開催日:2025年4月27日(日)
レース展開予報
第60回 サンケイスポーツ賞 フローラステークス(GⅡ) (オークストライアル) 3歳オープン 2,000(芝)(牝)
以下は、2025年4月22日(火)時点での予想です。今後、天気予報、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
開幕週の東京、差し馬人気でも前が止まらぬ展開か。波乱は前残りに注意
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 開幕週。まくる馬にペース乱されて前有利
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 2分00秒前後、上がり先行34秒台(差し馬は33秒台後半)
馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 人気は差。開幕週で前が止まらなければ波乱も
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催前日は晴れ時々曇り、開催当日は晴れ予報
フルゲート18頭に対し、21頭が登録しています。ティラトーレ、ヴァルキリーバース、ゴーソーファー、ブラックルビー、ルクスジニア以外の16頭中、3頭が除外される予定です。エストゥペンダやグローリーリンクなど、人気になりそうな有力馬を含む13頭が抽選対象のため、現時点ではすべての馬の出走の可能性を意識して予想します。確定は4月24日(木)16時過ぎです。それまでは注意が必要です。
逃げて結果を出してきたルクスジニアとロートホルンは、今回も逃げたいと考えているはずです。東京2000mは外枠が不利なため、内に入った方が逃げやすい傾向があります。もし、両馬がほぼ同じような枠に入ったとすれば、逃げるのはロートホルンのほうが速そうです。とはいえ、どちらも2000mは初めてなので、前半から飛ばすような大逃げの作戦は取らないと考えています。スタート直後の前半はスローになると予想しています。
2番手集団には、エストゥペンダ、エンジェルブリーズ、グローリーリンク、ティラトーレ、ホウオウタイタンあたりがつけるでしょう。2000mが初めての馬も多く、先行集団もそこまで速い流れにはしたくないはずです。前半、2コーナーを回るまではスローペースで流れると予想しています。
しかし、メンバーを見渡すと、ヴァルキリーバース、ゴーソーファー、ロジャリーマインなど、向こう上面でまくって勝ってきた馬が複数います。前半はスローでも、これらの馬のいずれかが向こう正面でまくっていき、3コーナーを回る頃には先頭集団に並びかけてくるでしょう。そのため、途中からペースは一気に上がると考えられます。
直線では、瞬発力勝負に持ち込みたいエストゥペンダ、エンジェルマーク、カムニャックは、ペースを乱されなければチャンスはあるかもしれませんが、若い3歳牝馬ということもあり、後方待機馬のペースが乱されて、脚を溜めるのが難しい展開になる可能性の方が高そうです。直線ではスタミナがあって、かつ瞬発力も発揮できる馬が上位に来る展開になりそうです。
想定される勝ち馬のタイムは2分00秒前後。先行馬であれば上がりは34秒台、差し・追い込み馬なら0.5秒以上速い33秒台になると予想しています。
注目馬の分析
※調教や枠順が決定する前の段階で、過去の馬柱やレース映像をもとに判断した注目馬の分析です。以前はこの段階で◎や〇といった印を付けていましたが、調教や枠順によって評価が大きく変わることも多く、印に引きずられて最終的な判断に影響が出てしまうことがありました。そのため今回から印を付けるのをやめ、あくまで現時点での注目度という形に変更しました。
※★☆は注目度です。★が多いほど注目の度合いが高い馬です。
★★★★☆:ヴァルキリーバース
今回と同じ条件となる東京2000mで2分00秒5、上がり34.1秒という好タイムで勝利した実績があります。スタートで不利があっても向こう正面から自ら動いて勝ち切る内容は高く評価できます。これまで3戦して2勝を挙げており、唯一の敗戦も稍重馬場だったことから、良馬場なら安定したパフォーマンスが期待できそうです。一方で、前回騎乗した横山武史騎手がロートホルンを選んだ点は気になる材料です。ただし、ルメール騎手が騎乗する可能性も出てきており、乗り替わりによる不安は小さくなるかもしれません。ただ、フルゲート18頭のレースは今回が初めてで、これまで最多頭数は新馬戦の13頭(4着)だったことは多少の懸念材料です。
★☆☆☆☆:ゴーソーファー
スタートが悪くても自ら動いて上位争いに加わるだけのスタミナが魅力です。中山2000mでの2分00秒7、上がり34.9秒という持ち時計は優秀で、タフなレースになれば力を発揮できるタイプです。ただし、今回は初の東京コースとなり、コース適性には未知の部分があります。また、瞬発力勝負では分が悪い傾向があるため、展開がスローになると厳しいかもしれませんが、出走メンバーを見る限り、まくる馬が何頭もいることや、自らも動けることからも、スタミナ比べの展開持ち込むと考えられます。
★★☆☆☆:ルクスジニア
先行力があって、前走・前々走と逃げて強い勝ち方で連勝中です。東京2000mという、差し馬に有利なコースでが、このフローラSの過去10年の成績をみると4コーナー5番手以内の馬が馬券に絡む確率が高いレースです。今回のメンバー構成は、まくる馬が多く、一見、先行馬にとっては苦しくなりそうですが、本来、まくる馬より先行できる馬の方が有利なことは確かです。後は、どちらが、メンタルやスタミナで勝っているかの勝負になりそうです。ただし、同型馬であるロートホルンの存在は気になるところです。とはいえ、もし逃げれなかった場合でも、過去に番手の競馬でも上位に来たことがあります。今回控えたとしても問題無いでしょう。東京コースと2000mが今回初めてになりますが、父キズナ、母父ハービンジャーという血統背景から中距離やコースは十分こなせると考えられます。
★★★★☆:ロジャリーマイン
前走は中山2000mで大外18番枠から向こう正面でまくり、最後は0.3秒差をつける強い内容で勝利しています。また、東京2000mで、芝2000mを2分01秒7、上がり33.5秒という好内容でアマヒキのアタマ差2着と好走しており、コース適性にも問題はありません。これまで2戦とも2000mで走って2着と1着と安定しており、距離に対する不安もありません。懸念材料は時計比較でわずかに持ち時計が足りない点ですが、中距離の場合、あくまでも持ち時計は目安のため、良い枠を引いて中団あたりにつけられれば十分チャンスはありそうです。また、ここまで2戦とも川田優雅騎手が騎乗してきましたが、今回は菅原明良騎手への乗り替わりとなります。ただし、菅原騎手は先行を得意とする騎手のため、好枠を引いて先行すれば、騎乗スタイルがフィットするかもしれません。
★★★☆☆:ロートホルン
東京1800mで逃げて息を入れながら走った2走前は、1分45秒9、上がり34.5秒という優秀な時計で1.0秒差の圧勝を収めています。今回のメンバーの中でもこのパフォーマンスは目を引くもので、スタートから主導権を取れればそのまま押し切る力はありそうです。また、騎乗予定の横山武史騎手がヴァルキリーバースではなくこの馬を選んだ点も注目材料のひとつです。ただし、同型馬としてルクスジニアの存在があり、息を入れられない展開になると苦しくなる可能性があります。さらに今回が初の2000mという点も気になります。しかし、前述の東京1800mでの大楽勝を考えれば、この距離でも十分勝負になると考えています。
その他では、★★☆☆☆:エストゥペンダ、★★☆☆☆:エンジェルマーク、★★☆☆☆:カムニャックにも注目しています。調教内容や馬体重、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 東京2,000m
1コーナー奥のスタンド側のポケットという、やや特殊な位置からスタートします。最初は平坦な直線ですが、本線に合流する地点と2コーナーにかけて2つのカーブを通過するため、外枠を引いた先行馬はかなり不利になります。向こう正面は約440mあり、最初に下って、登って、再び下るという起伏の激しいコース形態です。距離が2000mあることに加え、起伏の影響もあって、一度、向こう正面で息を入れるのが一般的です。3〜4コーナーは下り坂で大きなカーブとなっており、スピードを落とさずに回ることができます。スタミナに自信のある馬は、3〜4コーナーから一気にまくるケースもよく見られます。最後の直線は約524mあり、途中に高低差2mの坂を約100m登ります。その坂を越え、さらに約300m走った地点がゴールになります。直線が長いため瞬発力勝負になりやすいですが、アップダウンの影響も大きく、瞬発力だけでなくパワーとスタミナも求められるコースです。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

過去10年の傾向
過去10回すべて、良馬場での開催でした。2025年4月21日(月)時点の東京競馬場の天気予報によれば、23日(水)は「曇時々雨」、24日(木)は「曇一時雨」となっているものの、その2日以外に雨予報は無く、開催当日の4月28日(日)は「晴」の予報です。そのため、今回も良馬場での開催が濃厚と見られます。以下では、良馬場を前提にデータ分析を行います。
過去10回での出走馬は計162頭(1レース平均約16頭)で、そのうち馬券圏内(3着以内)に入ったのは30頭です。逃げ馬の成績は(1-1-1-7)(30%/10頭)と、まずまずの成績を収めています。一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は11頭(約37%/30頭)と好成績です。
さらに、通過順位を5番手以内まで広げると、馬券圏内は17頭(約34%/50頭)となり、やや確率は下がるものの依然として良好な傾向です。10番手以内まで広げた場合は26頭(約26%/100頭)とやや成績が落ち着きます。それに対して、11番手以下の馬は4頭(約10%/62頭)しか馬券に絡んでおらず、位置取りによる成績の差が明確です。
この傾向から、4コーナーで5番手以内につけられる先行馬を中心に予想を組み立て、11番手以降に位置しそうな馬は評価を下げた方が良さそうです。
勝ち馬の走破時計は1分58秒7~2分01秒8とやや幅があるものの、1分59秒台での決着が多くなっています。上がり3ハロンのタイムは33秒2~35秒3とばらつきはあるものの、先行馬なら34秒台、差し馬であればそれより0.5秒以上速い33秒台の上がりが求められる傾向にあります。
※この情報は、以下の競馬関連サイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトにてご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催1週目
開催初週は、明確なトラックバイアスは見られないでしょう。週の中頃(水・木)に雨予報はあるものの、開催前日は「晴れ時々曇り」、開催当日は「晴れ」の予報となっており、良馬場での開催が濃厚です。開幕週ということもあり、芝の状態は内外ともに良好と考えられます。そうなると、コースロスの少ない内を通る馬が有利になりやすく、トラックバイアス的視点からすれば、先行馬にとって有利な展開が予想されます。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎16ロジャリーマイン
◯12ヴァルキリーバース
▲2ロートホルン
△9ゴーソーファー
☆ブ7ラックルビー
◎△まくり期待
〇ルメール
▲開幕先行有利
☆調教良
買い目2700
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎〇→◎〇▲→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
✖脚質:先□■□□□
差 ⇒ 開幕週。まくる馬にペース乱されて前有利
⇒まくる馬にペースを乱されたのは先行馬だった。差差追決着だった。
✖時計:遅□□■□□
速 ⇒ 2分00秒前後、上がり先行34秒台(差し馬は33秒台後半)
⇒1:58.6(33.4)と想定よりかかなり早い時計の決着だった
○馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 人気は差。開幕週で前が止まらなければ波乱も
⇒7,1,18番人気での決着と荒れた。ただ、18番人気は前では無く追い込み馬だった
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催前日は晴れ時々曇り、開催当日は晴れ予報
⇒良馬場開催だった
【レース結果】
1着 枠5 10番 カムニャック
2着 枠6 12番 ヴァルキリーバース
3着 枠3 5番 タイセイプランセス
4着 枠8 18番 エストゥペンダ
5着 枠1 1番 タガノアビー
タイム
ハロンタイム 12.9 - 11.4 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 12.4 - 12.1 - 11.4 - 11.2 - 11.6
上り 4F 46.3 - 3F 34.2
コーナー通過順位
2コーナー (*2,17)4(3,6,7)13(10,14)(8,12,18)(9,11)16(1,5,15)
3コーナー 18,2(4,17)(6,7)(3,13)(10,12,14)(8,9,11,16)(1,5)15
4コーナー 18,2(4,17)(6,7)(3,13)(10,12)(8,14)(9,11,16)(1,5,15)
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート~2コーナー:1F~3F(12.9 - 11.4 - 11.8) 2F(36.1)
絶好のスタートを切ったロートホルンが先頭に立ち2番手にマーゴットレジーナが付ける。ロートホルンはスローに落としたかったが、2コーナーを出る頃にひっかかったハギノピアチェーレが外から被せるように先頭に立たれ、ペースを落とすことが出来ない。それでも先頭に立ちたいロートホルンが再び先頭を奪い返すと、藤掛騎手がハギノピアチェーレを何とか抑えて2番手に控える。
前半のペース:1F~4F(12.9 - 11.4 - 11.8 - 11.7) 4F(47.8)
さらにエストゥペンダが仕掛けて一気に先頭に出たため、ロートホルンの思惑とは違ってペースを落とすことはできなかった
向こう正面:3F~5F(11.8 - 11.7 - 12.1) 3F(35.6) 5F(59.9)
しかし、それほど速いペースでは無く前半1000m通過が59.9という平均ペースだった
3~4コーナー:6F~7F(12.4 - 12.1) 2F(24.5)
エストゥペンダ先頭で2番手にロートホルンが付けて、そのままのペース、隊列で3~4コーナーを回り、直線に向きます。
最後の直線:8F~10F(11.4 - 11.2 - 11.6) 3F(34.2)
最後の直線のたたき合いでは、先頭エストゥペンダ、2番手ロートホルンに外からカムニャックが襲い掛かり、さらに外からヴァルキリーバースが差して前を行く2頭をカムニャックと一緒に交わしたことろがゴールでした。気が付けば、長い東京コースということもあって、ギリギリ差し馬が力を出せる展開だった。
次走に向けたメモ:
大外枠のエストゥペンダが一番無駄なレースをした印象。次走で内枠を引いてすんなりならもっと着順が上だっただろう。
タイセイプランセスは33.0と上がり最速だった。まくる馬などがいてごちゃごちゃしそうな場合、小回りではなく、東京や京都コースの大回りコースで狙ってみるのも面白そう。
voxねこ夫の予想
17着◎16ロジャリーマイン
2着◯12ヴァルキリーバース
6着▲2ロートホルン
16着△9ゴーソーファー
13着☆ブ7ラックルビー
買い目2700
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎〇→◎〇▲→〇▲△☆
【何がダメだったのか】
まくる馬にペースを乱されるのは、先行馬です。私の認識を改める必要があります。特に東京競馬場では、先行馬がまくる馬にペースを乱されやすく、後方から進める馬に有利な展開になりやすいことを忘れないようにしたいと思います。
また、開幕週で先行有利という意識は、騎手たちも同じです。そのため、先行したくなる気持ちもよく理解できますし、結果的に差し馬に有利な展開になることも納得できます。今回は、まさに先行有利な馬場にもかかわらず、差し馬に有利な展開になったのだと思います。
エストゥペンダは1600mしか走ったことがありません。距離を伸ばしてくるような馬がまくって先手を取ると、ペースが速くなります。距離を伸ばしてくるような馬が大外を引いた場合は、一か八かのレースをする可能性があるということを忘れないようにしたいです。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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