2025年　京王杯スプリングC（GⅡ）の競馬予想～重賞展開予報～

開催日：2025年5月3日（土・祝）

レース展開予報

第70回京王杯スプリングカップ（GⅡ）　4歳以上オープン　1,400（芝）別定

以下は、2025年4月29日（火）時点での予想です。今後、天気予報、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。

予報要約

楽逃げ濃厚も、能力差で末脚自慢が差し切る展開――東京1400mは切れる馬が差し切る

展開予報

データプロファイル予報
脚質：先□□□■□差　⇒　楽な逃げも紛れの少ない東京コース。切れる差追が来る
時計：遅□□■□□速　⇒　1分20秒台、上がり先行33秒後半（差し馬は33秒前半）
馬券：荒□□■□□堅　⇒　波乱は少なく東京1400が得意な馬に注目
馬場：雨□□□□■晴　⇒　良馬場。開催当日の天気予報は晴時々曇

逃げるのはアサカラキングとハクサンバードが候補ですが、テンの速さではアサカラキングが一歩リードしているように見受けられます。主導権を握るのはアサカラキング、ハクサンバードは２番手に控える形になるでしょう。

３番手以降にはカルロヴェローチェ、トウシンマカオ、バルサムノート、ママコチャといった先行勢が続き、後方からはオオバンブルマイ、カンチェンジュンガ、シャドウフューリー、スズハローム、トゥラヴェスーラ、レッドモンレーヴ、ロジリオンがじっくりと脚をためる展開が想定されます。

先行争いが激化する可能性は低く、４コーナーまでは平均ペースで流れる公算が大きいでしょう。脚を溜めた各馬が直線で叩き合いとなり、先行勢の一角であるママコチャが粘り込みを図る中、東京1400ｍ戦の舞台が合う差し馬たちがどこまで迫れるかが勝負の分かれ目となりそうです。

想定される勝ち時計は１分20秒台。先行馬には上がり33秒後半、差し・追い込み馬にはそれよりも速い33秒前半の脚が求められる展開になると見ております。

注目馬の分析

★★★☆☆：カンチェンジュンガ
鋭い末脚が持ち味で、33秒台前半の脚で追い込んでくる力があります。今回騎乗する幸騎手とは1戦1勝の相性の良さも心強いポイントです。1400m戦では2戦して1勝を挙げており、東京1400mで8着に敗れた際も、1着馬と0.2秒差と大きく負けたわけではありませんでした。そのレースでは出遅れが響いており、スムーズならもっとやれた可能性が高いです。ただし、東京コースの実績が1回のみである点や、1400m自体の経験が少ない点は懸念材料となります。

★★★☆☆：シャドウフューリー
末脚勝負になれば非常に怖い存在で、平均ペース以下であれば33秒台前半の鋭い脚を繰り出します。東京1400mでは1分19秒9（上がり33.8秒）の好時計をマークしており、東京1400mの実績も（3-3-1-2）と抜群。すべてのレースで掲示板を確保している安定感も魅力です。今回手綱を取る戸崎騎手とも1戦1勝の相性の良さが光ります。ただし、今回は4ヶ月の休養明けであること、重賞経験が少ないこと、そしてハイペースになると末脚が鈍る傾向がある点には注意が必要です。

★☆☆☆☆：スズハローム
昨年のこのレースで3着（1分20秒1）に好走した実績馬です。うまく脚をためることができれば、32秒台～33秒台前半の強烈な末脚を発揮できます。しかし、今回は菅原騎手とのコンビが新馬戦以来とブランクがあり、近走も大敗続きと勢いに陰りが見えるのが心配です。走る気持ちに不安を抱えている可能性も否定できません。

★★☆☆☆：ママコチャ
先行力に加え、33秒台の上がりを使えるのが強みです。阪神芝1400mでは1分19秒5（上がり34.9秒）の好時計を記録しており、1400m戦では（3-0-1-3）と好成績を収めています。ただし、今回が初の東京コースとなる点は未知数で、さらに前走の高松宮記念がピークだった可能性もあり、上積みにはやや不安が残ります。

★★★★☆：レッドモンレーヴ
昨年のこのレースで2着（1分19秒7）に好走しており、そのときより斤量が1kg軽い57kgで臨めるのは大きな強みです。東京1400mでは2戦して1勝2着1回とコース適性も抜群。脚がしっかり溜まったときの末脚は32秒台～33秒台前半と圧巻で、舞台設定は文句なしと言えるでしょう。ただし、騎乗するマイケル・ディー騎手は来日2周目とまだ日本の競馬に慣れていない可能性があること、また近8戦で6回も出遅れているスタートの不安は付きまといます。

その他では、★★☆☆☆：オオバンブルマイ、★★☆☆☆：ロジリオンにも注目しています。調教内容や馬体重、除外馬の状況次第では、注目上位５頭への入れ替えも検討します。

※★☆は注目度です。★が多いほど注目の度合いが高い馬です。

共通のレース展開プロファイル

コース特性

向こう正面の真ん中あたりからスタートし、最初の3コーナーまでの距離は約350mとそれほど長くありません。ただ、スタートしてすぐに上り坂があるため、先行争いはあまり激しくなりません。坂を登ったあとは下りながら、大きなカーブを描く3〜4コーナーを回ります。スタートダッシュがつきにくいことと、最後の直線が長いことから、3〜4コーナーはゆったり回ることが多いです。最後の直線は約525mと非常に長く、直線に入って約100mで高低差2.1mの緩やかな上り坂が待っています。前半からコーナーを回りきるまではスローペースになり、最後の直線勝負になることが多いコースです。瞬発力に優れた馬が活躍する傾向があります。

※本考察は以下のサイトなどの情報を基にしています。詳細は各サイトでご確認ください。

東京競馬場芝1400mの特徴と攻略情報まとめ｜初心者向けにわかりやすく解説！ | うましる

東京競馬場芝1400mのコースの特徴を競馬初心者向けに独自に解説しています。「これから競馬を始める！」「競馬場について知識がほとんどない……」という方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。ぜひ予想の参考にしてみてくださいね。

過去１０年の傾向

過去10回の開催のうち、良馬場は8回、稍重が1回、重馬場が1回でした。2025年4月28日（月）時点の東京競馬場の天気予報によれば、開催前日の4月25日（金）には曇り一時雨の予報が出ていますが、開催当日の4月26日（土）は晴れ時々曇りの予報となっています。良馬場での開催が濃厚と見てよいでしょう。以下では、良馬場開催を前提にデータ分析を行います。

出走馬130頭（1レース平均約16頭）のうち、馬券圏内に入ったのは24頭でした。逃げ馬（4コーナー時点で2番手以内）の成績は（0-0-1-7）（馬券圏内率13％／8頭）と、あまり好成績ではありません。一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬（まくり含む）は5頭（21％／24頭）、5番手以内では8頭（20％／40頭）、10番手以内でも18頭（23％／80頭）と、いずれも大きな差は見られません。しかし、それ以外の馬になると6頭（12％／50頭）と、成績が明らかに落ちる傾向が見られます。
このため、4コーナー10番手以内に位置できる馬であれば、脚質による大きな有利・不利はないと考えられます。10番手以内につけられる馬の中から、瞬発力に優れたタイプを予想馬に含めると良さそうです。

勝ち馬の走破時計は1分19秒4～1分21秒6と幅がありますが、ほとんどの場合は1分19秒後半での決着となっています。上がり3ハロンのタイムは32秒2～33秒8とこちらも幅がありますが、先行馬であれば33秒台、差し馬であればそれより0.5秒以上速い32秒台の時計が求められるようです。

※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトでご確認ください。

※この情報は、以下の競馬関連サイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトにてご確認ください。

京王杯スプリングカップの過去10年データ、好走馬一覧（2025年5月3日東京11R） | 競馬ラボ

京王杯スプリングカップ過去10年データです。

個別のレース展開プロファイル

開催2週目

先週日曜日のメインレースは雨が降っていましたが、良馬場での開催となりました。土曜日は終日晴れており、こちらも良馬場での競馬が行われました。土曜日・日曜日ともに、メインレースは差し馬同士での決着となりました。ただし、その他のレースでは先行馬も馬券圏内に入っており、先行馬・差し馬ともに好走していました。したがって、トラックバイアスは出ていなかったと考えられます。
メインレースが差し馬同士で決まったのは、おそらく開幕週ということで先行有利を意識した騎手心理が働き、全体的に前がかりになった結果、差し馬に有利な展開になったためだと考えられます。

今週日曜日の天気予報は「晴れ時々曇り」で、先週同様に良馬場での開催が見込まれます。開催2週目ということもあり、トラックバイアスは引き続き出ないと考えられます。その場合、通常はコースロスの少ない先行馬が有利になる展開が予想されますが、メインレースでは先週と同様に、先行有利を意識した騎手心理が働き、結果的に差し馬に有利な展開となる可能性もありそうです。

詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。

トラックバイアス＆血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

おまけ

予報に基づくvoxねこ夫の予想

◎１０レッドモンレーヴ
◯１シャドウフューリー
▲１２カンチェンジュンガ
△８スズハローム
☆９トウシンマカオ

◎△コース得意
〇▲末脚強烈
☆調教良

買い目2100
馬連Box◎〇▲△☆
３連複◎－〇▲－▲△☆
３連単◎→◎〇→〇▲△☆

レース結果：予報と予想の検証

レースプロファイル予報（◎：想定通り，〇やや想定通り，×：やや想定外，✖：想定外）
〇脚質：先□□□■□差　⇒　楽な逃げも紛れの少ない東京コース。切れる差追が来る
⇒４コーナー5,3,7番手と中断より少し前の位置の馬で決まった
✖時計：遅□□■□□速　⇒　1分20秒台、上がり先行33秒後半（差し馬は33秒前半）
⇒1:18.3(32.6)と予想したより早い時計だった
〇馬券：荒□□■□□堅　⇒　波乱は少なく東京1400が得意な馬に注目
⇒2,1,3番人気で決着と堅かった
◎馬場：雨□□□□■晴　⇒　良馬場。開催当日の天気予報は晴時々曇
⇒両馬場開催

【レース結果】
1着	枠7	9	トウシンマカオ
2着	枠3	3	ママコチャ
3着	枠4	4	ロジリオン
4着	枠7	10	レッドモンレーヴ
5着	枠1	1	シャドウフューリー

タイム
ハロンタイム	12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.2 - 11.0 - 11.1 - 11.1
上り	4F 44.4 - 3F 33.2

コーナー通過順位
3コーナー	5,6,2,3-9(1,4)8(7,11,12)10
4コーナー	(*5,6)(2,3)9,1,4(8,12)(7,11,10)

※色の違い　　1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑

【レース回顧】：旅行中にて簡易版
スタート直後（向こう正面）の先行争い：1F～2F(12.2 - 10.7) 2F(22.9)
やや早め

前半のペース（向こう正面～3,4コーナーまで）：1F～4F(12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.2)  3F(33.9） 4F(45.1)

３～４コーナー：3F～4F(11.0 - 11.2) 3F(22.2)
早い

最後の直線：5F～7F(11.0 - 11.1 - 11.1) 3F(33.2)
早い

次走に向けたメモ：

voxねこ夫の予想
◎１０レッドモンレーヴ
◯１シャドウフューリー
▲１２カンチェンジュンガ
△８スズハローム
☆９トウシンマカオ

買い目2100
馬連Box◎〇▲△☆
３連複◎－〇▲－▲△☆
３連単◎→◎〇→〇▲△☆

【何がダメだったのか】：旅行中にて簡易版
想定より時計が早すぎた