開催日:2025年7月20日(日)
展開予報
第57回 函館2歳ステークス(GⅢ) 2歳オープン 1,200(芝)
以下は、2025年7月15日(火)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、吹き出しに日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
函館の2歳1200m。有力馬の初速も速く、スタート直後の隊列で決着する!波乱は差し。
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先■□□□□
差 ⇒ 先行馬の持ち時計が優秀。先行決着が濃厚!
時計:遅□□□□■
速 ⇒ 1分08秒台、上がり先行34秒台(差馬は0.5秒以上早い時計)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気馬は持ち時計優秀な先行タイプ。波乱は人気薄の差し馬
馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。火・水に雨予報。開催当日は晴時々曇
テンの速い馬はカイショー、トウカイマシェリ、ブラックチャリスの3頭です。枠順にもよりますが、前走で控える競馬をして好結果を出したトウカイマシェリとブラックチャリスは、今回も少し控えた競馬を選択すると見ています。そのため、ハナを切るのはカイショーと予想しています。
2番手にはトウカイマシェリ、3番手にブラックチャリスが続き、その後にケイベエ、ノアールビーナス、ファンシーフリル、ワイズギャングが好位に付ける展開を想定しています。その他の馬は、枠順やスタート次第で中団以降の位置取りになるでしょう。
2歳戦の函館1200mは、まくりがほとんど見られないレースであるため、道中の隊列はそのまま最後の直線まで維持される傾向があります。スタートからある程度の位置を取っていないと、上位に食い込むのは難しい展開になると予想しています。従って、最後の直線も、カイショー、トウカイマシェリ、ブラックチャリスの3頭による叩き合いとなり、クラディスティーナ、タガノアラリア、マイオウンウェイといった差し馬が、どこまで追い上げられるかという展開になると見ています。
このレースは例年1分09秒台で決着していますが、現在の函館競馬場はレコードが連発するほどの高速馬場であること、また先行馬の持ち時計が1分08秒台前半であることから、今回は1分08秒台での決着が想定されます。先行馬には上がり34秒台が求められ、差し・追い込み馬にはそれよりも0.5秒以上速い脚が必要となるため、差し馬にはかなり厳しいレースになると見ています。
注目馬の分析
自信度:💪💪💪💪
※上位5頭の注目馬が1~3着になる自信度です。最大💪💪💪💪💪です。自信の無いときは💪もありません。
★★★★☆:カイショー
前走の新馬戦は1000m戦でしたが、今回と同じ函館コースで56.4のレコードをマークしています。前半33.7(12.1-10.4-11.2)、後半33.9(11.2-11.3-11.4)という非常に優秀なラップで、スピードの持続力を証明しました。しかも他馬が連闘や中1週の厳しいローテに対して、カイショーは中4週と余裕があり、じっくりと調整できている点も強調材料です。函館1200mを得意とする池添騎手が引き続き手綱を取るのも心強い要素です。距離が200m延びることが唯一の不安要素ですが、前走では約3馬身離す圧勝で余力も感じられたため、問題ないと判断しています。
★★★☆☆:クラディスティーナ
前走の新馬戦は今回と同じ函館1200mで1:10.5という平凡な時計でしたが、重馬場でのものだったため、良馬場であればもっと時計を詰められる可能性があります。中3週と余裕あるローテーションでの出走となり、他馬と比べて調整面では有利です。鞍上は函館1200mで好成績の横山武史騎手が続投予定で、前走からの上積みにも期待できます。一方で、速い初速や瞬発力にはやや欠ける面があり、早めに動く競馬が求められそうです。展開次第では馬券圏内も狙える一頭です。
★★☆☆☆:タガノアラリア
新馬戦では重馬場、前走は稍重と、タフな馬場を2戦とも1:10秒台でまとめている点は評価できます。まだ良馬場での競馬経験がなく、未知の魅力を秘めている可能性があります。母父がキングカメハメハという血統からも、重馬場向きの印象があり、今回の良馬場でどう変わるかがポイントです。ローテーションは中1週とタイトで調整は難しいかもしれません。また、スタートの悪さや直線での瞬発力にも欠ける部分があり、早めの競馬が求められます。良馬場での出走が見出走の未知の魅力と適性をどこまで信じられるかが鍵となります。
★★★☆☆:トウカイマシェリ
先行力が魅力で、粘り強さも兼ね備えています。新馬戦では2着でしたが、1:08.7(35.3)という優秀な時計をマークしており、その後の2戦目では重馬場ながら1:10.4(36.1)という内容で勝利しており、安定感がある馬です。今回は中1週という厳しいローテーションですが、持ち前の先行力で展開の恩恵を受けられればチャンスは十分です。ただし、新馬戦で今回出走のブラックチャリスには約3馬身離されて敗れており、能力差をどう埋めるかがカギとなりそうです。同じ新馬戦にはワイズギャングも出走しており、その馬には約2馬身先着している点や、前走でも先着している点は評価材料です。
★★★★★:ブラックチャリス
前走の新馬戦は今回と同じ函館1200mで1:08.2というレコードタイムを記録しており、前半33.8(12.4-10.5-10.9)、後半も34.8(11.4-11.6-11.8)でしっかりとまとめています。特に1000m通過時の56.4は、カイショーが勝ったレコードタイムと同じラップで、スピード性能は文句なしです。他馬が連闘や中1週といったタイトなローテーションで臨む中、ブラックチャリスは中3週と余裕のあるローテーションで、調整面のアドバンテージもあります。函館1200mでは好成績の浜中騎手が引き続き騎乗する点も好材料です。懸念材料は少なく、あえて挙げればレコード勝ちによる反動ですが、2着馬を約3馬身ちぎる余裕の勝ち方であったことから負担も軽く、大きな問題にはならないと考えています。ただ、まだ1戦しかしていないため、過剰な期待は禁物です。
~2025/7/15 追記~
★★☆☆☆:マイオウンウェイ
父キズナ、母父ジャスタウェイは洋芝適正がありそうです。前走の時計は稍重の阪神1200mで1:10.5(1着)と平凡ですが、函館が得意な佐々木騎手騎乗が騎乗することで一発があるかもしれません。中1週のタガノアラリアより良さそうなため、入れ替える予定です。調教を見てから判断します。
その他では、★★☆☆☆:エスカレイトにも注目しています。枠順、調教内容、馬体重、馬場状態、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
コース・過去の傾向
コース特性 函館1200m
スタートは2コーナー奥のポケットからで、最初のコーナーまでの距離は約489mと長く、枠順による有利不利はほとんどありません。そのため、序盤のポジション争いも激しくなりにくいです。ただし短距離戦のため、スタート後は徐々にスピードが上がり、高低差約1.5mの4コーナーの頂上まで緩やかな上り坂が続きます。急坂ではないものの、坂を上る距離が長いためスタミナが求められます。4コーナーの頂上を越えると下り坂に入り、3~4コーナーはスパイラルカーブの構造で、スピードを出しやすくなっています。最後の直線は約262mと短く、さらに残り100mは平坦です。内を通った先行馬が有利で、後方一気の馬には不向きなコース形態です。また、洋芝の影響でタフさも要求されるため、スタミナのある先行馬が有利な傾向にあります。
※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトをご確認ください。

過去10年の傾向
過去10年のうち、7回が良馬場、2回が稍重、1回が重馬場で行われました。2025年7月14日(月)時点の函館競馬場の天気予報によれば、週中の火曜・水曜に雨の予報が出ているものの、開催前日は「曇り時々晴れ」、当日は「晴れ時々曇り」となっています。このことから、当日は良馬場で開催される可能性が高いと考えられます。したがって、以下では良馬場で行われた7回分のデータをもとに分析を行います。
出走馬104頭(1レース平均約15頭)のうち、馬券圏内に入ったのは21頭でした。逃げ馬の成績は【1-1-0-5】(該当9頭中2頭=約29%)と好成績を残しています。また、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり馬は0頭)は9頭(21頭中43%)と、非常に高い確率で馬券に絡んでいます。5番手以内に広げると16頭(35頭中47%)となり、さらに確率は上昇します。2歳戦ということもあり、まくりを仕掛けた馬がほとんどいないのが大きな特徴です。10番手以内に広げた場合、該当馬は18頭(70頭中25%)とあまり変わらず、それ以外の馬はわずか3頭(34頭中約9%)しか馬券に絡んでいません。
このことから、スタートから4コーナーまでに5番手以内に位置できる馬を中心に予想するのが良いでしょう。
勝ち馬の走破時計は1分09秒2〜1分10秒0で、ほとんどのレースが1分09秒台で決着しています。
上がり3ハロンのタイムは34秒6〜36秒1と幅がありますが、先行馬であれば35秒台、差し馬であれば34秒台の脚が求められるようです。
※この情報は、以下の競馬関連サイト等のデータをもとに考察しています。詳細は各サイトにてご確認ください。

当週の馬場傾向
開催6週目 函館競馬場
先週土曜日の函館競馬場は良馬場で行われ、芝の7レース中2レースで逃げ馬が1着となりました。ただし、いずれも1番人気だったため、必ずしも先行有利な馬場だったとは言えません。むしろ、先行馬があまり馬券に絡んでいなかった印象です。
翌日曜日も良馬場で開催され、芝7レース中2レースで逃げ馬が1着、1レースで2着と、逃げ馬の活躍がやや目立ちました。また、土曜日に1レース、日曜日に2レースでレコードが出るなど、全体的に高速馬場だったようで、スピードのある馬が好走していました。
ただし、藤岡佑介騎手のコメントによれば、「(馬場は)硬くないですよ。クッション値が(開催中の)3場で一番やわらかいですしね。このところ雨も降らなくて乾くから、馬場がいい。いい馬場で、能力のある馬が走れば時計は出ます」とのこと。
今週は台風の影響で火曜・水曜にかけて雨の予報が出ています。雨が降れば開催6週目ということもあって、芝の状態が悪くなると、良馬場でも外差しのトラックバイアスが出る可能性があります。日曜日のレースまでに馬場がどう変化するか、しっかり見極める必要がありそうです。
ただし、個人的には、2歳戦の1200m戦であることや、先週もレコード決着が多かったことから、前が止まらない展開が多くなると予想しています。
詳しくは、以下のサイトなどもご参照ください。
おまけ
voxねこ夫の予想
◎2カイショー
◯8ブラックチャリス
▲12マイオウンウェイ
△11トウカイマシェリ
☆7クラディスティーナ
◎〇時計優秀
▲血統魅力
△先行力有
☆良で期待
2歳戦の函館1200mは先行有利
馬券は堅めでも、実力的に2頭が抜けていると判断
マイオウンウェイには未知の魅力と期待を寄せたい
買い目2100
馬連◎-〇×5,▲-◎〇
3連単◎〇→◎〇▲→◎〇▲△☆,▲→◎〇→◎〇
レース結果と振り返り
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
◎脚質:先■□□□□
差 ⇒ 先行馬の持ち時計が優秀。先行決着が濃厚!
⇒1~4着まで先行馬で占めた
◎時計:遅□□□□■
速 ⇒ 1分08秒台、上がり先行34秒台(差馬は0.5秒以上早い時計)
⇒勝馬の時計は1:08.4(34.1)。ほぼ想定通り
〇馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 人気馬は持ち時計優秀な先行タイプ。波乱は人気薄の差し馬
⇒9,1,2番人気での決着。波乱も人気薄の差し馬だったが、想定と違ったのはその馬が逃げたこと
◎馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 良馬場。火・水に雨予報。開催当日は晴時々曇
⇒良馬場開催
【レース結果】
1着 枠5 5番 マルチエイシンディード
2着 枠6 8番 ブラックチャリス
3着 枠2 2番 カイショー
4着 枠4 4番 タガノアラリア
5着 枠7 10番 スターオブロンドン
タイム
ハロンタイム 12.1 - 10.9 - 11.3 - 11.0 - 11.2 - 11.9
上り 4F 45.4 - 3F 34.1
コーナー通過順位
3コーナー 5,8,9(2,4,12)10(1,7)(3,11)6
4コーナー 5-8,2,9,4,12(10,7)(1,3,11)6
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~2F(12.1 - 10.9) 2F(23.0)
スタートからの2Fで10秒台のラップが出ており、特に2F目は10.9と速く、位置を取りに行く動きが明確な区間。2歳戦という点を考えても、前へ出す意識がかなり強く、スプリントらしい先行争いが繰り広げられたことがうかがえる。函館の小回り・短い直線という条件を意識した積極策が多く、ペース的にはタフな入りだった。
前半のペース:1F~3F(12.1 - 10.9 - 11.3) 3F(34.3)
テンからの勢いそのままに前半3Fも速く、明らかに前傾ラップ。スプリントとしては標準〜やや速めの水準で、先行馬にとっては消耗が意識されるラップ構成。緩急がつかない分、スピードの持続力と追走力が問われる流れで、前を追いかけた馬にとってはプレッシャーが大きくなった可能性がある。
3~4コーナー:4F~5F(11.0 - 11.2) 2F(22.2)
中盤も息を入れさせずに流れる内容。コーナーにかけて減速することなく11秒前半でまとめており、ここで脚を使わされた馬にとっては直線での伸びに影響が出やすいラップ。逆に、スムーズに運べた先行馬にとっては後続に脚を使わせられる展開で、コーナーワークの巧拙が着順に直結した可能性が高い。
最後の直線:6F(11.9) 3F(34.1)
ラストも11秒台をキープし、急激に失速したわけではないが、全体的に見れば「粘り込み型」のラップ。差し・追い込みにとっては届きづらい流れで、上がり3F自体は平凡でも、前で粘った馬がそのまま押し切る形となった。
総括
スタートから中盤、コーナー、直線に至るまで全体を通して速めのラップが続き、持続力と先行力が試される展開だった。結果的に、逃げた⑤マルチエイシンディードが粘り切り、2〜4着も全て先行馬が占める形に。序盤の速い流れを先頭で受け止めながらも最後まで崩れなかった⑤は、スピードの持続性能と気性面での完成度が抜けていた印象。差し馬にとっては厳しい流れで、函館2歳ステークスらしい位置取りの重要性が際立つ一戦となった。
次走に向けたメモ:
エイシンディード:父ファインニードル、母父キングカメハメハという血統からも、力の要る馬場に適性がありそう。実際、ダート経験がある点や、洋芝の函館(オーバーシード)で勝ち星を挙げたことからも、その傾向は裏付けられる。今後も時計のかかる馬場では押さえておきたい一頭。1:08.4という勝ち時計や今回の勝ち方を見る限り、多少距離が延びても対応できそうだ。
タガノアラリア:連闘や中1週で出走してきた馬の中で最先着だった。ゆっくり調整して出走してきたときに再度狙ってみたいが、力のいる馬場が味方した可能性が高そう。距離も1200mくらいの短い距離がいいと考えられる。
ブラックチャリス:2歳牝馬。牝馬限定戦であれば引き続き注目したい1頭。血統的には距離延長にも対応できそうで、今後のレースぶりに注目したい。
カイショー:こちらも2歳牝馬。同様に牝馬同士ならチャンスはありそうだが、血統面・現時点の完成度を考えると、ブラックチャリスの方が一枚上かもしれない。距離延長への対応力は引き続き見極めたいところ。
voxねこ夫の予想
3着◎2カイショー
2着◯8ブラックチャリス
12着▲12マイオウンウェイ
7着△11トウカイマシェリ
6着☆7クラディスティーナ
【何が良くて何がダメだったのか】
脚質、時計、馬券、馬場のすべてにおいて、展開予想はほぼ完璧だった。カイショーとブラックチャリスの力が抜けていたことも、読み通り。
唯一の想定外は、これまでダートしか走っていなかったエイシンディードが逃げたこと。父ファインニードル、母父キングカメハメハという血統は芝適性があってもおかしくないが、レコードから0.2秒差という高速決着で粘り切ったのは予想の範囲を超えていた。キング騎手による絶妙な逃げのペース配分も勝因のひとつだが、それでも強い内容だったのは間違いない。
2歳戦では、ダートから芝に転向してきた馬にも注意を払う必要がある。ただし、門別の前半3Fのラップデータが公表されておらず、テンのスピードを事前に把握するのが難しいのが現状。今後はこういった馬にも注意し、警戒の意味で馬券に加えることも検討したい。
過去の展開予報
まだありません。
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