開催日:2025年4月13日(日)
レース展開予報
第85回 桜花賞(GⅠ) 3歳オープン 1,600(芝・外)(牝)
以下は、2025年4月8日(火)時点での予想です。今後の天気予報や調教、枠順などの情報により、予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合には、日付を明記したうえで追記として対応いたします。変更した後の最終的な予想を確認されたい方は、ブックマークのうえ、レース直前(通常はレース当日の15時までに予想を確定しています)にご確認ください。
予報要約
逃げ馬不在でスローペース。前が止まらず、混戦必至。波乱は人気薄の追い込み馬か?
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在でスロー濃厚。前残りの展開
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分33秒台、上がり先行33秒台後半(差し馬は33秒台前半)
馬券:荒□□■□□
堅 ⇒ 実力伯仲の混戦。波乱の鍵を握るのは、後方一気の人気薄?
馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。木:曇一時雨 金:曇時々雨 土:晴時々曇 日:晴一時雨
フルゲート18頭に対して、現在(2024/4/8)は24頭が登録されており、スリールミニョン、ミストレス、ルージュラナキラ、ムイ、エストゥペンダ、ロヴィーサの6頭が除外対象となっています。ただし、故障などの理由で1頭でも出走を回避すれば、除外対象の中から繰り上がって出走可能になります。
現時点では出走回避の可能性が高いため、これら6頭は一旦除外して予想を進めますが、もし出走してきた場合は要注意です。特に、逃げて展開に大きな影響を与えそうなミストレス、毎回確実に追い上げてくるエストゥペンダ、前走のフィリーズレビューで1番人気だったルージュラナキラ、そしてデビューから2戦2勝のムイなど、有力馬が除外対象です。

2025/4/11
ランフォーヴァウが右前脚挫跖で出走回避して、ミストレスが出走してくるようです。大逃げの予感がしてきました。また、日曜日は晴一時雨から曇時々雨と馬場が渋る可能性も出てきました。ダートでも走っているミストレスにとっては好材料でしょう。このメンバー相手に逃げ切るのは難しいかもしれませんが、短期逃げ、稍重と、有利な揃いつつあります。当日まで悩む必要がありそうです。
彼女たちが出走してくれば、予想に大きな影響を及ぼす可能性があるため、出走馬が確定する3月20日(木)16時過ぎまでは注意が必要です。
テンの速い馬はエリカエクスプレス、エンブロイダリー、ショウナンザナドゥ、ボンヌソワレあたりですが、これまで逃げたのはいずれも新馬戦や2戦目といったキャリアの浅い時であり、今回のレースで目標にされるような積極的な逃げの戦法を取る馬はいないと考えられます。
そうなると、枠順に恵まれた馬や、前走で距離が短くて行きたがっていたボンヌソワレが抑えきれずにハナを切る展開が予想されます。2番手グループには、初速の速いエリカエクスプレス、エンブロイダリー、ショウナンザナドゥがつけるでしょう。
積極的にハナを主張する馬がいないことや最初のコーナーまでが約444mと長いことから、前半はスローペースになる可能性が高そうです。レースが動き始めるのは、やはり3コーナーあたりからでしょう。
差し馬のアルマヴェローチェやビップデイジーあたりが徐々に進出を始め、これに合わせて先行馬のペースも上がり、直線に入ってからは瞬発力勝負になる展開が予想されます。直線で末脚にかけるマピュースやランフォーヴァウが追い出しにかかるでしょう。ただ、前半がスローになりやすいことや、「まくる」レース展開に慣れていない3歳牝馬を考えると、仕掛けが遅れ、前に行った馬に有利になると見ています。
良馬場を前提とした場合、勝ち馬の走破時計は1分33秒台と予想され、先行馬の上がりは33秒台後半、差し馬であればそれより0.5秒以上速い33秒台前半が求められるでしょう。
注目馬の分析

2025/4/10
調教映像を確認しました。1週前追切ですが、ウォーターガーベラの調教時計が(栗坂50.8-36.9-12.0)とこの時期の3歳としては抜群の時計でした。ちょっと使い詰めなのが気になりますが、評価を上げるつもりです。
2025/4/11
ウォーターガーベラは、不良馬場と稍重を走って2回共2桁着順です。評価を上げるには、当日の馬場状態を確認する必要がありそうです。
◎エリカエクスプレスに注目しています。この馬の魅力は、まだ一度も負けておらず、底を見せていない未知の魅力です。前走、中山競馬場で行われたフェアリーステークス(1600m)では、スタート後に楽に先行ポジションをキープし、その後、楽な手応えで約3馬身突き放す、とても強い内容でした。それにもかかわらず、その時の時計が1分32秒8という、今までのフェアリーステークスレコードを0.9秒も上回る時計でした。懸念材料は、阪神競馬場が初めてであること、瞬発力勝負になると分が悪いこと、そして3ヶ月の休養明けであることです。ただ、阪神コースは中山競馬場と同じように直線に急坂があるため、比較的似通った傾向があります。また、今回は明確に逃げる馬がいないため、先行馬にとって有利になる可能性が高そうです。3ヶ月経って成長したエリカエクスプレスが、どのような競馬を見せるのか楽しみです。
〇クリノメイにも注目しています。この馬の魅力は、先行して鋭い脚が使えることです。前々走の阪神ジュベナイルフィリーズでは、ゲート内で暴れたため外枠からの発走となってしまいました。先行する馬にとって、19番枠の外枠発走はかなり響いたと考えています。そもそも新馬戦も2戦目もゲート内での立ち振る舞いがあまり良くなかったらしく、阪神ジュベナイルフィリーズで暴れた後にはゲート再審査を受けることになったほどです。そんな状態で臨んだレースは惨敗となりましたが、アクシデントと考えていいでしょう。懸念材料は、落ち着いてレースに臨めるかどうかです。父オルフェーヴルの気性の激しさを受け継いでいるようで、陣営も対応に苦労しているようです。ただ、前走のチューリップ賞では酒井学騎手が騎乗し、すんなりとレースができたため、結果につながりました。酒井学騎手との相性は良さそうです。気性の激しい馬なので、直前の気配には注意しておきたいと考えています。
▲ブラウンラチェットに注目です。この馬の魅力は、先行して鋭い脚が使えることです。前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは一番人気に推されながらも、直前の輸送の影響で馬体重がマイナス12kgとなり、力を発揮できずに終わってしまいました。今回は陣営もその点を意識して、栗東滞在で調整を進めています。当日は栗東から阪神競馬場までの短距離輸送となるため、馬体重の影響は少ないと考えられます。懸念材料は、ルメール騎手から横山武史騎手への乗り替わりと、4ヶ月の休養明けであることです。ただ、先行して抜け出す形の騎乗は横山武史騎手の得意とするスタイルなので、問題はないでしょう。4ヶ月間の調整の成果と、馬体重がしっかり戻っているかは確認が必要です。
△アルマヴェローチェにも注目です。この馬の魅力は、牝馬同士の戦いでは一度も負けていないことです。前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは、楽な手応えで他馬を圧倒して勝利しました。今回は、有力な先行馬が持ち時計を持っているため、早めのペースから徐々にスピードを上げていくようなスタミナ勝負になる可能性があります。もともと1800mを中心に走っていたこの馬にとっては、展開が向くと考えています。懸念材料は、阪神競馬場のような直線に坂のあるコースが初めてであること、パンパンの良馬場で走ったことがないこと、そして4ヶ月の休養明けであることです。ただ、開催7週目を迎える今週はパンパンの良馬場にはならないでしょうし、父ハービンジャー、母父ダイワメジャーという血統から考えても、坂のあるコースは苦にしないはずです。じっくり4ヶ月調整してきた成果が楽しみです。
注エンブロイダリーに注意しています。この馬の魅力は、先行してスピードで押し切れるところです。3ヶ月の休養明けだった前走のクイーンカップ(東京1600m)では、楽に先行し、楽に抜け出して1分32秒2という好タイムで勝ちました。東京コースでの実績ではありますが、今回の出走メンバーの中で最も速い時計です。懸念材料は、阪神コースが初めてであることと、阪神コースと似ている中山コースで敗れていることです。中山で敗れた際は、まだデビュー3戦目でスタート直後に良いポジションが取れず、後方のままレースを終えてしまいました。右回りが苦手だった可能性もありますが、あれから半年が経っており、陣営がその点を修正してきているかどうか、調教内容で確認したいと思います。
その他では、ショウナンザナドゥ、マピュース、リンクスティップにも注目しています。調教や馬体重、除外馬の状況次第で、印を入れ替える可能性があります。
関連レース
共通のレース展開プロファイル
コース特性 阪神1,600m
少し2コーナー寄りの向正面からスタートします。3コーナーまでは約444mと長く、先行争いがあまり激しくなりません。また、阪神競馬場はおむすび形のコースで、3~4コーナーが大回りになっているため、スピードを落とさずに回ることができます。さらに、京都コースと同じように3コーナーが坂の頂上になっていて、そこから一気に駆け下りて4コーナーの出口を出れば473mと長い直線になります。ゴール前の200m付近には高低差1.8mの坂があり、非力な馬はここで止まってしまうこともあります。スタミナとパワーが求められるコースですが、坂の起伏が少ないためペースはコントロールしやすく、最後の直線が長いため前半はスローで流れることが多いです。そのため、3~4コーナーからの瞬発力勝負になりやすく、差しや追い込み馬が有利なコースです。

過去10年の傾向
過去10回の開催では、良馬場が8回、稍重が1回、重馬場が1回でした。2025年4月7日(月)時点の天気予報では、木曜日は「曇り一時雨」、前々日の金曜日は「曇り時々雨」、前日の土曜日は「晴れ時々曇り」、そして開催当日は「晴れ一時雨」となっています。稍重での開催の可能性もありますが、気温も高いため、良馬場での開催が見込まれます。以下では、良馬場開催を想定して分析を行います。
出走馬144頭(1レース平均約18頭)のうち、馬券圏内に入ったのは24頭でした。逃げ馬の成績は〔1-0-0-7〕(8頭中1頭/13%)と振るいませんでした。一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は24頭中6頭(25%)、5番手以内まで広げると40頭中8頭(20%)、さらに10番手以内まで広げると80頭中15頭(19%)となっています。それ以外の馬は64頭中9頭(14%)で、追い込み馬はやや苦戦傾向にありますが、脚質による大きな差があるわけでは無さそうです。しいて言えば、4コーナーを3~10番手で通過できるタイプの先行馬を中心に予想を組み立てるのが良さそうです。
勝ち馬の走破時計は1分31秒1〜1分36秒0と幅がありますが、レッツゴードンキが逃げ残った1分36秒0での決着を除くと、1分32秒前後の決着が多いようです。上がり3ハロンのタイムも32秒7〜34秒5とやや幅がありますが、多くは33秒台で走破しています。差し馬が勝ち切るためには、先行馬より少なくとも0.5秒以上速い上がりが必要になるようです。
※本記事は、以下のサイトなどのデータを参考に作成しています。詳細は各サイトをご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催7週目
先週日曜日(2025/4/6)の阪神開催は、良馬場発表でした。芝のレースは、先行、差し共に馬券に絡んでいます。前日(2025/4/5)も同様に傾向なため、バイアスは出ていなかった可能性が高そうです。中山競馬場と違って、改修工事でずっと使用していなかった阪神競馬場の芝の傷みはそれほど無いようです。今週は、開催7週目になりますが、先週同様フラットなバイアスの可能性が高そうです。
詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎2エリカエクスプレス
◯9アルマヴェローチェ
▲15クリノメイ
△7エンブロイダリー
☆3マピュース
◎〇能力
▲実績
△騎手
☆一発
買い目2600
馬連◎ー〇▲△☆,◎-〇400円,◎-△400円
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆,◎→△→〇▲☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
✖脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在でスロー濃厚。前残りの展開
⇒逃げ馬は5着だが、1~4着が差し馬だった
✖時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分33秒台、上がり先行33秒台後半(差し馬は33秒台前半)
⇒勝馬は1:33.1(34.0)と一見ほぼ想定通りも、これは稍重での時計。稍重としては早い時計だった
✖馬券:荒□□■□□
堅 ⇒ 実力伯仲の混戦。波乱の鍵を握るのは、後方一気の人気薄?
⇒後方一気の馬は4着と不発。3,2,4番人気の決着だった
✖馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。木:曇一時雨 金:曇時々雨 土:晴時々曇 日:晴一時雨
⇒曇時々雨で稍重開催だった
【レース結果】
1着 枠4青 7番 エンブロイダリー
2着 枠5黄 9番 アルマヴェローチェ
3着 枠6緑 12番 リンクスティップ
4着 枠2黒 3番 マピュース
5着 枠1白 2番 エリカエクスプレス
タイム
ハロンタイム 12.3 - 10.7 - 11.5 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.4 - 11.4
上り 4F 46.5 - 3F 34.5
コーナー通過順位
3コーナー 2(15,16)(4,5)(6,10,11)(1,7)9(3,8,14)(13,17)18-12
4コーナー 2(15,16)(4,5,6,11)(1,7)(9,10)(3,8,14)(17,12)(18,13)
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
エリカエクスプレスが好スタートを切り、そのまま先頭に立ちます。2番手にボンヌソワレがつけますが、3番手以降は10頭ほどの一団となります。3コーナーに入る手前で、クリノメイがナムラクララを連れて2番手・3番手に進出します。突かれるのを嫌がったエリカエクスプレスは、常に1馬身ほどのリードを保って逃げたため、前半の600m通過は3歳牝馬戦・稍重馬場としては早い時計の34.5秒となりました。3コーナーに入ってからスピードを落としたことで先行集団が詰まり、エリカエクスプレスにとってはクリノメイにプレッシャーをかけられる形となり、息の入らない苦しい展開になります。後方待機勢が仕掛けたのは、4コーナーを回るあたりでした。リンクスティップが大外から一気にスピードを上げ、エリカエクスプレスを目標に内を突いたエンブロイダリー、中団にいたアルマヴェローチェ、そしてリンクスティップが次々と襲いかかります。坂を上り切ったところでエリカエクスプレスは捕まり、最後は内を突いた順に1着、2着、3着という結果となりました。
また、ミスストレスはデビュー時502kgだった体重が478kgと24kgも減っていました。逃げることができませんでした。海外遠征の疲れがあったのだと思います。
voxねこ夫の予想
5着◎2エリカエクスプレス
2着◯9アルマヴェローチェ
15着▲15クリノメイ
1着△7エンブロイダリー
4着☆3マピュース
買い目2600
馬連◎ー〇▲△☆,◎-〇400円,◎-△400円
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆,◎→△→〇▲☆
【何がダメだったのか】
エリカエクスプレスが逃げる展開になってしまいました。目標にされ、後続に突かれる形となった分、苦しいレースになったのでしょう。まだ2戦しか経験しておらず、息をうまく入れることができなかったのだと思います。桜花賞では、それまでのようなパフォーマンスが発揮できなかったという印象です。先行した馬がほとんど馬群に沈む中、5着に粘ったのは評価できますが、やはり経験の浅い馬を買うときはリスクも考慮した馬券の組み立てが必要だと感じました。とはいえ、今回は馬場が渋ったことや、他馬にマークされたことなど、条件的に厳しい部分もあったと考えられます。もし次走で人気が落ちるようであれば、1600m戦で改めて狙ってみたい一頭です。また、離されはしましたが、馬場の悪い最内を通ったマピュースは、重馬場に向いていそうな走りでした。次回、道悪になった際には注目したい存在です。休み明けだったアルマヴェローチェは、おそらくオークスが本番なのでしょう。リンクスティップもそうでしょうが、オークスで改めて狙いたいと考えています。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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展開予報とは
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