開催日:2025年6月15日(日)
展開予報
第66回 宝塚記念(GⅠ) 3歳以上オープン 2,200(芝・外)定量
予報要約
単騎逃げ・重馬場・人気馬に不安多く波乱要素満載。道悪巧者の“まくる馬”に一発の期待!!
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□□■□
差 ⇒ 単騎逃もまくる馬が多く先行馬には厳しい流れか
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 2分12秒台、上がり先行35秒後半(差馬は35秒台前半)
馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 人気馬に不安材料が多い。雨予報も重なって波乱の可能性大
馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 重馬場。開催前日は曇時々雨。当日の天気予報は曇一時雨
逃げる意思を持っているのはメイショウタバルでしょう。他にテンが速そうなのは、ベラジオオペラ、プラダリア、リビアングラスあたりです。このメンバー構成であれば、メイショウタバルがハナを切る可能性は高そうです。2番手にはベラジオオペラ、プラダリア、リビアングラスがつけ、その後ろにドゥレッツァ、ヨーホーレイクが控える展開が予想されます。アーバンシック、ショウナンラプンタ、ソールオリエンス、レガレイラ、ロードデルレイは後方からの競馬になるでしょう。
スタミナ勝負に持ち込みたいメイショウタバルは、これまで通りハイペースで飛ばしていくと見られます。ただし、2番手を進むベラジオオペラ、プラダリア、リビアングラスも瞬発力よりスタミナ型のタイプであり、大きく離されるような展開にはならないでしょう。そのため、前半から道悪にしては平均~やや速めのペースになると予想されます。メイショウタバルは、飛ばして逃げても、ベテラン騎手の武豊騎手が向こう正面でしっかりと息を入れてくるでしょう。3コーナー手前ではやや隊列が詰まり、そこからは後方勢が動き出す展開が予想されます。それを察知して、メイショウタバルも再びスピードを上げるでしょう。
展開的に難しくなるのは2番手集団です。メイショウタバルを放置すれば楽に逃げ切られてしまう可能性があるため、ある程度の距離を保ちながらついていく必要があります。しかし、スタミナを温存しないと2200mを走りきるのは難しく、かといって3コーナーからは後続馬の追い上げも始まるため、息を入れるタイミングとスピードを上げるタイミングの見極めが極めて難しくなります。いずれにせよ、3コーナーあたりからはボルドグフーシュ、アーバンシック、ヨーホーレイク、ローシャムパーク、ロードデルレイといった差し・追い込み勢がまくってくるでしょう。少し遅れて、4コーナー手前からショウナンラプンタ、ソールオリエンス、レガレイラが追い出しにかかると見ています。
このレースの鍵を握るのは、各馬の目標となるベラジオオペラの立ち回りです。スピードを上げるタイミングが早すぎれば、後方待機勢に展開が向き、逆に遅ければメイショウタバルなどの前に行った馬たちに有利な流れになると考えられます。しかし、当日は道悪が予想されており、馬によっては滑るような走りになるかもしれません。騎手心理としても「早くゴールを目指したい」という意識が働きやすく、おそらくメイショウタバルの作るペースに巻き込まれるような形で、早仕掛け、つまり、全体的に早めにスピードを上げてしまう展開になると予想しています。とはいえ、直線の短いコース形態や道悪といった馬場状態を踏まえると、展開が向くのは、道悪が得意な(追い込み馬よりも)まくる馬と考えられます。
重馬場を想定した勝ち時計は、重馬場としては少し早い2分12秒台。先行馬であっても上がりは35秒台後半が求められ、差し・追い込み馬にはそれより0.5秒以上速い35秒前半の末脚が必要になる展開と見ています。
注目馬の分析

2025/6/14
阪神競馬場の詳細な天気が少しずつ分かってきました。前日の土曜日は朝からずっと雨が降る予報ですが、開催当日の日曜日は明け方には雨が止み、日中は曇りとなりそうです。良馬場まで回復することは難しいと考えられますが、暗渠管(あんきょかん:水はけと地下水位の管理を目的とした排水パイプ)は設置されていないものの、雨が降らなければ稍重まで回復する可能性も出てきました。
馬場状態によって得意とするタイプの馬が大きく変わってきます。このサイトでは重馬場を想定して予想を立てていましたが、もし稍重まで回復した場合には予想内容が変わる可能性があることを、あらかじめお伝えしておきます。
【現時点での稍重の場合の注目馬】
★★★☆☆:アーバンシック
★★★★☆:ドゥレッツァ
★★★★☆:ベラジオオペラ
★★☆☆☆:メイショウタバル
★★★★☆:ロードデルレイ
★★☆☆☆:ジャスティンパレス、★★☆☆☆:レガレイラ、★★☆☆☆:ローシャムパーク
★★★★☆:ドゥレッツァ
この馬の魅力は、外枠からでも良いポジションを取れることと、長くいい脚を使える持続力にあります。2200mは2戦2勝と得意としていて、父ドゥラメンテに加え母父More Than Readyというアメリカのダート馬の血統からも道悪が得意そうなのは好材料です。ただし、阪神コースは今回が初めてで、重馬場の経験もありません。未知の条件にどう対応するかがポイントになりそうです。
★★★☆☆:ベラジオオペラ
先行して押し切るタイプで、阪神コースでは(4,0,0,0)と文句なしの成績を誇ります。2200mも2回走って(0,1,1,0)と安定感があり、重馬場(1,0,1,1)も一応こなせるのは頼もしいところ。ただし今回が阪神2200mは初めてで、瞬発力勝負では見劣りする点が気になります。父ロードカナロア、母父ハービンジャーという血統も重馬場適性に疑問が残るので、当日の馬場状態には注目です。
★★★☆☆:メイショウタバル
今回のレースでは単騎逃げが予想され、同型馬がいないことから自分のペースで行けそうです。阪神コースは2戦2勝と相性がよく、新馬戦を除くと馬場が渋った稍重のときも2戦2勝と道悪適性が高い点も見逃せません。血統も父ゴールドシップ、母父フレンチデピュティ(アメリカのダート馬)と道悪向きです。とはいえ、G1では大敗(17着16着)している経験不足と瞬発力勝負では分が悪い面はあるので、展開の助けが必要になりそうです。
★★☆☆☆:ジャスティンパレス
最後に鋭い脚を使うことができ、G1を16回走って10回掲示板に来ている安定感は侮れません。阪神コースでも5戦して(2,0,2,1)と好成績です。ただ、直近で馬券圏内に入ったのは2023年10月の天皇賞(秋)での2着まで遡るため、ここ最近の成績は少し心配です。また、今年に入って大阪杯、天皇賞(春)を使っているため疲労の影響や、いつも位置取りが悪く展開待ちになるなど、能力があるのは間違いないですが、懸念材料も多いです。
★★★☆☆:ロードデルレイ
成績は(6,3,0,1)とほぼ完璧で、京都2200mでは2分9秒8(35秒6)という好タイムを持っています。良馬場での実績は申し分ないものの、重馬場経験がなく、父ロードカナロア、母父ハーツクライという血統も重馬場適性に不安があります。またG1は大阪杯しか経験がなく、経験値不足も気になるところです。ただ、底を見せていないという点ではとても魅力な馬で狙いたい馬ですが、馬場が渋ったときは少し割り引く必要がありそうです。
その他では、★☆☆☆☆:ソールオリエンス、★★☆☆☆:プラダリア、★☆☆☆☆:ヨーホーレイク、★★☆☆☆:ローシャムパークにも注目しています。枠順、調教内容、馬体重、馬場状態次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
コース・過去の傾向
コース特性 阪神2,200m
スタートは外回りコースの4コーナー出口付近からとなり、最初のコーナーまで約530mです。スタート直後には約200mの緩やかな下り坂があり、序盤からスピードが出やすい構造です。その後、約1.9mの急坂を上りきると、大きくカーブする1コーナーに入ります。ここではスピードが落ちず、流れるように進みますが、2コーナーを回って向こう正面に入るあたりで一度ペースが緩み、息を入れる場面となります。向こう正面は比較的ゆったりと進み、続いて内回りコースの3コーナーに入ります。3~4コーナーは1~2コーナーよりもさらに大きくカーブし、下り坂になっているため、スピードを上げやすいポイントです。加えて、最後の直線が約360mと短いため、3~4コーナーからレースが動き出します。後方の馬がまくってくるというよりも、後方馬が加速してくるのを察知した先行馬も一斉にスパートする展開が多く、隊列は大きく変わらないまま、全体のラップタイムが速くなり消耗戦になります。最後の直線は約360mと短く、その途中には2度目の急坂が待ち受けています。2,200mという距離と2回の急坂があるこのコースでは、スタミナとパワーに加え、ペース配分をしっかり守れるような、騎手の指示に従順な馬が好走する傾向にあります。瞬発力よりも持久力が求められるコースといえるでしょう。
※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトをご確認ください。

過去10年の傾向
過去10年のうち、5回が良馬場、4回が稍重、1回が重馬場で開催されています。2025年6月9日(月)時点の阪神競馬場の天気予報によれば、開催当日の6月15日(日)は「曇り一時雨」、前日の14日(土)も「曇り時々雨」となっており、馬場の悪化は避けられない見込みです。現時点では重馬場開催を想定していますが、状況によっては稍重の可能性もあります。重馬場での開催は1回しかなく、データが限られるため、以下では重馬場1回・稍重4回の計5回を対象とした分析を行います。
過去の出走馬は合計75頭(1レース平均約15頭)で、馬券圏内に入ったのは15頭でした。逃げ馬の成績は【0-0-0-1】で、5頭中1頭しか馬券に絡んでおらず(20%)、好成績とは言えません。しかも3着に入ったのは、あのキタサンブラックです。名馬でさえ3着止まりという結果は、逃げ馬にとって厳しい傾向を示しています。
一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は6頭が馬券に絡み(15頭中40%)やや好成績ですが、純粋な先行馬で馬券に絡んだのはベラジオオペラのみ。他の馬はすべてまくりを仕掛けたタイプでした。5番手以内に広げても馬券に絡んだのは同じく6頭(24%/25頭)で、確率は下がるだけです。10番手以内に広げると13頭(26%/50頭)となり、大きな変化は見られません。
一方、それ以外(10番手以降)の馬は2頭(8%/25頭)のみと、明らかに苦戦傾向です。総合的に見ると、4コーナーで3番手以内にまくって上がれるタイプ、少なくとも10番手以内で立ち回れる能力のある馬が好走の中心になると考えられます。
勝ち馬の走破時計は2分11秒4〜2分13秒5とやや幅があるものの、2分12秒台の決着が多い傾向にあります。上がり3ハロンのタイムは34秒0〜37秒6と幅広く、展開によって大きく変化しています。しかし、速い上がり時計のときは差し馬が来ているというわけではなく、先行・差しどちらでも同じくらいの時計が求められるようです。展開によって求められる上がり時計は変動しますが、目安としては上がり35秒前後が求められると見ておくとよいでしょう。
※本記事の内容は、各種競馬関連サイトのデータをもとに考察しています。詳細は各サイトにてご確認ください。

当週の馬場傾向
開催2週目
先週の土曜日(開催初日・良馬場)は、逃げた馬が9レースを除いてすべて4着以内に入り、前に行った馬が好走する傾向が見られました。しかし、日曜日(同じく良馬場)になると、やや差し馬に流れが傾いたようで、差し馬が馬券に絡むケースが目立ちました。それでも、中団より後ろの位置取りからでは厳しく、中団までにつけていないと好走は難しかった印象です。
今週は開催2週目に入りますが、依然として明確なトラックバイアスは出ていないと考えられます。ただし、2025年6月9日時点の天気予報では、開催前日は「曇り時々雨」、当日も「曇り一時雨」となっており、重馬場での開催となる可能性が高いでしょう。土曜日からの降雨によって内ラチ沿いの馬場が荒れ、外差しが決まりやすくなる展開も考えられます。
詳しい情報は、以下のサイトなどをご参照ください。
おまけ
voxねこ夫の予想
◎2ドゥレッツァ
◯15ロードデルレイ
▲1ベラジオオペラ
△12メイショウタバル
☆7ジャスティンパレス
注A13アーバンシック
注B9ヨーホーレイク
◎先行力有
〇阪神得意
☆単騎逃注
▲能力上位
△実績上位
注A注B一発注意
単騎でメイショウタバルが逃げる展開
まくる馬が有利と予想
買い目3600
馬連◎-〇▲△☆注A注B,〇▲
3連複◎-〇▲-▲△☆注A注B
3連単◎〇→◎〇▲→〇▲△☆注A注B
レース結果と振り返り
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
✖脚質:先□□□■□
差 ⇒ 単騎逃もまくる馬が多く先行馬には厳しい流れか
⇒先に行った馬に有利な展開になった
×時計:遅□□□■□
速 ⇒ 2分12秒台、上がり先行35秒後半(差馬は35秒台前半)
⇒2:11.1(36.0)と少し早かった
◎馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 人気馬に不安材料が多い。雨予報も重なって波乱の可能性大
⇒7,1,10番人気と少し荒れた
×馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 重馬場。開催前日は曇時々雨。当日の天気予報は曇一時雨
⇒良に近い稍重だった
【レース結果】
1着 枠6 12番 メイショウタバル
2着 枠1 1番 ベラジオオペラ
3着 枠4 7番 ジャスティンパレス
4着 枠8 16番 ショウナンラプンタ
5着 枠3 5番 チャックネイト
タイム
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.5
上り 4F 47.9 - 3F 36.0
コーナー通過順位
1コーナー 12(10,14)-(1,4)(2,9)17(3,6)16,5,15(7,13)8-11
2コーナー 12(10,14)-1,4(2,9)-17,3,6(5,16)15(7,13)8-11
3コーナー 12(14,1)10,9-(2,4,17)(3,16)6(5,15,13)7,8,11
4コーナー (*12,1)(10,14)(9,17)(2,4,16)(5,3,6,13)(15,7)-(8,11)
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~3F(12.4 - 11.0 - 11.4) 3F(34.8)
2F3Fが少し早いがスタートは平均ペースと考えられる
1~2コーナー:4F~5F(12.1 - 12.2) 2F(24.3)
少しペースが落ち着いたが、ここも平均ペースと考えられる
前半のペース:1F~5F(12.4 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.2) 3F(34.8) 5F(59.1)
稍重で考えると若干早めも、G1のレースとすれば平均ペースと考えていいだろう
向こう正面:6F(12.2)
5F6Fで若干スピードが落ちている。逃げたメイショウタバルは2コーナーから向こう正面の4F-6F(12.1 - 12.2 - 12.2)で息を入れたと考えられる。武豊騎手の絶妙なペース配分だった。
3~4コーナー:7F~9F(11.9 - 11.9 - 11.8) 3F(35.7)
向こう正面で息を入れた後はペースが上がった。
最後の直線:10F~11F(11.7 - 12.5) 2F(24.2)
消耗戦らしく少し時計がかかっているものの、差し馬には息をいれるタイミングが無く苦しい展開になった
次走に向けたメモ:
メイショウタバル:単騎逃げ、道悪が向いていた、コースが合っていたこと、武豊騎手がうまく逃げたことが勝因と考えられる。道悪でまた狙ってみたい馬である
ショウナンラプンタ:メイショウタバルが逃げるペースと相性がいい。消耗戦のスタミナ比べになったときに浮上する。おそらく良馬場であればメイショウタバルには先着していたと考えられる。
ジャスティンパレス:少し距離が短かったと考えられる。2400mでもう一度狙ってみたい。道悪も稍重までならなんとか大丈夫と考えられる
voxねこ夫の予想
9着◎2ドゥレッツァ
10着◯15ロードデルレイ
2着▲1ベラジオオペラ
1着△12メイショウタバル
3着☆7ジャスティンパレス
14着注A13アーバンシック
17着注B9ヨーホーレイク
【何がダメだったのか】
上位5頭に選んだ馬の中から1着・2着・3着が出ているため、買い方を工夫すれば的中できたはずだった。敗因は、メイショウタバルが逃げたうえで、早めにまくりが入って前が不利になる展開を予想したことにある。もう一方の展開予想の、まくる仕掛けが遅れ、前はしっかりと息を入れて前が有利になるという予想をしていれば当てられたはず。
実際のレースでは、武豊騎手が2コーナーを出たところで巧みに息を入れた。さらに、後続が3コーナーからまくろうとする直前のタイミングでスピードを上げたことで、まくる馬に息を入れる余裕を与えず、差を縮めることも難しい展開となった。その結果、スタミナが問われる消耗戦となり、息を入れられた先行馬が有利な流れになった。
今回は名手武豊騎手の単騎逃げに加え、道悪が得意なメイショウタバルで稍重。もっと、武豊騎手の絶妙な逃げを信頼すべきだった。
過去の展開予報
まだありません。
今週の重賞レース
展開予報とは
競馬で勝つためには『強い馬』ではなく、『展開が有利な馬』を見極めることが大切だと考えています。詳しくはこちらをご覧ください。
おすすめ記事
買い物をもっと便利に!voxねこ夫が作ったAndroid用メモアプリ

音声だけで操作できるのが、このアプリの大きな特徴!他の買い物アプリとは一味違います。さらに、カテゴリで簡単に絞り込んだり、夫婦や家族間でメモを共有できるので、買い物がもっとスムーズになります。
長期車中泊に役立つ!ポータブル電源使用時の注意点

1週間以上の長期車中泊に必要なポータブル電源選びや電源確保の方法など、出発前に知っておくべき情報を紹介しています。このブログを読んでおけば、車中泊中の電源不足に悩むことはなくなるはず!快適な車中泊のために、ぜひチェックしてみてください!
コメント