開催日:2025年3月22日(土)
レース展開予報
第39回 フラワーカップ(GⅢ) 3歳オープン 1,800(芝)(牝)
予報要約
先行馬強力。まくる馬もいる。ペース乱され差し馬には厳しい展開か?!波乱は人気薄の先行馬!
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 先行有利なコースで有力馬が前へ
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1分48秒前後、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬が優勢も、波乱なら人気薄の先行馬
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。雨予報なし
フルゲート16頭に対し、18頭が登録されており、2頭が除外となります。現時点で出走が確定しているのは、ゴーソーファー、ジャルディニエ、パラディレーヌの3頭のみ。残る15頭のうち2頭が抽選で除外されます。
人気が予想されるミッキーマドンナ、ジョスラン、レーヴドロペラに加え、逃げる可能性があり展開に影響を与えそうなヴォンフレ、ハギノピアチェーレ、ハードワーカーも抽選対象のため、出走馬の確定次第で予想が大きく変わる可能性があります。ただし、出走馬が確定する3月20日(木)の16時過ぎまでは、除外を考慮せずに予想を進めます。

2025/3/21
抽選でウィルサヴァイブと▲ショウナンサムデイが出走除外になりました。期待していただけにとても残念です。
初速が速そうな馬はヴォンフレ、ハギノピアチェーレ、ハードワーカーですが、中山芝1800mは坂の途中からのスタートとなるため、過去に外枠から逃げて3着に粘った実績のあるヴォンフレが今回もハナを切ると予想しています。あとは枠順次第でしょう。
前が有利な中山芝1800mですが、スタートが坂の途中であることや中距離戦であることを考慮すると、向こう正面までは極端に無理をする展開にはならないと考えられます。エナジーショット、ジャルディニエ、ショウナンサムデイ、ハギノピアチェーレ、パラディレーヌ、ハードワーカーの中で、内枠を引いた馬が先行するでしょう。そのため、前半はそれほど速いペースにはならないと見ています。
レースが動くのは向こう正面からでしょう。ゴーソーファーがスピードを上げてまくってくると予想され、瞬発力勝負を避けたいヴォンフレやパラディレーヌなどの先行馬も、それにつられてペースを上げる展開が予想されます。一方、瞬発力勝負に持ち込みたいショウナンサムデイやミッキーマドンナは、仕掛けを少し遅らせるでしょう。直線では、抜け出しを図ろうとする先行馬のゴーソーファーやパラディレーヌなどに、ショウナンサムデイやミッキーマドンナなどの差し馬がどこまで差を詰められるかという展開になるでしょう。
勝ち馬の走破時計は、ヴォンフレの持ち時計である1分48秒6よりやや速い1分48秒前後、先行馬の上がりは35秒台、差し馬であればそれより0.5秒以上速い34秒台を予想しています。
注目馬の分析
◎パラディレーヌに注目しています。この馬の魅力は先行力と、速い時計での余裕のある勝ちっぷりです。前走の京都1800mでは、終始馬なりで追走し、1分46秒8(上がり35秒2)で約3馬身差の快勝。時計の出る京都とはいえ、このメンバー相手なら十分速い時計です。懸念点は、中山が初めてになることと、騎手が岩田望来騎手から川田騎手に乗り替わること。ただ、約500kgある牝馬にしては馬格がありながらもしっかりと地面を捉える力強い走りをするため、中山向きと考えています。また、先行して抜け出す形は川田騎手が得意とする乗り方なので、テン乗りでも問題はないでしょう。このメンバーなら圧勝の可能性も十分あります。
〇ゴーソーファーにも注目しています。この馬の魅力は、長く良い脚を持続できるスタミナです。前走の中山2000mでは、休養明けの影響か出遅れて最後方からの競馬になりましたが、向こう正面からまくりを仕掛け、大外を回してゴールまでずっと追い通しでも、最後は持ったままで余裕の勝利。かなり強い内容でした。走破時計は2分0秒7(上がり34秒9)。1800m通過時の時計は1分49秒2でしたが、最後の上がりが11.5秒だったことを考えると、1分48秒3で走れる計算になります。持ったままで出した時計のため、さらに縮める余地があり、このメンバーなら十分に勝ち負けできるはずです。懸念点はレース間隔が少し空いてしまったことです。前走の状態を維持できているか、調教や馬体重を確認する必要があります。
▲ショウナンサムデイにも注目です。この馬の魅力は、先行して鋭い瞬発力を発揮できる点です。前走は人気を集めましたが、外枠かつ出遅れで、追走するだけで手一杯になり、持ち味の先行力も瞬発力も発揮できず6着に敗れました。夏場から4戦使われた疲れがあったのかもしれません。今回は3ヶ月の休養を挟み、立て直されているはずです。スピードが出やすい東京コースで、1800mを1分46秒5(上がり33秒9)という、このメンバーでは最速の持ち時計を持っています。また、前走の中山2000mでは1分59秒8(上がり36秒0)でしたが、1800m通過時の時計は1分47秒2。このメンバー相手なら十分通用する時計です。3ヶ月の休養明けの仕上がりを、調教や馬体重を見てチェックする必要があります。

2025/3/21
残念ながら▲ショウナンサムデイは除外になりました。期待していただけにとても残念です。代わりに▲インヴォーグに注目です。戦績の少ない明け3歳馬は戦績より調教の方が重要です。過去の戦績で、走破時計を見てもあまり推奨できるところが無かったため取り上げませんでしたが気にはなっていました。1週前調教(単走CW82.0-36.5-10.9)を見ると、状態の良さがうかがえます。中山競馬場の田辺騎手にも期待です。
△⇒☆ヴォンフレにも注目です。この馬の魅力は、未勝利戦ですが、今回と同じ中山1800mで逃げて3着になった経験があり、このメンバーなら逃げられそうなことです。その時の時計は1分48秒6(上がり35秒9)です。このメンバー相手では少し遅いですが、昨年12月のレースだったことを考えると、成長による時計短縮の余地はあります。懸念点は、芝での勝ち星がないことと、今回のメンバー相手ではスピードや瞬発力で見劣りすること。ただ、今回は逃げるのがうまい江田照男騎手が騎乗するため、おそらく逃げに徹するはずです。フラワーカップの過去の傾向からも、良馬場で逃げた馬が馬券に絡む確率は44%と高めです。単騎で楽に逃げられれば、馬券圏内に粘る可能性もあります。
☆⇒無印エナジーショットにも注意が必要です。この馬の魅力は先行力があり、中山1800mの持ち時計1分47秒0(上がり35秒5)が、このメンバーでは最速な点です。また、中山コースで2戦し、一度も連対を外していないのも強みです。懸念点は、今回は中2週とレース間隔が詰まっていることと、馬体重が420kg前後と軽めな点です。前走ではマイナス6kgと減少傾向にあり、今回は斤量が前回の54kgから1kg増えて55kgになるため、小柄な牝馬にとっては負担になる可能性があります。調子落ちがないか、調教や馬体重をチェックする必要がありそうです。

2025/3/21
☆エナジーショットは大外を引いてしまいました。調教を見ましたが少し疲れがあるようにも見えました。無印に評価を下げることにします。代わりに、雪の重馬場の中での調教時計が抜群(単走CW79.4-49.8-35.8-11.4)だったフェアリーステークスで急遽本命にした△ジャルディニエをもう一度注目したいです。
その他では、ジョスラン、ミッキーマドンナ、レーヴドロペラにも注目。調教や馬体重、出走除外の状況によっては印を入れ替える可能性があります。
共通のレース展開プロファイル
中山1800m コース特性
スタンド前の坂の手前からスタートします。コーナーまでは200mしかないため、騎手の心理としてはポジション争いが激しくなりがちですが、スタート直後が急坂で、さらに1~2コーナーの途中にある高低差約5.3mの坂の頂上まで上り坂が続くため、実際にはそれほど激しくなりません。当然先行馬は内枠有利ですが、スタートをうまく決めて先行すれば、そのままのポジションを維持しやすいのが特徴です。
2コーナーから向正面の中ほどにかけては下り坂になるためスピードが出やすいですが、後半に向けて脚をためたいことからペースを抑える傾向があります。3~4コーナーは小回りで平坦です。最後の直線が約310mしかないため、4コーナーを出た時点である程度の位置につけていないと勝ち負けは難しくなり、差し馬は3コーナーあたりから早めに仕掛けることがあります。
ゴール前には約2.2mの急坂がもう一度待ち構えています。小回りを立ち回る器用さとアップダウンに対応できるパワーが求められるコースです。基本的には逃げ・先行馬が有利ですが、3~4コーナーからまくる器用な差し馬も結果を残しているコースです。

過去10年の傾向
過去10回の開催のうち、良馬場は9回、不良馬場は1回でした。2025年3月17日(月)時点の天気予報では、火曜日〜水曜日の夜にかけて雨が降る予報があるものの、その他の日は開催当日の日曜日まで雨の予報はなく、良馬場での開催となる可能性が高いでしょう。以下では、良馬場開催を前提に分析します。
出走馬125頭(1レース平均約14頭)のうち、馬券圏内に入ったのは27頭です。逃げ馬の成績は(3-0-1-5)(44%/9頭)と好成績を残しています。4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は10頭(37%/27頭)が馬券に絡んでおり、5番手以内まで広げると16頭(36%/45頭)に達します。それ以外の馬は11頭(14%/80頭)と、あまり馬券に絡んでいません。全体的に、まくりも含めた4コーナー5番手以内の先行馬が好走する傾向にあるようです。
勝ち馬の走破時計は1分47秒4から1分49秒4とやや幅がありますが、多くの場合、1分49秒前後での決着となっています。上がり3ハロンのタイムも34秒1~36秒9と幅があるものの、35秒台が求められる決着が多いようです。また、差し馬は先行馬よりも0.5秒ほど速い上がりが求められる傾向にあります。
※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくはサイトでご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催4週目
先週の中山競馬場は重馬場でした。スプリンターズステークスを見る限りでは、先行有利という騎手のイメージで結局逃げた馬と2番手追走の馬は2桁着順でした。トラックバイアスというより、タフな馬場というイメージで、コースロスの少ない内枠を走った方が有利といったイメージでした。今週は晴れ予報で良馬場開催が濃厚です。開催4週目ということと、先週の重馬場開催で荒れた内が若干不利なトラックバイアスが出る可能性があると予想しています。詳しくは以下のサイト等を参照してください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎4パラディレーヌ
◯12ゴーソーファー
▲6インヴォーグ
△9ジャルディニエ
☆15ヴォンフレ
買い目 1,900
馬連Box:◎〇▲
ワイド:〇▲、☆-◎〇▲△
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎→〇▲→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×脚質:先□■□□□
差 ⇒ 先行有利なコースで有力馬が前へ
⇒逃げた馬や3番手の馬が最下位だが、時計的には先行馬が残れるペースだった
◎時計:遅□□□■□
速 ⇒ 1分48秒前後、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
⇒1着馬1:47.8(35.4)2着馬の上り34.8
◎馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬が優勢も、波乱なら人気薄の先行馬
⇒5,1,4番人気での決着とほぼ想定通り。1着は人気薄の先行馬
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。雨予報なし
⇒良馬場開催
【レース結果】
1着 枠6 11番 レーゼドラマ
2着 枠2 4番 パラディレーヌ
3着 枠6 12番 ゴーソーファー
4着 枠4 7番 ジョスラン
5着 枠1 1番 ミッキーマドンナ
タイム
ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 11.9 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.7
上り 4F 47.7 - 3F 35.4
コーナー通過順位
1コーナー 10,11,16-1(6,15)(7,13)(2,8,12)4(3,9)5,14
2コーナー 10,11,16,1(6,15)13,7(2,8,12)4,9,3(5,14)
3コーナー (*10,11,16)(1,6,15)13,7,8(2,4,12)9(5,3)14
4コーナー 11,1,16(10,15)(13,6)7(2,8,12)4,5(3,9)-14
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタートで最もダッシュが良かったのは16番エナジーショットでした。しかし、内からハードワーカーとレーゼドラマが積極的に前へ出て、コーナーワークを活かしたハードワーカーがハナを奪い、2番手にレーゼドラマ、3番手にエナジーショットという隊列が形成されました。2コーナーまではやや速めのペースでしたが、向こう正面に入るとペースが落ち、前半1000mは60秒1のややスローペースに。3コーナー付近から後方集団が徐々にペースを上げ、馬群が固まり始めます。先団集団の中でその流れるペースに対応できたのはレーゼドラマのみで、1頭だけスピードを上げていきます。4コーナーでは2馬身ほどのリードを取り、直線に入るとさらに突き放すレーゼドラマです。その後ろの集団の中から唯一ついていったのがミッキーマドンナでした。2頭の体制で決まるかと思われたところ、大外からジョスランがパラディレーヌ、ゴーソーファーを引き連れて猛追します。しかし、あと一歩届かず、最後になんとかミッキーマドンナだけを差し切ったところがゴールでした。
voxねこ夫の予想
2着◎4パラディレーヌ
3着◯12ゴーソーファー
13着▲6インヴォーグ
11着△9ジャルディニエ
8着☆15ヴォンフレ
買い目 1,900
馬連Box:◎〇▲
ワイド:〇▲、☆-◎〇▲△
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎→〇▲→〇▲△☆
【何がダメだったのか】
大外16番のエナジーショットは好スタートを切ったものの、逃げることはできませんでした。やはり、外枠の馬が逃げるのは難しいということがよく分かりました。私は大外15番のヴォンフレが逃げると予想していましたが、それも厳しかったようです。中山1800mでは大外の馬が逃げることは考えないほうがよさそうです。前半のラップは12秒4、11秒2、11秒9と極端に速いわけではなく、勝ち時計も1分47秒8と特別速いわけではありませんでした。そのため、1着となったレーゼドラマにとっては展開が向き、上がり35秒4の脚を使って勝ち切ることができました。一方で、エナジーショットやハードワーカーにとっては、目に見えない疲労につながる息の入らない展開になっていたのかもしれませんが、ここまで大きな着差がついたのは驚きです。騎手の腕があったのかもしれません。今後も中山騎乗の戸崎騎手に注意です。また、追い込んできたジョスラン、パラディレーヌ、ゴーソーファーは、やはり能力が一枚上だったのかもしれません。特にパラディレーヌは、スタートの出遅れが最後まで響いた形となりました。次回、もう一度注目してみたいです。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
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