開催日:2025年3月23日(日)
レース展開予報
第62回 農林水産省賞典 愛知杯(GⅢ) 4歳以上オープン 1,400(芝)(牝)別定
予報要約
距離・中京未経験馬が多く激戦必至も、差し馬の決め手に欠ける。止まらぬ展開でも波乱の可能性?
展開予報
データプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 先行争いは激化するが、有力馬多く前は止まりにくいか
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1分20秒前後。上がりは先行34秒前後、差し馬は33秒台
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 先行勢が力上位だが、中京未経験馬が多く波乱要素も
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場開催。当日は雨予報無し。
フルゲート18頭に対し、21頭が登録されており、3頭が除外となります。今のところ除外対象はマサノカナリア、エポックヴィーナス、ヤマニンアンフィルです。出走回避が出ない限り除外となります。出走馬が確定する2月28日(木)16時過ぎまでは、除外して予想を進めます。
逃げたいと考えている馬はベガリスでしょう。エトヴプレ、カピリナ、グランテスト、クランフォード、セントメモリーズ、テイエムスパーダ、リジル、リバーラといったテンの速い馬が多く、枠順によって逃げる馬が変わりそうです。1コーナーまで500mありますが、先行してもしっかりと末脚を使える先行馬が多いため、先行争いは激しくなると考えています。
展開的には後方待機馬に有利な流れになると考えられるため、スウィープフィートやワイドラトゥールといった後方待機馬が浮上しそうですが、先行した馬たちも33秒台の脚を使えるため、それより0.5秒以上速い脚を使ってまとめて差し切るのは簡単ではありません。
展開をまとめると、序盤から先行争いが激しくなり、そのままの流れで3コーナー、4コーナーを抜け、直線の叩き合いになると見ています。1400mという短距離戦ながら、先行馬にとってはスタミナ消耗戦になるでしょう。一方、後方で待機した馬は、一気に差し切れるだけの瞬発力を持つ馬が浮上すると考えています。
勝ち馬の走破時計は1分20秒台、先行馬の上がりは34秒前後、差し馬ならそれより0.5秒以上速い33秒台前半と予想しています。
注目馬の分析
◎クランフォードに注目しています。この馬の魅力は、スピードがあって先行して鋭い末脚で抜け出すことができることです。前走のスワンステークスでは、ウィンカーネリアンやアグリといった強力な先行馬がいたため、2ハロン目が10秒7というハイペースに巻き込まれました。さらに、京都コースは3コーナーに坂がある特殊なコースのため、前半に力を使いすぎて後半止まってしまい、13着に敗れました。今回は最後の直線に坂がある中京コースなため、前半そこまで速くならないと見ています。中京コースでは1分19秒0、上がり34秒5という好時計を持っています。当時は53キロでしたが、今回は55キロと2キロ増ですが、0.4秒プラスと考えても、1分19秒4なら、このメンバーであれば十分対応可能と見ています。懸念材料は5ヶ月の休養明けです。馬体が増えていることが気になって調教を確認しましたが、WCで(81.1-50.9-36.3-11.3)と好時計を出していました。並走馬に少し遅れを取っていたことは気になりますが、能力差で上位争いできると考えています。
〇セントメモリーズにも注目しています。この馬の魅力は、ある程度先行力があり、末脚もしっかりしていることです。前走のやや重京都1200mでは持ち味を発揮できず、15着に敗れました。しかし、それ以前の1400mの成績は(3,1,0,1)で、馬券を外したのは1回だけで4着でした。時計の出やすい京都・東京コースではありますが、中団より少し前の位置から33秒台の末脚を使うことができます。前走のように馬場が渋ると持ち味を発揮できませんが、今回は雨予報がないため、実力を出せるでしょう。懸念材料は中京コースを使ったことがないことです。ただ、中京コースで実績を残しているエピファネイア産駒のため、問題ないと判断しています。
▲スウィープフィートに注目しています。この馬の魅力は、しっかり脚を溜めた時の速い瞬発力を出せることです。ただ、いつも最後方からの競馬になるため、善戦止まりになることも少なくありません。しかし、今回は先行馬が多く、展開的に向きそうな点は好材料です。懸念材料は距離とコースが初めてなこと、そして10ヶ月の休養明けなことです。しかし、スタミナを要する中京コースは長い距離を使ってきた馬が好走しやすいコースです。また、阪神コースではありますが、桜花賞で1分32秒4の時計で走った時の1400m通過時の時計は1分20秒7でした。中京コースに対応できれば、通用してもおかしくないと考えています。また、調教を見る限り、坂路で51秒台・上がり12秒台を連発しており、休養明けの不安はなさそうです。
△グランテストにも注目しています。この馬の魅力は、先行力があり、ある程度末脚もしっかりしていることです。中京コースの成績は(0,1,2,0)で勝ちきれてはいませんが、いつも好走しています。適性はあると考えていいでしょう。懸念材料は1200mしか経験がないことです。ただ、父ロードカナロア、母父シンボリクリスエスの血統なら、1600mまでならこなせてもおかしくありません。初めての距離で戸惑わないかが懸念ですが、調教は坂路で追われ、最後13秒6と流しましたが、50秒4の好時計を出しています。間違いなく調子は良さそうです。
☆オードリーバローズに注意しています。この馬の魅力は、自在性があり、末脚がしっかりしていることです。1400mの戦績は(4,0,1,1)と好成績。中京コースは重馬場の1400mを1回だけ走り、1分23秒9、上がり35秒2の時計で走っています。キタサンブラック産駒で、重馬場が得意なことは否めませんが、良馬場なら時計を詰められると考えています。懸念材料は持ち時計が少し足りないことです。今回は1400mや1200mのスペシャリストが多く出走しているため、速い時計になる可能性が高そうです。そのペースに対応できるかがポイントになるでしょう。
その他では、イフェイオン、エトヴプレ、ナナオ、ベガリスにも注目しています。調教や馬体重、除外馬の状況によっては、印を入れ替える可能性があります。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 中京芝1,400m
スタートは2コーナーの出口付近です。1コーナーまでの距離は約500mあり、最初の約380mは緩やかな上り坂ですが、その後、約120mほど緩やかに下ったところが最初のコーナーになります。
3〜4コーナーは大回りでスパイラルカーブになっているため、小回りが苦手な跳びの大きい馬でもスムーズに回りやすく、スピードに乗りやすい構造です。4コーナーを抜けると、最後の直線は約412m。途中には高低差2m・長さ140mの急坂があり、その坂を上った後も約200mほど緩やかな上りが続きます。
スタートからゴールまでアップダウンの激しいコースのため、1400mの短距離ながらもスタミナが求められます。平坦コースで好走していた先行馬が止まりやすく、スタミナとパワーを兼ね備えた差し馬が活躍しやすいコースです。スピードだけでなく、スタミナとパワーも求められるコースといえるでしょう。

過去10年の傾向
昨年まで2月の京都・芝1400mで行われていた京都牝馬Sは、競走名が愛知杯に変更され、開催時期が3月、コースが中京・芝1400mへと変更されました。まったく別のレースになったえしまったため、過去のデータは参考になりません。
同時期に開催される3歳限定のファルコンステークスでは、4コーナー3番手以内の先行馬が多く馬券に絡んでいますが、コース特性では差し馬が有利という逆のデータも出ています。今回、4歳以上の馬が出走し、さらに瞬発力勝負が得意な牝馬限定戦であることを考えると、私は、コース特性通り差し・まくりが有利な展開になると予想しています。
走破時計は1分20秒前後、上がりは34秒程度になると見ています。
個別のレース展開プロファイル
開催2週目
先週の中京競馬場は重馬場でした。金鯱賞を見る限り、ほぼ最後方にいたキングスパレスが3着に来たように多少外差しも決まっていたため、外有利のトラックバイアスとコースロスを考慮した内有利が相殺され、全体としてはフラットな状態だったと考えられます。
今週は晴れ予報で、良馬場開催が濃厚です。開催4週目に入ることに加え、先週の重馬場開催で内側の馬場が傷んでいる可能性があり、若干の外有利なトラックバイアスが生じるかもしれません。詳しくは以下のサイト等を参照してください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎11クランフォード
◯4セントメモリーズ
▲17スウィープフィート
△13グランテスト
☆15オードリーバローズ
◎持時計最上位
〇☆1400得意
△中京得意
▲末脚良
買い目 2,100
馬連Box:◎〇▲△☆
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎→〇▲→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×脚質:先□■□□□
差 ⇒ 先行争いは激化するが、有力馬多く前は止まりにくいか
⇒先行、2番手追走馬はしんがり負け。上位8頭まで差し馬での決着
〇時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1分20秒前後。上がりは先行34秒前後、差し馬は33秒台
⇒1:20.2(34.6)と少し上がりがかかる展開
×馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 先行勢が力上位だが、中京未経験馬が多く波乱要素も
⇒10,3,1人気で決着。差し馬で決まった
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場開催。当日は雨予報無し。
⇒時計の速い良馬場開催
【レース結果】
1着 枠8 16番 ワイドラトゥール
2着 枠3 6番 シングザットソング
3着 枠5 9番 カピリナ
4着 枠7 13番 グランテスト
5着 枠1 2番 エポックヴィーナス
タイム
ハロンタイム 12.0 - 10.1 - 10.6 - 11.5 - 11.9 - 12.1 - 12.0
上り 4F 47.5 - 3F 36.0
コーナー通過順位
3コーナー 1(3,12)-(7,11)-(9,13,14)15(6,10)18,5,4(2,16)-17,8
4コーナー 1(3,12)-(7,11)(13,14)9(6,15)10,18(5,16)4,2-17-8
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタートはベガリスが好スタートを切りました。しかし、最内の1番枠を引いたテイエムスパーダが、その好枠を生かして先頭に立ちます。2番手にリバーラ、3番手にベガリスという隊列がすんなりと形成されましたが、ペースは落ち着きません。テイエムスパーダに対してリバーラが終始プレッシャーをかける形となり、前半のラップは12秒0、10秒1、10秒6と、かなりのハイペースで進みました。3~4コーナーを回ってもペースは緩まず、先行争いを繰り広げた3頭が並ぶ形で直線に向かいます。当然ながら、この激しい争いの影響で3頭には余力がなく、内外から差してくる馬たちに捕まってしまいました。内からはシングザットソング、外からはカピリナ、さらにその外からグランテスト、そして大外からワイドラトゥールが襲いかかります。直線でワイドラトゥールが1馬身半抜け出し、そのままゴールしました。典型的な差し有利な展開になりました。
voxねこ夫の予想
15着◎11クランフォード
14着◯4セントメモリーズ
6着▲17スウィープフィート
4着△13グランテスト
16着☆15オードリーバローズ
◎持時計最上位
〇☆1400得意
△中京得意
▲末脚良
買い目 2,100
馬連Box:◎〇▲△☆
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎→〇▲→〇▲△☆
【何が良くて何がダメだったのか】
上位3頭に入った馬は、いずれも中京1400mを一度も走ったことがない初挑戦の馬たちでした。また、上位5頭すべてに共通していたのは、1400mに特化した馬ではなかったことです。1200mや1600mにはG1レースがありますが、1400mにはG1がなく、そもそもレース数自体も多くありません。そのため、1400mに特化して狙ってくる馬は、それだけで評価を下げるべきなのかもしれません。クランフォードの評価をやや過大に見ていた可能性もあると感じました。今回の斤量は55kgでしたが、53kgという2kg軽い斤量で好時計を出していたことを考えると、位置取りや息の入れ具合についても困難になるため、斤量が2kg増えると単純な計算の時計にはならないという点を忘れてはなりません。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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展開予報とは
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