開催日:2025年8月3日(日)
展開予報
サマースプリントシリーズ 第25回 アイビスサマーダッシュ(GⅢ) 3歳以上オープン 1,000(芝・直)別定
以下は、2025年7月30日(水)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、吹き出しに日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
千直の経験が少ない馬が人気の中心。実績や器用さよりも、持てる力を出し切れるかがカギ。
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ ポジション取りと持てる力を出せるかどうかがカギ
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 54秒前後、上がり先行33秒前後
馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 千直経験の少ない馬が人気の中心。枠順次第で波乱の可能性も
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催当日まで雨予報無し。開催当日も晴時々曇
フルゲート18頭に対し、現在21頭が登録しています。オリアメンディ、シュラフ、マジカルガールの3頭が除外対象です。基本的には除外対象馬を除いて予想を行いますが、出走予定馬に回避が出た場合は、除外対象馬が繰り上がって出走する可能性があります。出走馬が確定する7月31日(木)16時までは、最新情報にご注意ください。
テンの速さでは、カフジテトラゴン、テイエムスパーダ、ピューロマジックが目立ちます。コーナーのない新潟1000mでは、先手を取って外ラチ沿いの好ポジションを確保することが有利とされており、まずは、先行勢によるラチ沿いの位置取り争いが繰り広げられるはずです。
必ずしもハナに立つ必要はありませんが、芝状態の良い外ラチ沿いで、前に出やすい位置につけるのが理想です。特に逃げ馬は、左右に動かず直線をそのまま進めるため、先頭に立てればより有利になるでしょう。
展開は枠順に大きく左右されますが、カフジテトラゴン、テイエムスパーダ、ピューロマジックの3頭が先手争いを演じそうです。外ラチ沿いの2列目ポジション争いには、ウイングレイテスト、シロン、スコーピオン、ニシノトキメキが加わってきそうです。他の馬たちは枠順次第で立ち位置が決まりそうですが、どの馬も「なるべく外ラチ沿いで、なるべく前へ」という意識になるでしょう。
千直(新潟1000mの直線コース)は、全競馬場の中でも展開の影響が最も少ないコースです。そのため、問われるのは「馬の能力をどれだけ引き出せるか」という点に尽きます。
ポイントとなるのは次の3つです。
① ひっかかって末脚を失わないこと
② 前が壁になるような不利を受けないこと
③ 芝状態の良い外ラチ沿いをスムーズに走れること
隣の馬との兼ね合いも含め、どのポジションを取れるかが勝敗を分ける重要な要素となります。騎手や枠順が確定した後は、これら3つのポイントから有利・不利を判断し、さらに馬の能力を加味して馬券を選ぶとよいでしょう。
今回はテンの速い馬が揃っており、序盤から速いペースが想定されます。勝ち時計は54秒前後、上がりは32~33秒台が求められる展開になると予想しています。
注目馬の分析
自信度:💪
※上位5頭の注目馬が1~3着になる自信度です。最大💪💪💪💪💪です。自信の無いときは💪もありません。
★★★☆☆:ウイングレイテスト
昨年の同レースでは、今回より1kg軽い59kgを背負いながらも、55.4秒(上がり33.1)で2着と好走しており、実績は十分です。初速の速さもあり、1000m直線競馬に向いているタイプです。さらに、新潟1000mは過去に1度だけ走って2着と、コースとの相性も良好です。ただし、8歳という高齢である点は気がかりですし、昨年のこのレースでは今回も出走予定のモズメイメイに敗れている点も懸念材料となります。ただし、その際にはテイエムスパーダやクムシラコには先着しており、一定の力関係を示しています。
★★★★☆:カフジテトラゴン
新潟1000m戦では4戦すべて2着と、非常に安定した成績を残しています。今回より2kg軽い53kgで出走した際には、54.3秒(上がり32.5)という持ち時計を記録しており、時計面でも魅力があります。また、今回は3ヶ月の休養明けからの叩き2戦目で、上積みも見込めそうです。ただし、今回鞍上を務める戸崎騎手はこの馬に初騎乗となる点はやや不安材料ですが、リーディングジョッキーでもあるため大きな問題はないでしょう。重賞は桜花賞12着以来となる点や、1年前の新潟1000mで今回出走予定のクムシラコに敗れている点も踏まえて慎重に判断したいところです。
★★★★☆:クムシラコ
新潟1000m戦では、今回より1kg重い58kgを背負って54.4秒(上がり32.2)で1着となった実績があり、持ち時計の面でも高く評価できます。さらに、今回人気になりそうなカフジテトラゴンに対して、新潟1000mで勝利している点も好材料です。前走の函館1200m戦では進路を失って12着に敗れましたが、これは力負けではなく不利によるものと考えられます。一方で、スタートダッシュが遅いため新潟1000m戦では(2-0-1-5)と取りこぼしが多く、やや届かないケースが目立つ点は注意が必要です。7歳という年齢的な上積みのなさや、過去の重賞で7着・11着と大きく敗れている点も懸念材料となります。
★★★☆☆:テイエムスパーダ
新潟1000m戦では2戦して3着・1着と好走しており、このコースへの適性は高いと見られます。前走の韋駄天Sを除けば、約3年前の皆生特別(2勝クラス)以降、18戦すべてが重賞という高いレベルで戦ってきた実績も魅力的です。昨年のアイビスサマーダッシュでも3着に好走しており、舞台適性は裏付けられています。ただし、新潟1000m以外の近走では、約2年間にわたって2桁着順が続いており、力の衰えも否定できません。さらに、新潟1000m戦の持ち時計も、今回より1kg重い57kgを背負っての55.4秒(上がり33.5)で3着と、他の有力馬と比較するとやや見劣りします。
★★★★☆:モズメイメイ
昨年のアイビスサマーダッシュを制した実績があり、直線競馬への適性は折り紙付きです。3歳以降は約2年半にわたり18戦すべてが重賞挑戦という格の高さも魅力です。前走の北九州記念では、進路を失っての15着敗退でしたが、これは力負けではなく不運によるもので、度外視してよいでしょう。ただし、昨年のアイビスSD以降は勝ち星がなく、直近6戦でも最高着順が9着と成績は低迷しています。また、新潟1000mの持ち時計も55.3秒(上がり32.8)と、他の上位候補と比較するとやや劣る印象を受けます。
その他では、★☆☆☆☆のショウナンハクラク、★★★☆☆のスコーピオン、★★☆☆☆のピューロマジック、★☆☆☆☆のニシノコニャックにも注目しています。新潟1000mはとにかく枠順によって有利不利が大きく左右されるため、注目上位5頭の選定については枠順確定後に再検討する予定です。また、調教内容、馬体重、馬場状態、除外馬の発生状況によっても、注目馬の入れ替えを行う可能性があります。
コース・過去の傾向
コース特性 新潟芝1,000m
スタートはホームストレッチ側、4コーナー奥のポケットから。スタート直後は高低差約1mの緩やかな上り坂を約200m進み、その後は約200mの下り坂。その後も約150mの上り、さらに約150mの下りと、序盤は2度のアップダウンを繰り返します。
坂を越えた先は、約300mの平坦な直線。ただまっすぐ走るだけのシンプルなコースですが、芝の状態が良い外側を走る馬が有利になるため、多くの馬が大外へ寄っていきます。そのため、枠順や騎手の判断が結果に大きく影響します。
さらに、野芝100%の馬場はスピードが出やすく、純粋に速さを持つ馬が好成績を残しやすいのも特徴です。
過去10年の傾向
過去10年すべて良馬場で実施されており、2025年7月28日(月)時点の新潟競馬場の天気予報でも、開催前日・当日ともに晴れ予報。雨の心配はなく、当日も良馬場で行われる可能性が高いと考えられます。そのため、以下では良馬場で行われた過去10回分のデータを基に分析を行います。
出走馬168頭(1レース平均約17頭)のうち、馬券圏内に入ったのは計30頭。400m地点の通過順で見ると、1番手(3.5.0)、2番手(1.3.0)、3番手(2.1.3)、4番手(0.0.3)、5番手(3.0.1)、6番手(0.1.0)、8番手(0.0.1)、9番手(1.0.1)、13番手(0.0.1)という内訳です。
勝ち馬は1番手または5番手から多く出ており、全体的にも5番手以内から好走が多く見られます。よって、1~3番手あたりに付けられる先行力のある馬、もしくは少なくとも5番手以内に位置できる馬を重視するのが良いでしょう。
勝ち馬の走破タイムは53.8~55.3秒とほぼ一定で、大半のレースが54秒台での決着です。
一方、上がり3ハロンは31.6~33.5秒とやや幅があり、概ね33秒前後の末脚が求められる傾向があります。
当週の馬場傾向
開催2週目
先週の土日、新潟競馬場は良馬場で行われ、1000m戦は土曜日が8Rの1勝クラス、日曜日が11Rの未勝利戦で施行されました。どちらもクラスが低かったこともあり、先手を取った馬がそのまま押し切る展開になりました。
意外だったのは進路取りです。通常、1000m戦は内が荒れているため大外へ寄っていくのがセオリーですが、開幕週ということもあり、土曜日は1頭、日曜日は2頭が最内を通るレースをしました。
土曜は人気薄で13着と大敗しましたが、日曜は内を突いた10番人気の馬が見事に勝利。内と外で馬場状態に大きな差はなかったように思われます。
今週はまだ開幕2週目。引き続き内外の差は小さいと見てよさそうです。内枠だからといって悲観する必要はありませんが、騎手がどちらを選ぶかは読みづらいところです。
詳しくは、以下のサイトなどもご参照ください。
おまけ
voxねこ夫の予想
◎18モズメイメイ
〇5クムシラコ
▲3カフジテトラゴン
△13テイエムスパーダ
☆10ウイングレイテスト
注6ピューロマジック
◎△枠有利
〇▲時計末優秀
☆底力有り
注ルメール怖
千直常連 vs 有力馬の対決。
昨年よりもペースは速くなりそうで、持ち時計が優秀な馬に分があると見ています。
買い目3300
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆注
3連単◎〇→◎〇▲→◎〇▲△☆注
レース結果と振り返り
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
◎脚質:先□■□□□
差 ⇒ ポジション取りと持てる力を出せるかどうかがカギ
⇒ある程度前に居た馬でないと厳しかった
◎時計:遅□□□■□
速 ⇒ 54秒前後、上がり先行33秒前後
⇒勝馬の時計は53.7(31.3)。少し速かったが想定通り
×馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 千直経験の少ない馬が人気の中心。枠順次第で波乱の可能性も
⇒2,1,10番人気と少し荒れた
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催当日まで雨予報無し。開催当日も晴時々曇
⇒良馬場開催
【レース結果】
1着 枠3 6番 ピューロマジック
2着 枠7 13番 テイエムスパーダ
3着 枠5 10番 ウイングレイテスト
4着 枠8 16番 カルロヴェローチェ
5着 枠8 17番 マルガイデュガ
タイム
ハロンタイム 11.7 - 10.0 - 10.3 - 10.6 - 11.1
上り 4F 42.0 - 3F 32.0
【レース回顧】
スタート直後:1F~2F(11.7 - 10.0) 2F(21.7)
スタート直後は緩やかな上り坂。その中で 11.7→10.0秒 というラップは非常に速く、テンから激しい位置取り争いがあったことが分かります。1000m戦では、最初の1F(特に上り坂)で緩むことが多いですが、このレースは坂にもかかわらず加速ラップ。明確にハイペースの入り。
メモ:
テンの速さに乗れなかった馬や、控えて脚を溜めた馬には次走巻き返しの可能性あり。特に内枠で馬場のいい外に出せなかった馬は注意。
中盤:3F(10.3)
このあたりが下り坂に入る区間。10.3秒は依然として速く、流れは緩まず。
ここで脚を使った先行馬には後半に負担がかかったはず。逆に、中団で脚を溜めた馬にとっては有利な展開に。
メモ:
ハナ争いに加わった馬で後半失速した馬は度外視可能。後方からの差し脚を使った馬は持ち時計を更新できそう。
後半:4F~5F(10.6 - 11.1) 2F(21.7)
2Fのラップで見ると同じラップタイムだが、止まった状態からスタートする前半のラップと後半も同じラップということは、ラスト2Fで減速したと言える。さらに直線のラスト300mは平坦なはずなのに、同じラップということはかなりのスタミナ消耗戦になったといえる。特にラスト1Fが11.1と落ち込んでおり、最初の速さがそのまま最後に響いた展開。
メモ:
粘り込んだ先行馬には高評価。後方から良い脚で追い込んだ馬も評価対象。ただし、流れに乗り損ねて中途半端な位置から凡走した馬は割引。
次走に向けたメモ:
ピューロマジック(1着・31.3秒・中枠):内枠寄りの3枠ながら、しっかり外ラチに寄せて勝ち切った。ラストまで脚色は衰えず、 好スタート→好加速→好スピード維持の三拍子。千直適性は極めて高く、次もこのコースなら信頼。
テイエムスパーダ(2着・32.1秒・7枠):スタートは良く、行き脚もついてカルロヴェローチェの隣で外ラチ沿いをキープ。高速決着に強い体質。千直では安定感あり、枠次第で勝ち負け。
ウイングレイテスト:ブリンカー着用で一変。内枠の不利を克服して好位から粘る。ずっとマイル中心だった馬が、昨年に引き続き短距離での新境地を見せた印象。次も千直・スプリントなら注目。
カルロヴェローチェ:絶好の8枠で前に付けたが伸びきれず。位置取りは完璧で、このメンバーでは決め手不足を露呈。初の千直と考えれば次走も狙えそう。ただ、千直よりも、やや流れが緩む1200mが合いそう。
ファロロジー:ブリンカー着用で積極策。脚は使っており、着順ほど悪くない。中枠だったことを考えると、メンバー次第では8枠を引ければ一変あり。
カフジテトラゴン:ラップが速すぎて内枠勢に厳しい展開だった。差し馬だけに、 メンバー次第では流れ次第で巻き返し可能。
ニシノトキメキ:明確に失速。全く脚を使えず。時計勝負に弱いタイプで、 タフな馬場や洋芝の方が合いそう。
voxねこ夫の予想
6着◎18モズメイメイ
11着〇5クムシラコ
12着▲3カフジテトラゴン
2着△13テイエムスパーダ
3着☆10ウイングレイテスト
1着注6ピューロマジック
【何がダメだったのか】
重賞常連組と千直巧者が激突した一戦。ある程度前の位置につけていないと厳しくなる展開になることは想定通りで、時計が速くなる点も予測の範囲内だった。中でもピューロマジックの上がり「31.3」は驚異的な数字。想定よりやや速い流れとなったが、逃げたテイエムスパーダの「32.1」、さらにウイングレイテストの「31.7」などを見ても、重賞常連組の能力の高さが際立っていたといえる。今回のような「千直」でも、特にアイビスサマーダッシュのような重賞レベルになると、やはり重賞で実績を積んできた馬たちの総合力が上回るケースが多いことは覚えておきたい。加えて、ルメール騎手の騎乗スタイルにも注目すべきものがあった。馬上で余計に動かず、馬の動きに身を任せる姿勢は、まさに振り子の原理に通じる。(騎手が馬上で動くと、その振動が馬に伝わり、走りのリズムを乱してしまう。逆に騎手がじっとバランスを保っていれば、馬は無駄な力を使わずに真っすぐ走りやすくなる)新潟のような平坦で直線の長いコースでは、その差が如実に出る。今回は、騎手の騎乗フォームがレースに与える影響について、改めて意識しておくべきだったと反省している。
過去の展開予報
まだありません。
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