開催日:2025年3月29日(土)
レース展開予報
第72回 毎日杯(GⅢ) 3歳オープン 1,800(芝・外)
以下は、2025年3月25日(火)時点での予想です。今後、天気予報、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
差し有利なコースで差し馬が有力。ただし直線が短く仕掛けどころが鍵。波乱の要素は稍重か?
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□□■□
差 ⇒ 控える馬の能力が高そう
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分47秒台、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 差し有力馬の能力は高いが、稍重ならスタミナ型の台頭も?
馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重予想。木~金は曇り時々雨、土は曇り一時雨の予報
逃げたいと考えているのは、アスクシュタイン、ヴォラヴィア、ガルダイアの3頭でしょう。ただし、初速が抜けた馬はいないことや、川田騎手や藤岡騎手といったベテラン同期コンビの騎乗馬もいるため、先行争いはそれほど激しくならないと見ています。直線も長いため、前半は比較的ゆったりとした流れになると予想されます。
枠順にもよりますが、スタート直後はガルダイアがハナを切り、2~3番手にアスクシュタインとヴォラヴィアが追走する展開を想定しています。ただし、有力馬のキングノジョーやリラエンブレムも初速が速いため、あまりにもペースが遅い場合は、これらの有力馬が自然にハナを切る可能性もありますが、追走されるだけでも後続からのプレッシャーを受け続ける形になるため、前に行く馬は終始厳しい展開になるでしょう。
やはりレースが動くのは3コーナーを回ったあたりと見ています。まず、スタミナ勝負で後続馬に脚を使わせたいウォータークラーク、エコロディノス、ネブラディスクが仕掛けを開始し、その後、長く良い脚を使えるリラエンブレムが動く展開になりそうです。そして最後に、4コーナーを回ったあたりで、瞬発力勝負にかけるキングノジョーやファンダムが仕掛けると予想しています。
やはり、ポイントとなるのは人気馬リラエンブレムの仕掛けのタイミングでしょう。仕掛けが早ければ後方待機の馬が有利になり、逆に遅ければ、先に動いた馬たちが有利になる展開になる可能性があります。
勝ち馬の走破時計は1分47秒台、先行馬の上がりは35秒台、差し馬ならそれより0.5秒以上速い34秒台と予想しています。
注目馬の分析
◎ファンダムに注目しています。この馬の魅力は、速い流れでも追走しながらしっかりと瞬発力を発揮できる点です。2023年の中山芝1600mで1:32.8(上がり33.4)、1:33.5(上がり34.0)という好タイムで勝利しました。いずれも好位追走から早めに抜け出し、最後に速い脚を使って後続を封じています。メンバー中でも1600mの実績では抜けた存在でしょう。前走は+12kgでの休み明けを叩かれ、今回はさらに状態アップが期待されます。懸念点は200m延長の1800mと阪神コースが初めてなことですが、父サートゥルナーリア×母父ジャスタウェイなら距離延長は問題ないはずです。中山コースでの実績から、直線に急坂がある阪神も対応できると見ています。道悪は血統的に割引が必要かもしれませんが、稍重程度なら問題ないでしょう。
○⇒▲リラエンブレムに注目しています。この馬の魅力は、長く良い脚を使えることです。前走シンザン記念では4コーナー手前から早めに仕掛け、直線で追い続けながら突き抜けて余裕で勝利しました。勝ち方を考えれば、1分34秒台の時計は十分優秀です。200m延長の1800mも、1:46~1:47秒台で走れる計算です。父キズナ×母父ガリレオの血統なら、距離延長は問題ないでしょう。不安点は200m延長の1800mと阪神コースが初めてなことと、瞬発力勝負でやや分が悪いことです。しかし、中京の直線坂のあるコースで勝利しているため、阪神コースは問題ないと考えています。

2025/3/28 追記
キングノジョーが1枠1番でリラエンブレムが7枠8番を引きました。調教はどちらも素晴らしかったですが、キングノジョーの方が良く見えました。従ってお互いの印を入れ替えたいと思います。
▲⇒〇キングノジョーに注目しています。この馬の魅力は、先行力と確かな末脚がある点です。前走の京成杯(中山2000m)は、スタート直後に坂があるコースで前半35.4秒の速い流れに巻き込まれながら、先行勢で唯一掲示板を確保しました。また、ゲート内で落ち着きがなく、それでも4着に粘った点は能力の高さを示しています。新馬戦でも終始落ち着きがない中、上がり33.8秒で楽勝したことからも、素質があるのは確かです。気性面に課題があるため、約2ヶ月ぶりのレースでどこまで成長しているか、調教などを注視したいところです。
△エコロディノスに注目しています。この馬の魅力は、先行してバテないのが強みがあるところです。前走は馬場の悪い内を通ったミッキーゴールドに交わされたことから、瞬発力よりスタミナ型と判断できます。先行して早めに抜け出す競馬が向いているでしょう。不安点は瞬発力勝負に弱いことですが、今回は前2走より200m短縮のため、岩田望来騎手が自信を持って早めに仕掛ける展開に持ち込めれば持ち味を活かせそうです。もし、後ろを意識したリラエンブレムの仕掛けが遅れた場合、この馬が有利な展開になりそうです。
☆ネブラディスクに注目しています。この馬の魅力は、ある程度の先行力があり、バテにくい点です。前走の共同通信杯では4コーナーで大外を回り、大きく位置を下げながらも、最後にじわじわと伸びて4着を確保しました。瞬発力タイプではないため、先行して早めに抜け出す競馬が理想です。今回のメンバーを考えると、後方待機の有力馬が多いため、前の方で競馬をすることが求められます。この馬もリラエンブレムの仕掛けのタイミング次第では、上位争いに加わる可能性もあります。
その他では、ウォータークラークやセルズパワーにも注目しています。調教や馬体重、除外馬の状況次第では、印を入れ替える可能性があります。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 阪神1,800m
スタート地点は2コーナー出口付近の奥ポケットで、1コーナーまでの距離は665mあります。坂がなくフラットで、さらにコーナーまでの距離が長いため、序盤の先行争いはゆったりした流れになりやすいコースです。
3~4コーナーは大きなカーブで、3コーナーの手前には上り坂があります。3コーナーが頂上となり、そこからは下り坂になるため、長くいい脚を使える差し馬がここでスパートをかけることもよくあります。4コーナーを抜けると、最後の直線は約473mと長めで、ゴール直前の約120mには高低差約1.8mの坂が待ち構えています。そのため、スピードだけでなく、最後にパワーも求められます。
一般的に、レースは前半・中盤がスローペースで流れ、最後の直線で瞬発力勝負になることが多いです。そのため、先行馬よりも差し・追い込み馬が活躍しやすいコースと言えます。

過去10年の傾向
過去10回の開催のうち、良馬場は7回、稍重は2回、重馬場は1回でした。2025年3月24日(月)時点の天気予報では、3月27日(木)~28日(金)が曇り時々雨、開催当日の3月29日(土)も曇り一時雨の予報が出ているため、稍重での開催となる可能性が高いでしょう。以下では、稍重開催を想定した分析を行います。
出走馬は20頭(1レース平均約10頭)で、そのうち馬券圏内に入ったのは6頭でした。逃げ馬の成績は【1-0-0-1】(連対率50%/2頭)と好成績です。一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は2頭(馬券絡み率33%/6頭)、5番手以内まで広げると4頭(40%/10頭)に達します。それ以外の馬は2頭(14%/14頭)と、ほとんど馬券に絡んでいません。全体的に、まくりを含めた4コーナー5番手以内の先行馬が好走する傾向にあるようです。
勝ち馬の走破時計は1分47秒5と1分47秒9で、ほぼ同じタイムでした。上がり3ハロンのタイムも35秒2~36秒3と安定しており、先行馬でも差し馬でも35秒台の脚が求められるようです。
※この情報は以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトをご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催5週目
先週日曜日の11R阪神大賞典では、逃げた馬と2番手を追走した馬が1、2着となり、先行有利な展開となりました。トラックバイアス自体は内外フラットなようでしたが、コースロスの少ない内の先行馬が有利に運んだようです。
今週は3月27日(木)~28日(金)が曇り時々雨、開催当日の3月29日(土)も曇り一時雨の予報であり、現時点では稍重開催になる可能性が高いと考えられます。稍重であれば基本的には先行馬が有利ですが、開催5週目となることに加え、雨の影響で内が荒れてくると、外差しが決まりやすいトラックバイアスが発生しても不思議ではありません。
詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎7ファンダム
◯1キングノジョー
▲8リラエンブレム
△6エコロディノス
☆5ネブラディスク
◎〇▲能力上位
〇馬体減
△先行力有り
☆調教時計優秀
買い目 2,000
馬連Box:◎〇▲
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎▲→〇▲→◎〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×脚質:先□□□■□
差 ⇒ 控える馬の能力が高そう
⇒差,逃,差,先,先の決着。先行も残る展開でした
×時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分47秒台、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
⇒1:45.9(32.5)と速い時計での決着でした
×馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 差し有力馬の能力は高いが、稍重ならスタミナ型の台頭も?
⇒2,7,5番人気と少し荒れました
×馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重予想。木~金は曇り時々雨、土は曇り一時雨の予報
⇒時計の出る良馬場でした
【レース結果】
1着 枠7 7番 ファンダム
2着 枠3 3番 ガルダイア
3着 枠5 5番 ネブラディスク
4着 枠4 4番 アスクシュタイン
5着 枠6 6番 エコロディノス
タイム
ハロンタイム 12.6 - 10.7 - 11.9 - 12.7 - 12.6 - 12.1 - 11.2 - 10.8 - 11.3
上り 4F 45.4 - 3F 33.3
コーナー通過順位
3コーナー 3(2,6)4(1,8)(7,5)9
4コーナー 3,6(2,4)8(1,5)9,7
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタートはキングノジョーとリラエンブレムが好発を決めましたが、ウォータークラークとガルダイヤが逃げの意思を示し、スタート直後はペースが速くなりました。逃げ争いの中でウォータークラークが我慢しきれず、3コーナー手前でガルダイヤに先頭を譲ります。そこから一気にペースが落ち着き、3~4コーナーはゆったりとした流れになりました。最終的に、1000m通過は1分0秒5の平均ペースに落ち着きます。一団のまま4コーナーを回り、直線へ向かいました。逃げるガルダイヤに対し、ネブラディスク、リラエンブレム、ファンダムが手応え十分に仕掛けていきます。しかし、ネブラディスクとファンダムの脚色に比べ、リラエンブレムは坂の手前で失速します。最後はファンダムが逃げ粘るガルダイヤを捉えたところがゴールでした。
voxねこ夫の予想
1着◎7ファンダム
8着◯1キングノジョー
7着▲8リラエンブレム
5着△6エコロディノス
3着☆5ネブラディスク
買い目 2,000
馬連Box:◎〇▲
3連複:◎-〇▲-▲△☆
3連単:◎▲→〇▲→◎〇▲△☆
【何がダメだったのか】
当初の想定ではやや重馬場を予想しておりましたが、実際には良馬場での開催となりました。そのため、勝ち馬の走破時計は1:45.9(32.5)と、想定より1~2秒ほど速いタイムとなりました。また、スタートの良かったキングノジョーやリラエンブレムが無理に前に行かず、逃げ馬をつつかなかったことに加え、ウォータークラークも控えたため、3コーナー手前から逃げ馬にとって楽な展開になりました。こうなると、やはり1800m戦は逃げ馬に有利になりやすいものです。1800mで楽に逃げられた場合、逃げ馬は簡単には止まらないことを改めて意識しておく必要があると感じました。また、キングノジョーはデビュー時の馬体重と比べて4kg減少していました。デビューから馬体が減っている馬は、本来の力を発揮できないことがあるため、これも予想の要素の一つとして考慮するべきだと思います。リラエンブレムに関しては、これまで1600mしか経験がありませんでしたが、今回も自身の持ち時計に近いタイムで走っています。今回は速い時計に対応できなかったと考えられます。ファンダムは、4コーナー最後方から32.4の脚を使って一機に最後は余裕で1馬身差圧勝でした。かなり強い内容でした。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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