開催日:2025年10月11日(土)
展開予報
以下は、2025年10月8日(水)時点での予想です。今後、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、吹き出しに日付を明記した上で追記として対応する予定です。
第11回 サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ) 2歳オープン 1,600(芝)
予報要約
瞬発力自慢が多く、先行勢が速い流れで潰しにかかればペースアップも。未知の2歳戦で波乱も。
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□■□□
差 ⇒ 開幕2週目初日で前有利もペースは流れ後方馬にもチャンス有
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分34秒台、上がり先34秒台(差は0.5秒速い33秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 瞬発力上位の馬が人気。先行馬が残れば波乱も
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。前日⇒曇時々晴/降水0% 当日⇒曇時々晴/降水10%
※以下の分析は良馬場を前提としています。天気予報的に良馬場が濃厚ですが、もし、稍重~重馬場や不良馬場となった場合は改めて見直す必要があります。当日の天気予報や馬場状態には十分注意してください。
このメンバーであれば、1200m・1400m戦を使ってきたユウファラオのスピードが最も速いでしょう。2番手にはマーゴットブロー、3番手には前走で1400mを使っていたエコロアルバが続き、その後方集団にゾロアストロ、ニシノエースサマ、リネンタイリンがつける展開が想定されます。アスクエジンバラ、ガリレア、チュウワカーネギーは後方からの競馬になると見ています。
2歳戦のため、各騎手は折り合いを重視した競馬を教える意識が強く、4コーナーまでは淡々とした流れになるでしょう。ペースはユウファラオが作ると見られますが、短距離戦を使われてきたことに加え、2番手を追走するマーゴットブローが瞬発力勝負よりもスタミナで押し切りたいタイプであることから、2歳戦としては平均よりやや速い流れになると予想します。
9頭立ての小頭数とはいえ、後方からでも届く展開になる可能性が高そうです。ただし、開幕2週目の初日という馬場もあり、先行して粘り込むマーゴットブローも簡単には止まらないでしょう。直線に入るとマーゴットブローが先に抜け出し、そこへゾロアストロが並びかけ、さらに追い込むアスクエジンバラやチュウワカーネギーがどこまで迫れるかといった展開が想定されます。
勝ち時計は1分34秒台になると予想されます。上がりは、先行馬でも34秒台、差し馬ならそれより0.5秒以上速い33秒台が求められると見ています。
注目馬の分析
※以下の分析は良馬場を前提としています。天気予報的に良馬場が濃厚ですが、もし、稍重~重馬場や不良馬場となった場合は改めて見直す必要があります。当日の天気予報や馬場状態には十分注意してください。
自信度:💪💪💪
※上位5頭の注目馬が1~3着になる自信度です。最大💪💪💪💪💪です。自信の無いときは💪もありません。
★★☆☆☆:アスクエジンバラ(執筆時の印:無 調教を見て入れ替える可能性があります)
阪神1600mの直線坂のあるコースで上がり33.3秒という鋭い末脚を使っており、ポテンシャルは高いです。ただしそのレースでは、今回も出走してくるチュウワカーネギーに逃げ切られており、力関係には注意が必要です。その後の新馬戦以降は2連勝と勢いがあり、いずれも楽勝している点は大きな魅力です。さらに札幌1800mで1:49.4(35.4)の好タイムで勝利しており、スピード性能の高さも証明しています。一方で坂のあるコースでの勝ち星がなく、初めて手綱を取る岩田康誠騎手とのコンビがどう出るかは不安材料です。
★★☆☆☆:ガリレア(執筆時の印:無 調教を見て入れ替える可能性があります)
新潟での2戦はいずれも上がり33.3秒という切れ味を見せており、末脚は確実です。さらに、デビューから手綱を取っている杉原騎手が今回も騎乗する点はプラス材料です。ただし、2戦とも走破時計が平凡で、勝った時も負けた時もほぼ同じ時計であった点から、勝ち方に余裕がなかった印象があります。加えて、これまで坂のあるコースを経験していない点は未知数で、パフォーマンスがどこまで通用するかが鍵となりそうです。
★★★★☆:ゾロアストロ(執筆時の印:◎)
東京1600mで1:35.0(35.0)の時計をマークして2着に入っており、安定した走りを見せています。また、新潟1800mでは1:47.4(32.9)という好時計で楽勝しており、その時2着だったジーネキングは札幌2歳S(GIII)で2着と重賞でも通用している点からも、内容は非常に評価できます。デビューから一貫してルメール騎手が手綱を取っており、今回も継続騎乗する点は大きな強みです。ただし、坂のあるコースでの勝っていない点が若干の課題です。
★★★☆☆:チュウワカーネギー(執筆時の印:▲)
坂のある阪神1600mの新馬戦を1:36.2(33.2)で勝利しており、時計自体は平凡ながら、新馬戦で逃げて33.2秒の末脚を使って勝った内容は非常に優秀です。その際、今回対戦するアスクエジンバラを下している点も強調材料です。一方で、新馬戦しか経験がなく、そのレースも2番手追走馬が折り合いを欠いた影響で3番手以降の馬には多少の不利があった点は留意すべきです。また、4ヵ月の休養明けとなるため仕上がりには注意が必要ですが、成長分があれば上位争いも期待できます。
★★★★☆:マーゴットブロー(執筆時の印:〇)
稍重の中山1600mを1:35.0(34.9)で勝利しており、持ち時計・内容ともに水準以上です。今回は先行勢が手薄なメンバー構成で2番手追走が見込める点、さらに開幕2週目の開催初日という条件も展開的に味方しそうです。加えて、前走に続き荻野極騎手が手綱を取る点も好材料です。ただし、新馬戦では東京1600mで1:36.9(35.8)の2.3秒差11着と大敗している点が懸念材料です。
その他では、★★☆☆☆:エコロアルバ、★★☆☆☆:ニシノエースサマにも注目しています。枠順、調教内容、馬体重、馬場状態、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
コース・過去の傾向
コース特性 東京1,600m
向こう正面、2コーナー出口付近からのスタートとなります。スタート直後は緩やかな下り坂が続き、最初のコーナーまでの距離は約550mです。距離が長いため先行争いはそれほど激しくなりませんが、下り坂の影響でスピードが出やすく、序盤がスローになりにくいのが特徴です。また、向こう正面の途中には上り坂があるため、ペースを落として息を入れるのも難しいコースです。スピードだけでは通用しません。坂を上った後は、下りながら3コーナーに入ります。3~4コーナーは平坦でカーブが緩やかなため、スピードを維持しやすい構造になっています。最後の直線は約525mと長く、途中に高低差2mの坂があるため、さらにスタミナが問われる展開になりがちです。このコースでは坂を2回上るため、持久力が必要なため、短距離馬よりも中距離馬の方が好走しやすい傾向があります。

過去10年の傾向
過去10年間の内、良馬場が6回、稍重が3回、不良が1回でした。今回、東京競馬場の天気予報は、前日は曇時々晴/降水40%、当日は曇時々晴/降水30%(2025/9/29調べ)ですので、良馬場で開催される可能性が高いです。今回は良馬場6回のデータのみで分析します。
良馬場時の出走馬は延べ54頭で、そのうち馬券圏内に入ったのは18頭です。脚質別の成績は以下の通りです。
逃げ馬(1コーナー先頭):6頭出走、2頭馬券圏内【0, 1, 1, 4】(複勝率33%)
先行馬(4コーナー3番手以内):18頭出走、10頭馬券圏内(約56%)
先行馬(4コーナー5番手以内):30頭中12頭馬券圏内(約40%)
後方追込み馬(6番手以降):24頭中6頭馬券圏内(25%)
東京1600m良馬場では、先行〜中団の馬の好走率が高く、逃げ馬も一定の確率で馬券に絡んでいます。後方追い込み馬はあまり馬券圏内に入っておらず、差し馬の展開には注意が必要です。
良馬場時の勝ち時計・上がり3F
勝ち時計:1:32.7~1:36.4(平均1:34.5前後)
上がり3F:33.0~35.8秒(先行馬 33秒台後半、差し馬 33秒台前半が目安)
客観的な(馬場を考慮しない)過去の傾向
■ 枠順傾向
勝率が高いのは1枠(18.2%)、6枠(16.7%)です。内~中枠がやや有利で、外枠でも勝利はあるものの安定感は内枠に軍配。
■ 人気傾向
1番人気:勝率30.0%、複勝率80.0%
2番人気:勝率30.0%、複勝率80.0%
3番人気:勝率30.0%、複勝率60.0%
4~6人気:勝率3.3%、複勝率16.7%
7~9人気:勝率0.0%、複勝率12.0%
10人気以下:ほぼ馬券外(複勝率0.0%)述べ頭数が12頭しかいないため参考外
■ 所属別
美浦所属馬:複勝率28.8%、勝率10.2%
栗東所属馬:複勝率34.2%、勝率10.5%
※本稿は競馬関連サイトのデータをもとに作成しています。詳細は各サイトをご確認ください。

当週の馬場傾向
東京競馬場:良予想 開催2週目(開催3日目) Aコース
天気予報:前日⇒曇時々晴/降水0% 当日⇒曇時々晴/降水10% ※10/7火曜調べ
仮柵:設置無し
東京競馬場は開幕2週目の初日。先週同様に先行有利の傾向が続くものの、コース形態的に差しも決まりやすい。ただし、経験の浅い2歳馬にとっては差し切るのはやや難しい。
詳しくは、以下のサイトなどもご参照ください。
JRA公式クッション値
JRA公式コース概要(仮柵等設置状況&予定)
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎5ゾロアストロ
〇3アスクエジンバラ
▲2マーゴットブロー
△6エコロアルバ
☆1ガレリア
◎能力有り
〇調子上向き
▲先行重得意
△重馬場期待
☆末脚有り
経験の浅い2歳戦で成長もある
何が来てもおかしくありません
買い目2800
馬連Box◎〇▲
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎〇→◎〇▲△→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
◎脚質:先□□■□□
差 ⇒ 開幕2週目初日で前有利もペースは流れ後方馬にもチャンス有
⇒追,差,先で決着。どの位置からでもチャンス有だった
〇時計:遅□□■□□
速 ⇒ 1分34秒台、上がり先34秒台(差は0.5秒速い33秒台)
⇒勝馬の走破時計は1:33.8(33.2)と少し速かった
◎馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 瞬発力上位の馬が人気。先行馬が残れば波乱も
⇒人気薄の先行馬が残って荒れた
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。前日⇒曇時々晴/降水0% 当日⇒曇時々晴/降水10%
⇒雨が降っていたが良馬場開催だった。
【レース結果】
1着 枠6 6番 エコロアルバ
2着 枠1 1番 ガリレア
3着 枠5 5番 ゾロアストロ
4着 枠2 2番 マーゴットブロー
5着 枠8 8番 チュウワカーネギー
タイム
ハロンタイム 12.4 - 11.6 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 11.5 - 11.3 - 11.2
上り 4F 46.2 - 3F 34.0
コーナー通過順位
3コーナー (*2,4)(1,7)(3,5,8)-6
4コーナー (*2,4)(1,7)8(3,5)-6
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~3F(12.4 - 11.6 - 11.7) 3F(35.7)
東京1600mの序盤としては標準やや速めの入り。下り坂で自然とペースが上がる区間とはいえ、平均より少し速い流れで進んだ印象。逃げたマーゴットブロー(1着時通過順位1-1)が主導権を握り、番手にユウファラオ、外からガレリアが続く形。前がやや引っ張った分、後方勢も息を入れづらく、全体的にスタミナを削られる展開となった。
3~4コーナー:4F~5F(11.9 - 12.2) 2F(24.1)
3コーナーで一瞬ペースが落ち着くも、息を入れるには短い区間。坂の上りを意識してか、先頭のマーゴットブローは抑えながらも流れを保ち、全体としては「緩みきらない」ミドルペース。後方勢はここで外を回して動き出したが、まだ仕掛けを待つ形。
最後の直線:6F~8F(11.5 - 11.3 - 11.2) 3F(34.0)
直線に向くと各馬が一斉にスパート。坂を越えてからの11.3-11.2のラップは速く、上がり3F 33秒台の勝ち馬が出たことからも、上がりの質が問われる瞬発戦に。逃げ馬が最後まで粘る東京らしい展開ながら、坂を越えた後にしっかり脚を使えた中団待機勢が上位に食い込んだ。
結果的には、ペースは全体として平均よりやや速め。上がり勝負とはいえ、前半の負荷が効いたため、スピードだけで押し切るタイプよりも、長く脚を使える馬が上位を占めた。
次走に向けたメモ:
チュウワカーネギー(5着):中団からスムーズに運び、直線でも進路を確保してしっかり伸びたが、最後はやや脚色が同じになった。休み明け+大幅馬体増(+18kg)を考えると内容は悪くなく、叩かれての上積みは十分。中距離寄りの配合だけに、1800mでもっと良さが出そう。次走、体が締まってくれば勝ち負け可能。
voxねこ夫の予想
◎ゾロアストロ(3着):スタート直後は中団外めから進め、直線ではじわじわと脚を伸ばして勝ち馬とクビ差。展開次第では逆転できる内容で、引き続き信頼できる走りでした。
〇アスクエジンバラは(7着):中団で折り合いながら運びましたが、直線で前が壁になりスムーズさを欠きました。気性的に1600mより1400mあたりのほうが持ち味が出そうです。
▲マーゴットブローは(4着):逃げてペースを作りましたが、坂を越えてから脚色が鈍りました。時計がかかる馬場や単騎逃げなら粘り込みがありそうです。
△エコロアルバは(1着):後方待機から直線で馬群を割って伸び、上がり33.2秒の末脚で完勝。東京コースへの適性が高く、引き続き注目したい存在です。
☆ガレリアは(2着):好位インからロスなく立ち回り、直線でもうひと伸びして2着を確保。操作性の高さが際立ち、どんな展開にも対応できる堅実さを見せました。
【何が良くて何がダメだったのか】
よどみない流れでペースが速く、どの位置からでも上位に来られる展開。選んだ5頭中4頭が1~4着と展開予想としてはほぼ完璧でした。ただし、逃げたのがユウファラオではなくマーゴットブローだったこと、そしてエコロアルバの能力を見誤っていたことが誤算でした。もしユウファラオが逃げていれば、もう少しペースが落ち着き、マーゴットブローが馬券圏内に粘れた可能性もあります。マーゴットブローには少し速すぎる流れでした。それでもエコロアルバは、どんな展開になっても勝っていたでしょう。1頭だけ抜けた強さでした。やはり2歳戦では、調教内容の良い馬をもう一段高く評価すべきと反省しています。
過去の展開予報
まだありません。
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