開催日:2025年1月25日(土)
レース展開予報
第1回 小倉牝馬ステークス(GⅢ) 4歳以上オープン 2,000(芝)(牝)ハンデ
以下は、2025年1月21日(火)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
開幕初日。軽すぎる先行軽ハンデ馬が有利。実績ある差し馬は紐までか!?
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先■□□□□
差 ⇒ 開幕初日。先行馬は簡単に止まらない。軽ハンデであれば尚
時計:遅□□□□■
速 ⇒ 開幕初日で軽ハンデの先行馬。当然時計は速い
馬券:荒□□□□■
堅 ⇒ 傾向通りの結果であれば堅い
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 当週はずっと雨は降らない。良馬場開催
枠順に関係なくアリスヴェリテが逃げ、コンクシェル、コスタボニータ、オーロラエックスあたりが2番手を追走する展開を予想しています。これらの馬は内枠を引きたいと考えているはずです。野芝が生えそろっていない冬場開催とはいえ、開幕週の土(つち)はまだ固く、先行馬たちが飛ばして逃げたとしても簡単には止まらないでしょう。無いとは思いますが、仮にスローで逃げたとしても、逃げ馬を突きそうなコンクシェルやコスタボニータの存在や、さらには時計が遅ければまくって来そうなクイーンズウォークの存在もあるため、遅い時計にはなりにくく、走破時計は1:57秒前後、上がり34秒前後と、速い時計での決着を予想しています。
調子が良ければ、軽ハンデ53kgで逃げるアリスヴェリテは簡単には止まらないでしょう。しかし、昨年の新潟記念を見る限り、少し疲れがあるようにも見えました。そんな中での海外遠征帰り後の日本初戦というのも割引が必要かもしれません。おそらく、突かれる展開を嫌って今回も少し離した逃げになるでしょうが、新潟記念と同じように、今回の相手も末脚自慢の切れ上位馬たちとの戦いになるため、疲れが残っているようであれば、新潟記念と同じような結果になると予想しています。

2025/1/23加筆
調教映像を確認しましたが、元気いっぱいで全く問題はありませんでした。むしろ、間隔を空けたことで疲れが抜け、状態は良くなっているように感じます。歩幅が小さく、小回りコースが得意そうな走法で、小倉のコースに合っている印象を受けました。評価を少し上げる必要がありそうです。

2025/1/25加筆
残念ですが、アリスヴェリテ、コンクシェル、コスタボニータは大外を引いてしまいました。少し割引が必要です。ただ、アリスヴェリテは調子も良さそうだし、小倉が合っている感じです。大外でも狙ってみたいと思います。
キャリア4戦ながら51kgと軽ハンデのオーロラエックスは、先行力がある馬で、それでいて末脚もしっかりしています。この馬が調子よくすんなり先行すれば止まらないでしょう。全体的に差し馬には厳しい展開になることが予想されます。
注目馬の分析
◎オーロラエックスに注目しています。4歳牝馬で、昨年12月にデビューしたためキャリアはわずか4戦ですが、戦績は(3-0-0-1)と堅実です。唯一の敗戦は、初めての重賞挑戦となったG2ローズSではレガレイラやクイーンズウォークといった強豪と対戦して、稍重で荒れて伸びない内を走って大敗しました。今回は良馬場が予想され、先行有利な開幕週の小倉が舞台という条件が好材料です。また、そのローズSを制したクイーンズウォークが55.5kgを背負うのに対し、オーロラエックスは51kgとかなりの軽ハンデなのが有利といえるでしょう。

2025/1/23加筆
調教映像を確認したところ、時計は平凡ながら、坂路コースで少しふらつく走りを見せていました。小倉コースはスタート後に坂があるため、坂路コースでのバランスの悪い走りは、良い位置取りが取れない可能性を裏付けているように感じます。評価を少し下げる必要がありそうです。
〇クイーンズウォークも注目です。こちらも4歳牝馬で、昨年11月にデビューしましたが、クイーンCを勝ってクラシック戦線に滑り込みました。桜花賞では距離不足、オークスでは決め手勝負で敗れましたが、秋初戦の稍重のローズSを快勝しました。秋華賞ではスタート直後につまずき、それを取り返そうとハイペースを読み間違えたかのような早仕掛けで脚をためられずの敗北のため、このレースは度外視していいでしょう。このメンバーであれば能力では上位と思われますが、斤量55.5kgが懸念点です。一週前追い切りでは栗東ウッドチップコースで50.9-35.8-11.1と抜群の動きを見せており、状態は良好なようです。
そのほか、堅実な末脚が魅力の▲シンティレーション、△アスコルティアーモ、注コスタボニータにも注目です。

2025/1/25加筆
最終的は以下のような評価になりました。△12オーロラエックス、▲シンティレーションは調教を見て評価を下げました。
◎9クイーンズウォーク
◯10アスコルティアーモ
▲16コスタボニータ
△12オーロラエックス
☆17アリスヴェリテ
共通のレース展開プロファイル
コース特性 小倉2,000m
4コーナー入り口からのスタートで、いきなり上り坂から始まります。坂の頂上は2コーナー付近で、高低差は2.9mです。コーナーからのスタートになるため、外枠の先行馬にとっては不利ですが、スタート直後に上り坂があるため、先行争いはあまり起こりにくいコースです。坂を上りきると向こう正面の中ほどまで坂を下り、そこからゴールまではほぼ平坦です。
向こう正面の直線は400mと比較的長いため、この区間で一息つくことが多いです。レースが動き始めるのは3コーナーからです。小倉競馬場の最後の直線は291mと短く、3~4コーナーはスパイラルカーブになっているため、スピードを落とさずに直線に入ることができます。このため、3コーナーから早めに仕掛けるケースも多く見られます。
坂がスタート直後にしかなく、その後は平坦で、コーナーは小回りながらスピードを維持しやすい設計のため、速い時計が出やすいコースです。この特徴から、小回りが得意なスピード馬や、まくりを得意とする差し馬が好成績を残しやすい傾向があります。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

過去10年の傾向
今年新設されたレースのため、過去のデータはありません。愛知杯が前身ですが、小倉競馬場で開催されたのは1回だけで、その際は重馬場開催で大荒れでした。今週は開催日までずっと晴れ予報のため、良馬場開催が予想されます。今開催の傾向を探るに当たっては不向きと判断しました。ここでは、同じ競馬場・同じコースで行われる小倉記念(GⅢ)(2014年~2023年)の傾向を参考にします。ただし、小倉記念は7月に開催されるため季節が異なる点や、小倉牝馬Sが牝馬限定であるのに対し、小倉記念は牡馬も出走可能である点など、多少の違いがあることを踏まえた上で参考にしてください。ただ、小倉記念の開催も開幕1~2周目であったため、小倉牝馬S同様に芝がきれいで、かつ、トラックバイアスが出ていない状態での開催、というのは同じ条件と考えられます。
良馬場での開催は8回、稍重での開催が2回でした。逃げ馬の成績は (1-1-1-7) とまずまずで、稍重に限ると (0-0-1-1) となっています。今週は良馬場での開催が見込まれているため、稍重での開催を除いた両馬場での開催から傾向を探ります。馬券圏内に入った24頭のうち、4コーナー5番手以内の先行馬が11頭(内3番手以内が10頭)、それ以外が13頭と、4コーナー3番手以内の先行馬が有利な傾向が見られます。小回りコースの開幕週ということが数字にも表れています。また、4コーナー10番手以降の追い込み馬で馬券圏内に入ったのはわずか2頭のみです。具体的には、2020年のサトノガーネット(2着、上がり34.3秒)と2019年のカデナ(2着、上がり34.7秒)が該当します。このことから、この条件で追い込んでくるには、G1に出走するような実力馬でなければ厳しいことがわかります。
勝ち馬の走破時計は1分56秒9から2分00秒0まで幅があり、上がり3ハロンのタイムも33秒5から36秒3と幅があります。例えば、2018年のトリオンフは4コーナー先頭で33秒5の上がりを記録し、最速の走破時計1分56秒9で勝利しています。一方、2019年のカデナは4コーナー12番手から34秒7で差し込み、くび差の2着でした(1着馬の走破時計は1:58.8)。トリオンフは別格だったとしても、差し馬が必ずしも速い上がり時計を必要とするわけではなく、向こう正面からまくる馬の動きや、逃げ馬が作るペース次第で上がり時計の速さが左右されるようです。
※本考察は以下のサイト等の情報を基にしています。詳細については各サイトをご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催1週目
開催1週目のため、まだトラックバイアスがでていないでしょう。おそらく内が有利、つまり、前が止まらない傾向にあると思われます。特に軽ハンデで前に行く馬が内枠を引いた場合は要注意でしょう。詳しくは以下のページで確認してください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎9クイーンズウォーク
◯10アスコルティアーモ
▲16コスタボニータ
△12オーロラエックス
☆17アリスヴェリテ
買い目 2300円
馬連Box◎〇▲△☆
ワイド〇-◎▲△☆
3連複◎-〇-▲△☆
3連単◎〇→◎〇→▲△☆
◎能力上位&調教が良く見えた
◯調教が良く見えた&末脚しっかり
▲実力上位
△斤量有利
☆開幕週で逃げ馬有利&小倉得意
◎9クイーンズウォークはもちろんのこと、◯10アスコルティアーモの調教も良く見えました。ただ、ハンデ戦なので馬連はBoxで買うことにします。
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×:脚質:先■□□□□
差 ⇒ 開幕初日。先行馬は簡単に止まらない。軽ハンデであれば尚
⇒前崩れ。差し有利な展開になりました
×:時計:遅□□□□■
速 ⇒ 開幕初日で軽ハンデの先行馬。当然時計は速い
⇒1:58.4はそれほど速い時計ではありません
×:馬券:荒□□□□■
堅 ⇒ 傾向通りの結果であれば堅い
⇒7,3,4番人気とちょい荒れです
〇:馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 当週はずっと雨は降らない。良馬場開催
⇒良馬場開催も前が止まる展開になりました
【レース結果】
1着 枠2 3番 フェアエールング
1着 枠4 7番 シンティレーション
3着 枠7 14番 コガネノソラ
4着 枠6 12番 オーロラエックス
5着 枠4 8番 エミュー
タイム
ハロンタイム 12.4 - 10.5 - 11.0 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.1 - 12.2
上り 4F 48.6 - 3F 36.3
コーナー通過順位
1コーナー 2,17,4,15,16,9(1,18)3(11,10)(7,14)(6,8)-12,13,5
2コーナー 2,17-4,15,16(1,9)(3,18)(11,10)(7,14)-(6,8)-12,13,5
3コーナー 2(17,15)(16,4,9)(1,3)(11,18)10(7,14)(6,8,12)5,13
4コーナー 15(2,9)16,1(17,3)(7,4,18)(6,8,11,10)(14,12)13-5
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
大外枠のアリスヴェリテは逃げることができず、好スタートを決めたベリーヴィーナスが先頭に立つ展開になりました。アリスヴェリテは抑えながらも少しずつスピードを上げましたが、ベリーヴィーナスは先頭を譲りませんでした。開幕週の馬場で1000m通過57.7秒はそれほど速いタイムではありませんが、逃げ馬同士が競り合う形となり、差し馬に有利な流れになりました。4コーナーの出口ではコンクシェルが先頭に立ちましたが、それをクイーンズウォークが射程圏に捉える絶好の形で直線に向かいました。しかし、なぜかクイーンズウォークは伸びず、直後を追走していた内のシンティレーションと外のフェアエールングが抜け出し、1着を争う形になりました。クイーンズウォークはその後、大外を回って追い込んできたコガネノソラ、オーロラエックス、エミューにも交わされ、最終的に6着でゴールしました。
【voxねこ夫の予想の検証】
6着:◎9クイーンズウォーク
14着:◯10アスコルティアーモ
9着:▲16コスタボニータ
4着:△12オーロラエックス
16着:☆17アリスヴェリテ
【何がダメだったのか】
抜群の調教を見せていたものの、クイーンズウォークの馬体重は+10kgの534kgと過去最高を記録していました。この馬体重が、最後の伸びを欠いた原因の一つと考えられます。4歳牝馬で成長期とはいえ、過去に好走したことのない馬体重の場合は、今後も注意が必要でしょう。
また、アリスヴェリテが単騎で逃げる展開に持ち込めず、内のベリーヴィーナスと競り合う形になったことが、前崩れの要因の一つと考えられます。大外枠の逃げ馬は、特別な条件が揃わない限り、評価を割り引くべきでしょう。調教では好調に見えましたが、目に見えない海外遠征の疲れが影響した可能性もあります。海外遠征帰りの馬は、多少評価を下げる必要があることを改めて意識したいです。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
その他の今週の重賞レース予報


展開予報とは
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