開催日:2025年3月23日(日)
レース展開予報
第73回 阪神大賞典(GⅡ) 4歳以上オープン 3,000(芝)別定
予報要約
逃げ馬不在でも有力馬がまくる展開でペース不問。波乱は距離未経験馬か。
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□□■□
差 ⇒ まくる馬の能力が高く、展開不問
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 3分05秒前後、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気上位馬中心。波乱は距離未経験馬
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場開催。当日は雨予報無し。
逃げたい馬はおらず、おそらく前走で先行して2着と好走したサンライズアースがハナを切る展開になるでしょう。2番手集団にはウィープディライト、コパノサントス、リンフレスカンテあたりがゆっくりと固まって追走すると考えています。
最初のコーナーまでの距離は369mと短いため、枠順次第では思惑通りの位置を取れない馬が激しいポジション争いが起こる可能性はありますが、一旦隊列が決まればスローペースになると予想しています。
道中はずっとスタミナを温存するレースをするでしょう。レースが動くのは2周目の向こう正面から。スタミナに絶対の自信を持つゴールデンスナップが早めに動き、これを見てブローザホーン、ワープスピード、ショウナンラプンタが3コーナーあたりから仕掛けのタイミングを伺う展開になりそうです。
ポイントは、逃げるサンライズアースをはじめとする先行勢がどこまで余力を残せるか、そしてまくりの仕掛けどころがハマるかどうか。スローペースが濃厚なため、ゴールデンスナップが早めに動きすぎると後方勢に有利な展開になる可能性もあります。ただ、陣営がスタミナに絶対の自信を持っているゴールデンスナップは、早仕掛けになる公算が高いでしょう。終始ゴールデンスナップに翻弄されても、能力差でまくる馬が上位争いをするレースになりそうです。
勝ち馬の走破時計は3分05秒前後、先行馬の上がりは35秒台、差し馬なら0.5秒以上速い34秒台と予想します。
注目馬の分析
◎ゴールデンスナップに注目しています。この馬の魅力は、絶対的なスタミナに自信を持っていることです。出遅れて後方からの競馬になることが多いですが、スタミナに自信を持つこの馬は必ずまくってくるタイプです。自分のペースで走るため、展開に左右されにくいのも強みです。昨年の阪神大賞典以降、2600m以上のレースを使われ(1-2-0-2)と、掲示板を外したことがありません。今回も上位争いは必至でしょう。懸念点は、牝馬ながら父ゴールドシップの特徴を色濃く受け継ぎ、気性の難しさがあることです。その影響で出遅れや不利を受けることが多く、実際に使われたレースで3回に2回は何かしらのトラブルに見舞われています。ただし、この馬を知り尽くした浜中騎手なら、うまくエスコートしてくれると期待しています。
〇ワープスピードにも注目しています。この馬の魅力は、スタミナがあって長距離戦でも瞬発力を発揮できる点です。3000m以上のレースは(1-2-1-3)ですが、すべて掲示板に載っています。また、3000m以上を走っても必ず35秒台以下の脚を使い、時には33秒台の鋭さを見せることもあります。前走のダイヤモンドSでは、休養明けながら3コーナーから動いて4着。今回は一度叩かれて状態が上向いていることが考えられるため、今回のメンバーであればバテずに差し切る可能性が十分あります。斤量が1kg軽くなるのも好材料です。懸念点は横山和生騎手がテン乗りであることですが、この馬は騎手が変わっても安定した成績を残しているため、大きな不安はないでしょう。
▲マコトヴェリーキーに注目です。この馬の強みは、スローペースになった際に確実に瞬発力を発揮できること。3000mは今回が初めてですが、父オルフェーヴル×母父ストーミングホームならば長距離適性に問題はなさそうです。デビューからずっと2000m以上のレースを使われており、陣営も長距離適性を意識していることがわかります。また、今回はスローペースが濃厚なため、未経験の距離でも問題はないと考えています。ただし、それでも距離経験が未知数である点と、他馬が動いた際にペースが乱れて引っかかるリスクは懸念材料です。とはいえ、手綱を取る岩田望来騎手がうまくコントロールしてくれるでしょう。
△サンライズアースにも注目です。この馬の魅力は、今回はスローの単騎逃げになりそうなことです。3000mは初めてですが、父レイデオロ×母父マンハッタンカフェならば血統的に長距離適性は問題なさそうです。今回のメンバーであれば、瞬発力勝負では分が悪いため、先行して押し切る競馬をしてくるでしょう。向正面や3コーナーからまくる馬が複数いるため、この馬もそれに合わせてペースを上げ、前半スローでも後半はスタミナ勝負になる展開が考えられます。未経験の距離が不安材料ですが、ベテラン池添騎手がこの馬の能力を最大限に引き出してくれると期待しています。
☆ショウナンラプンタに注意しています。この馬の魅力は、脚をためることができた時の確かな末脚です。菊花賞では展開が二転三転する厳しい流れの中、35秒8の脚で4着に食い込みました。時計も京都コースながら3分4秒5と、今回のメンバーと互角に戦える水準です。懸念点は、長距離適性のある古馬勢が今回もまくってくるため、ペースが乱される可能性があることですが、そこは阪神大賞典を9回制したレジェンド・武豊騎手の手腕に期待したいところです。
その他では、ヴェローチェエラ、ブローザホーン、リンフレスカンテにも注目しています。調教や馬体重、除外馬の状況によっては、印を入れ替える可能性があります。
共通のレース展開プロファイル
コース特性
阪神芝3000mは、基本的に阪神大賞典のみで使用されるコースです。(2021年・2022年のみ菊花賞でも使用)
スタートは2コーナーの出口付近で、内回りコースを使用し、コーナーを6回、坂を2回越えるコースです。最初のコーナーまでの距離は369mと短めで、さらに1~2コーナーが小回りのため、ロスなく内を回ろうとする意識が強くなります。そのため、長距離レースにもかかわらずスタート直後のポジション争いが激しくなるのが特徴です。ただし、隊列が決まると一転してスローペースになります。レースが動くのは2回目の3コーナーあたりからです。
3~4コーナーは大回りでスピードに乗せやすく、最後の直線は約356mと短めです。ゴールまでバテずに走り切れる長距離のスタミナが求められるコースです。
過去10年の傾向
過去10回の開催のうち、良馬場は7回、稍重は2回、重馬場は1回でした。2025年3月17日(月)時点の天気予報では、火曜日〜水曜日の夜にかけて雨が降る予報があるものの、その他の日は開催当日の日曜日まで雨の予報はなく、良馬場での開催となる可能性が高いでしょう。以下では、良馬場開催を前提に分析します。
出走馬79頭(1レース平均約11頭)のうち、馬券圏内に入ったのは21頭です。逃げ馬の成績は(0-0-0-7)(0%/7頭)と、まったく馬券に絡んでいません。一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は7頭(33%/21頭)が馬券に絡んでおり、5番手以内まで広げると17頭(49%/35頭)に達します。それ以外の馬は4頭(9%/44頭)と、ほとんど馬券に絡んでいません。全体的に、まくりも含めた4コーナー5番手以内の先行馬が好走する傾向にあるようです。
勝ち馬の走破時計は3分02秒6~3分06秒1と幅があり、逃げ馬のペースによってタイムが変動する傾向があります。上がり3ハロンのタイムも34秒2~36秒6と走破時計に応じて差があり、3分06秒以上かかる決着であれば34秒台の末脚が求められ、3分05秒以内であれば35秒台の脚が必要になるようです。また、差し馬は先行馬よりも0.5秒ほど速い上がりが求められる傾向にあります。
※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくはサイトでご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催4週目
先週日曜日のメインレース、米子城ステークスは重馬場の影響もあり、逃げ馬と2番手追走の馬がそのまま1、2着となりました。これはトラックバイアスが影響したというよりも、単に雨の影響で内外ともに走りづらくなり、コースロスの少ない内が有利な展開になったと考えています。今週は晴れ予報で良馬場開催が濃厚ですが、開催4週目ということと、先週の重馬場開催で荒れた内が若干不利なトラックバイアスが出る可能性があると予想しています。詳しくは以下のサイト等を参照してください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎6ゴールデンスナップ
◯10ワープスピード
▲7マコトヴェリーキー
△9サンライズアース
☆1ショウナンラプンタ
注A2ヴェローチェエラ
注B4コパノサントス
◎スタミナ無尽蔵
〇長距離実績上位
▲☆末脚良
△単騎逃げ注
注馬体重見て急遽追加
買い目 2,100
馬連:◎〇
3連複:◎-〇☆-▲△☆注A注B
3連単:◎→〇☆→〇▲△☆注A注B
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×脚質:先□□□■□
差 ⇒ まくる馬の能力が高く、展開不問
⇒先行した馬が1,2着。まくった馬は届かず、逆にずるずる後退
×時計:遅□□■□□
速 ⇒ 3分05秒前後、上がり先行35秒台(差し馬は34秒台)
⇒勝馬の走破時計は3:03.3(35.0)
×馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気上位馬中心。波乱は距離未経験馬
⇒4,7,5人気馬で決着。1,2番人気馬は馬券に絡めず荒れた
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場開催。当日は雨予報無し。
⇒
【レース結果】
1着 枠7橙 9番 サンライズアース
2着 枠6緑 7番 マコトヴェリーキー
3着 枠5黄 5番 ブローザホーン
4着 枠1白 1番 ショウナンラプンタ
5着 枠2黒 2番 ヴェローチェエラ
タイム
ハロンタイム 13.2 - 11.9 - 12.6 - 12.7 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 13.0 - 12.6 - 11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.5 - 11.5 - 12.1
上り 4F 46.6 - 3F 35.1
コーナー通過順位
1コーナー 9(7,10,6)2,4(3,5)-(8,11)1
2コーナー 9(7,10)6,2(3,4)5-(8,11)1
3コーナー(2周目) 7,9,10,6,2(3,4)(5,11)(8,1)
4コーナー(2周目) (*7,9)(3,2,10)6,5(4,1)8,11
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
ヴェローチェエラ、マコトヴェリーキー、サンライズアースが好スタートを切りました。しかし、どの馬も先頭に立つことを嫌がったため、サンライズアースが押し出されるように先頭に立つ形となりました。最初の1000mは1分3秒1というスローペースだったため、1周目のスタンド前ではゴールデンスナップが折り合いを欠くような形で先頭に並びかけました。しかし、ちょうど1~2コーナーに差しかかったところでペースが落ちてしまいます。馬群は団子状態のまま1~2コーナーを回り、向こう正面へ向かいます。ここでマクルームが仕掛けるかと思われましたが、先頭を走っていた池添騎手騎乗のサンライズアースが逆にまくるような形でペースを上げました。それにつられて全体のペースも上がりましたが、差はほとんど詰まりません。3~4コーナーではマコトヴェリーキーが一度先頭を奪い返そうとしましたが、サンライズアースが再び盛り返します。4コーナーを抜けるころにはサンライズアースが先頭に立ち、そのまま押し切ってゴールしました。2着にはマコトヴェリーキーが入りました。後方から進めた馬にとっては、終始スタミナを消耗させられる厳しい展開となり、最後は底力勝負になり、ブローザホーンが3着に入りました。最初から最後まで池添騎手に翻弄されたレース展開で、気が付いてみると3:03.3というレコードに0.8秒差の速い時計になりました。
voxねこ夫の予想
◎6ゴールデンスナップ
◯10ワープスピード
▲7マコトヴェリーキー
△9サンライズアース
☆1ショウナンラプンタ
注A2ヴェローチェエラ
注B4コパノサントス
◎スタミナ無尽蔵
〇長距離実績上位
▲☆末脚良
△単騎逃げ注
注馬体重見て急遽追加
買い目 2,100
馬連:◎〇
3連複:◎-〇☆-▲△☆注A注B
3連単:◎→〇☆→〇▲△☆注A注B
【何が良くて何がダメだったのか】
長距離戦では騎手の力量が大きく影響することは理解していましたが、今回も池添騎手の好騎乗がすべてを決めたように思います。まくる馬が仕掛けてきそうなタイミングで、先頭を走る馬が同じようにスピードを上げることで、まくりを封じ込めるという巧みな騎乗でした。まさか、そのような戦術があるとは思いませんでした。やはり、長距離レースの逃げ馬に騎乗する際のベテラン騎手は、想像以上に高く評価する必要があると感じました。マコトヴェリーキーについては、出走直前に馬体重がマイナス10kgだったことから最終的に評価を下げてしまいました。しかし、調教が良かったことを考えると、輸送のないレースであれば多少の馬体減を過度に気にする必要はないと反省すべきかもしれません。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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