも勝ち切れていません。まだ脚質が安定していない可能性があり、もしかしたら今回は先行するかもしれません。さらに、持ち時計がないことも気になります。1600mのスペシャリストが揃った今回は、平均とはいえある程度の速い流れになることが想像できるため、速い流れに対応できるかが鍵になるでしょう。

△サクラトゥジュールにも注目しています。東京芝1600mの成績は (3-2-0-1) と好成績です。唯一の着外は一昨年のこのレース(14着)ですが、逃げ馬が勝つ展開が向かなかったことに加え、相手が揃っており、勝ち時計が 1:31.8(上がり34.7)と好時計でした。今回はそこまで早くならないと考えられるため、度外視してよいでしょう。明け8歳と年齢は重ねていますが、昨年のこのレースの勝ち馬でもあり、今年1月の中京・京都金杯の勝馬でもあります。実際にまだまだやれるところを見せています。ただし、前走の金杯の調教の動きが抜群だったことから、年齢的に好調を維持できるかがカギとなります。今回も調教や直前の状態をしっかり見極める必要がありそうです。

☆ウォーターリヒトにも注目です。1600mの成績は (2-0-0-1) とまずまずです。唯一、着外だったのはG1・NHKマイルCの8着ですが、当時はまだ若く、位置取りが悪くなったことや、展開が後方待機馬には向かなかったことが影響しました。悲観する内容ではないとみています。それを裏付けるように、その後のレースではずっと1600mを使い、1着・1着・2着と好成績を残しています。ただ、気になるのは、当時の鞍上だった田辺騎手が今回は騎乗しないことです。考えられる理由としては、田辺騎手が先にオフトレイルの騎乗を決めていたか、オフトレイルを選んだ可能性があるということです。どちらにしても状態について懸念があると考えてよさそうです。調教や馬体重をしっかりとチェックしたいと思います。

オフトレイルには注意が必要です。1600mの成績は (2-0-1-0) とまずまずですが、東京コースでは毎日王冠の12着が唯一の実績です。そのとき騎乗していた田辺騎手への乗り替わりになります。大きく敗れた要因としては、相手が強かったことに加え、近2走の1400mでの好走を見る限り、距離がやや長かった可能性が高いでしょう。大きく負けたにも関わらず、もう一度、田辺騎手が騎乗する今回の乗り替わりは前向きな乗り替わりと想像しています。この馬の最大の魅力は前走です。外を回そうとしたものの進路がなく、開催が進んで荒れた内馬場を1頭だけ違う脚色で伸びていました。結局、伸びる馬場を走った外の馬2頭に差されてしまいましたが、一瞬の脚の速さは「え?!何が起きたんだ!!」というびっくりするレベルの動きでした。もし、田辺騎手がこの動きを見て何かを感じとっていたとしたら、一発があってもおかしくありません。また、万が一、馬場が渋ってトラックバイアスが出た時も要注意です。渋った馬場は得意そうに感じました。調教や馬体重はしっかりとチェックしておきたいところです。懸念は、東京コース実績が無いことと、持ち時計が無い(1:34.3(34.9))ことですが、2歳時に出した時計なので成長した今であれば、詰められると考えられます。

共通のレース展開プロファイル

コース特性

向こう正面、2コーナー出口付近からのスタートとなります。スタート直後は緩やかな下り坂が続き、最初のコーナーまでの距離は約550mです。距離が長いため先行争いはそれほど激しくなりませんが、下り坂の影響でスピードが出やすく、序盤がスローになりにくいのが特徴です。また、向こう正面の途中には上り坂があるため、ペースを落として息を入れるのも難しいコースです。スピードだけでは通用しません。坂を上った後は、下りながら3コーナーに入ります。3~4コーナーは平坦でカーブが緩やかなため、スピードを維持しやすい構造になっています。最後の直線は約525mと長く、途中に高低差2mの坂があるため、さらにスタミナが問われる展開になりがちです。このコースでは坂を2回上るため、持久力が必要なため、短距離馬よりも中距離馬の方が好走しやすい傾向があります。

※本考察は以下のサイトなどの情報を基に作成しています。詳細は各サイトでご確認ください。

東京競馬場 芝1600mの特徴と攻略情報まとめ|初心者向けにわかりやすく解説! | うましる
東京競馬場 芝1600mのコースの特徴を競馬初心者向けに独自に解説しています。「これから競馬を始める!」「競馬場について知識がほとんどない……」という方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。ぜひ予想の参考にしてみてくださいね。

過去10年の傾向

良馬場での開催が8回、稍重で1回、重馬場で1回となっています。今週の開催は良馬場で行われる可能性が高いため、良馬場で行われた8回の傾向を中心に分析します。

出走馬全118頭(1レース平均約15頭)のうち、馬券圏内に入ったのは24頭。その中で逃げ馬の成績は(3-0-0-5)と好成績を収めています。また、4コーナーを5番手以内で通過した先行馬が馬券に絡んだのは9頭(23%/40頭)それ以外の馬は15頭(19%/78頭)と、やや先行馬が有利な傾向が見られます。一方で、4コーナー10番手以降の追い込み馬も6頭(13%/46頭)が馬券に絡んでおり、東京競馬場は他の競馬場と比べても追い込み馬が健闘しやすいようです。

勝ち馬の走破時計は1:31.8~1:34.9と幅があります。2018年以前は1:34秒台の決着が多かったものの、2019年以降はほぼ1:32秒前後で決着しています。また、上がり3ハロンのタイムも32.0秒~34.7秒と幅がありますが、2019年以降の傾向を見ると、差し馬は33秒台、先行馬は34秒台前半の脚が求められる傾向にあります。

※本考察は以下のサイトなどの情報を基に作成しています。詳細は各サイトでご確認ください。

東京新聞杯の過去10年データ、好走馬一覧(2025年2月9日東京11R) | 競馬ラボ
東京新聞杯過去10年データです。

個別のレース展開プロファイル

開催2週目

開催2週目はまだトラックバイアスは出ていようです。詳しい状況については、以下のページをご確認ください。

トラックバイアス&血統研究
トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

おまけ

予報に基づくvoxねこ夫の予想

◎8ジュンブロッサム
〇1サクラトゥジュール
▲7ブレイディヴェーグ
△15オフトレイル
☆12ウォーターリヒト

買い目 1700円
馬連Box◎〇▲△
3連複◎-〇▲-〇△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆

◎能力上位
〇実績あり
▲能力上位
△決め脚鋭い
☆末脚注意

好枠を引いたメイショウチタンが逃げるでしょうが、先行したい馬も何頭かいます。◎8ジュンブロッサムと▲7ブレイディヴェーグが絶好にの枠を引いた為、それほどスローにはならないとみています。△15オフトレイルにとっては展開が向くと考えています。

レース結果:予報と予想の検証

データプロファイル予報◎:想定通り〇やや想定通り×:やや想定外✖:想定外
脚質:先先行有利(ねこ2)30×30□□□■□差し有利(犬)30×30差 ⇒ 逃げ馬不在も先行馬多くまくれるコース。定石通り
⇒1,2着馬は追差馬。単騎逃げの先行馬が残ったが基本は定石通り
時計:遅遅い(かめ2)30×30□□■□□速い(うさぎ4)30×30速 ⇒ 逃げ馬不在もスローにしたくない有力馬
⇒勝馬の時計は1:32.6(33.2)と予想通り
馬券:荒固い(お金少3)30×30□□□■□固い(お金少4)30×30堅 ⇒ 実力差有り。状態次第ではちょい荒れ
⇒3,2,16番人気で決着。1番人気馬が+14で逃げ馬が3着に残ったため3連系は荒れた
馬場:雨雨30×30□□□□■晴れ30×30晴 ⇒ 良馬場。当週~当日まで雨予報無し
⇒先行、差しどちらも力が出せる良馬場だった

【レース結果】
1着 枠6 12 ウォーターリヒト
2着 枠2 4 ボンドガール
3着 枠1 2 メイショウチタン
4着 枠4 7 ブレイディヴェーグ
5着 枠7 14 マテンロウスカイ

タイム
ハロンタイム 12.5 - 11.0 - 11.1 - 11.5 - 11.6 - 11.3 - 11.6 - 12.0
上り 4F 46.5 - 3F 34.9

コーナー通過順位
3コーナー 2,16-14(6,13)(3,4,10)(1,7,8)(5,12)-(11,9)-15
4コーナー 2-16-14,13,6(4,10)(3,1,7,8)(5,12)(11,9)15

※色の違い  1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑

【レース回顧】
ジオグリフが出遅れたこともあり、序盤は好枠から好スタートを決めたメイショウチタンが先頭に立ち、2番手のセオも競りかけることなく、淡々とした逃げの展開となりました。このメンバーであれば、序盤のペースは平均かやや遅めでした。騎手の意識が中団につけたブレイディヴェーグに向く中、メイショウチタンは少しずつスピードを上げ、4コーナーを回る頃には差を広げて逃げ切り体勢に。前半のペースが速くならなかったことで先行馬も粘れる展開となりましたが、直線の叩き合いを制したのはウォーターリヒトでした。

【voxねこ夫の予想の検証】
10着◎8ジュンブロッサム
15着〇1サクラトゥジュール
4着▲7ブレイディヴェーグ
8着△15オフトレイル
1着☆12ウォーターリヒト

買い目 1700円
馬連Box◎〇▲△
3連複◎-〇▲-〇△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆

【何がダメだったのか】
ブレイディヴェーグは+14kg、ジュンブロッサムは+6kgでしたが、パドックを見る限り腹回り、両方とも少しボテッとした印象でした。冬場のこの時期は調整が難しいのかもしれません。冬場は馬体重が増えやすいため、大きく増えた馬の評価はもっと慎重になる必要があると改めて感じました。また、ハンデ戦ではありませんが、59kgを背負った馬の中で最上位に来たのは5着のマテンロウスカイです。ジュンブロッサムは59kgが響いた可能性があります。59kgを背負った馬は評価を下げことを忘れてはなりません。さらに、ジオグリフの出遅れも影響し、メイショウチタンは単騎で逃げることができ、3着に粘りました。開幕2週目の東京新聞杯は、逃げた馬が残りやすいことを改めて認識する必要があると感じました。
https://cartrip.blog/ke/2025/03/12/vox-nekoo-precrev/

過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想

まだありません。

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