開催日:2025年6月22日(日)
展開予報
第73回 府中牝馬ステークス(GⅢ) 3歳以上オープン 1,800(芝)(牝)別定
予報要約
逃げ馬不在でスローも開催9週目で馬場悪化がカギ。人気馬は後方から。当日の傾向チェック必須
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在でスロー濃厚も開催最終週の馬場状態がカギを握る
時計:遅□■□□□
速 ⇒ 1分46秒前後、上がり先行33秒台(差し馬は32~33秒台)
馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 展開はスローで先行有利も人気馬は後方。不穏なムードが漂う
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催日まで雨予報無し。開催当日も曇時々晴
逃げ馬がいないため、セキトバイースト陣営は相手関係を見て逃げたいと考えているはずです。他にテンが速そうなのは、アスコルティアーモ、シングザットソング、タガノエルピーダあたりですが、アスコルティアーモは逃げて結果が出ていないことから、今回は控えたいと考えているでしょう。
一方、逃げるか先行したときのほうが好結果を出しているセキトバイーストは、今回が浜中騎手の2度目の騎乗ということもあり、スタートが決まって自然と押し出される形でハナを切ると予想しています。2番手には、アスコルティアーモ、シングザットソング、タガノエルピーダあたりがつけてくるでしょう。
重賞実績が乏しいのに人気が予想されるカナテープとカニキュルは中団からやや後方、ラヴェルはさらに後方での競馬になると思われます。逃げ候補の馬がいずれも本来は控えたいタイプであることや、ワンターンで約750mの長い直線があり緩やかな上り坂が続く東京1800mという条件を考えると、前半はスローペースになる可能性が高いと見ています。
レースが動き始めるのは、やや早めに3コーナーを回ったあたりからになるでしょう。スローと読んで後方で脚をためていたウインエーデル、カナテープ、カニキュル、ラヴェルらがまくりを仕掛けてきそうです。また、瞬発力勝負では分が悪いセキトバイーストなどの先行勢も、3コーナーから早めにスピードを上げてくると考えられます。一方、ウンブライルやミアネーロといった一発狙いの馬は、4コーナーまでは動かないと見ています。
レースのポイントは馬場状態です。先週と同様に内が走りやすく前残りの馬場であれば、スローという展開の追い風もあり、先行馬が有利になるでしょう。逆に、開催9週目・最終週の最終日で内ラチ沿いの馬場が荒れて外差しが有利な状態になっていれば、スローでもまくった差し馬たちが有利になると考えています。レース直線までのレース結果の傾向を見て判断する必要がありそうです。
想定される勝ち時計は1分46秒前後。先行馬であっても上がり33秒台の末脚が必要であり、差し・追い込み馬にはさらに速い、32秒台後半〜33秒前半の末脚が求められる展開になると見ています。
注目馬の分析
★★★☆☆:ウインエーデル
東京1800mでは過去に2戦2勝と負け知らずで、左回りの成績も1:44.8とこの馬にしては時計の速かった新潟以外では(3,1,0,0)とほぼ完璧です。今回は逃げ馬が不在のためスローペースが濃厚で、この馬の持ち味である瞬発力が発揮されやすい展開になりそうです。ただし、重賞は今回が初挑戦となる点が不安材料ですし、東京1800mでの持ち時計は1:46.5(上がり32.9)とやや平凡です。ただ、この時計は斤量56kgで記録したもので、今回は52kgと4kg軽くなるため、時計短縮が見込まれます。3ヶ月ぶりの休養明けである点や、原騎手がテン乗りとなる点もやや気になりますが、展開がスローペースになれば一発があってもおかしくない1頭です。
★★★☆☆:カニキュル
重賞以外のレースでは(2,2,0,0)とパーフェクト連対中で、東京コースでも(3,1,1,0)と好相性を見せています。先行力がありながらも33秒台の脚を使えるのは魅力で、展開次第ではチャンスが広がります。ただし、過去に3歳重賞を3回経験して着順は6、3、8着と壁に跳ね返されており、現状では重賞クラスの相手にはやや分が悪い印象もあります。特に後方からの競馬になった際は展開待ちになる傾向があります。ただし、今回スローな展開を予想しているため、ある程度前で競馬できてかつ末脚を溜められるかがポイントになりそうです。
★★★☆☆:セキトバイースト
今回、逃げ馬が見当たらず、自分のペースで楽に逃げられそうな点は大きなプラス材料です。前走では浜中騎手がテン乗りながら大差で勝利しており、騎手との相性も良さそうです。京都1800mでは稍重の馬場で1:45.2(上がり35.6)というまずまずの時計を記録しており、スローペースでマイペースなら粘り込みも可能です。ただし、東京コースでは1600mを一度走って5着と敗れており、コース適性にはやや不安が残ります。また、瞬発力勝負になると分が悪く、今年すでに5戦目という点からも、やや疲れが心配されます。
★★★★☆:タガノエルピーダ
先行力がありながらも末脚をしっかりと繰り出せる馬で、これまでの10戦中3戦がG1、3戦がG2という非常に強い相手と戦ってきた実績があります。重賞以外での成績は(3,1,0,0)と安定感があり、条件戦では崩れていません。前走のサンスポ杯牝馬S(G2)では7着に敗れましたが、直線で進路が無くなり、右に左に進路を探す不利がありながらも0.4秒差まで詰めており、悲観する内容ではありません。今年はこれが3戦目となり、疲れの心配は無く、むしろ調子は上向いていそうです。一方、東京コースはオークス2400mを一度走っただけで16着と大敗していますが、距離が合わなかった可能性も高く、1800mは一度しか経験がないものの、その時は2着と好走しており、適性はありそうです。
★★★★☆:ミアネーロ
中山2000mで記録した1:56.6(上がり33.0)という時計は優秀で、その時の1800m通過時計が1:45.6という点も今回のメンバー相手であれば通用するレベルです。1800mでは3戦2勝と相性が良く、唯一敗れた中山牝馬S(G3)でも出遅れと進路を失っての急ブレーキからの外差しで0.4秒差の8着と、内容は悪くありません。重賞をすでに6回(G1:2回、G2:1回、G3:3回)経験しており、G1以外では最大でも0.4秒差と、今回よりレベルの高い相手と好走しています。今年は2戦目で疲れが出る心配がなさそうなのも好材料です。懸念点は東京コースでの実績がなく、過去にオークス(2400m)を1度走って14着と敗れていることです。ただし、この敗戦は距離が長かったと考えれば度外視可能です。前走のヴィクトリアマイルでは直前に右前肢跛行で出走取消となりましたが、1週前と直前の調教の感じから、状態に問題は無さそうです。
その他では、★★☆☆☆:カナテープ、★★☆☆☆:シングザットソング、★★★☆☆:ラヴァンダにも注目しています。枠順、調教内容、騎乗騎手、馬体重の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
共通パターン
コース特性 東京1,800m
2コーナー後方に設置された約160mの奥ポケットからスタートします。2コーナーのカーブはきつくなく、さらに緩やかな下り坂を走るため、約750m先の3コーナーまでスピードを出しやすいコース形態です。ただし、1800mという距離を考えると、序盤はペースが落ち着く傾向にあります。
3コーナー手前には上り坂がありますが、ペースが上がりにくいため、スタミナの消耗はそれほど激しくありません。また、3~4コーナーは大回りのため、スムーズに進めることができます。ペースが極端に遅い場合は、このカーブから動き出す馬もいますが、最後の直線は約525mと長いため、一般的な差し馬の戦法としては4コーナーまでしっかり脚を溜めるのが主流です。
中距離戦ながら道中のペースが落ち着くことが多く、最後の直線で瞬発力を発揮できる馬が好走しやすい傾向にあります。

過去10年の傾向
過去10年間のうち、良馬場での開催は6回、稍重が3回、重馬場が1回でした。2025年6月16日(月)時点の東京競馬場の天気予報では、開催日まで雨の予報はなく、良馬場で行われる可能性が非常に高いと見られます。したがって、以下では良馬場で行われた6回分のデータをもとに分析を行います。
出走馬85頭(1レース平均約14頭)のうち、馬券圏内に入ったのは18頭でした。逃げ馬の成績は【1-0-0-5】で、複勝率は約17%(6頭中1頭)と振るいませんでした。4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は18頭中3頭が馬券圏内に入り、こちらも約17%と同程度です。さらに5番手以内に広げると35頭中7頭(約20%)でやや上昇しますが、大きな差はありません。10番手以内まで広げた場合は60頭中14頭(約23%)と、若干確率は高くなります。また、それより後ろの馬は25頭中5頭(約16%)で、やや下がります。
このことから、位置取りによる極端な有利・不利は見られませんが、4コーナーで10番手以内に付けられる馬を中心に考えるのが無難でしょう。
勝ち馬の走破時計は1分44秒5~1分46秒6とある程度の幅がありますが、1分45秒前後での決着が多い傾向にあります。上がり3ハロンのタイムも32秒3~34秒3と少し幅がありますが、逃げ馬・先行馬・差し馬いずれの場合も、33秒前後の脚が求められると見てよさそうです。
※この情報は、以下の競馬関連サイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトにてご確認ください。

個別パターン
開催9週目
先週の土曜日(開催8週目・終日良馬場)は、芝で行われた6レースのうち逃げ馬が3勝、さらに2着に1頭入るなど、逃げ・先行馬の活躍が目立つ結果となりました。翌日の日曜日(終日稍重)も、新馬戦など前半7レースではすべて逃げた馬が勝利しましたが、レースレベルが上がった後半3レースでは、逃げ馬は1頭も馬券圏内に入れませんでした。
開催8週目に入り、やや馬場が荒れてきたとはいえ、良馬場だった土曜日は芝の状態が良く、逃げた馬が止まらない展開になりました。しかし、日曜日に雨が降って内馬場が荒れ始めると、逃げ馬が残れない展開になったと考えられます。
今週は開催9週目に入ります。先週の雨の影響で多少内馬場の傷みが懸念されるものの、2025年6月16日時点の天気予報では開催日まで雨の予報はなく、気温も高くなる見込みです。そのため、今週は良馬場での開催が予想されます。芝の状態は回復し、前日の土曜日は再び前が残る展開となりそうです。開催当日も内外の有利不利が少ない、フラットな馬場になると見ています。
詳しい情報は、以下のサイトなどをご参照ください。
おまけ
voxねこ夫の予想
◎13カニキュル
◯10ウインエーデル
▲9ミアネーロ
△11タガノエルピーダ
☆12セキトバイースト
注7カナテープ
◎〇▲末脚良し
△先行末良
☆単騎逃げ
注一発注意
買い目3300
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆注
3連単◎〇→◎〇▲→〇▲△☆注
短期逃げで先行有利な展開になりそうですが
末脚開幕9週目で外差しも決まる馬場です
後方馬が届くかどうかのギリギリの展開を予想しています
レース結果と振り返り
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
〇脚質:先□■□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在でスロー濃厚も開催最終週の馬場状態がカギを握る
⇒スローで前に行った馬が有利。後ろの馬でも33秒台の脚を使える馬はいなかった
〇時計:遅□■□□□
速 ⇒ 1分46秒前後、上がり先行33秒台(差し馬は32~33秒台)
⇒1:46.0(35.2)と走破時計は想定通りも、上りが少しかかる時計だった
×馬券:荒□■□□□
堅 ⇒ 展開はスローで先行有利も人気馬は後方。不穏なムードが漂う
⇒5,3,2番人気での決着と少し荒れたが、本命どころ
◎馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催日まで雨予報無し。開催当日も曇時々晴
⇒良馬場開催
【レース結果】
1着 枠7 12番 セキトバイースト
2着 枠5 7番 カナテープ
3着 枠8 14 ラヴァンダ
4着 枠1 1番 ウンブライル
5着 枠7 11番 タガノエルピーダ
タイム
ハロンタイム 12.6 - 11.0 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.7 - 12.2
上り 4F 47.1 - 3F 35.4
コーナー通過順位
2コーナー (*6,11)4(5,7)(2,12)(3,8,9,14)(1,13)10
3コーナー 6(11,12)(4,5)7(2,8,14)(1,9)3,13,10
4コーナー (*6,11)12(4,5,7)(2,8,14)(1,3,9)13,10
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~2F(12.6 - 11.0) 2F(23.6)
少し遅めの平均ペース
前半のペース:1F~4F(12.6 - 11.0 - 11.9 - 11.7) 3F(35.5) 4F(47.2)
セキトバイーストが無理に行かなかったため、平均より少し遅いくらいのペースで流れた
3~4コーナー:4F~5F(11.7 - 11.7) 2F(23.4)
まくる馬も現れず淡々とした流れになった
最後の直線:6F~9F(11.7 - 11.5 - 11.7 - 12.2) 最後3F(35.4) 4F(47.1)
時計的には平均ペースも淡々とした流れだったことで、前に行く馬も粘れる展開だった。直線は、タガノエルピーダが抜け出すも、途中から先団に位置していたセキトバイーストが差してそのままゴールを駆け抜けた。
次走に向けたメモ:
カナテープ:は、前走で+12kg、今回もさらに+12kgと、合計で+24kg増だったが、それでも2着に入った。ただし詳しく見てみると、2走目の馬体重は482kgで、今回は484kg。実際にはわずか2kgの差しかなく、8着に敗れたその時と比べても極端な増加とは言えない。6歳牝馬という年齢を考えれば、今回の馬体重は成長分と捉えることもできる。
voxねこ夫の予想
8着◎13カニキュル
7着◯10ウインエーデル
11着▲9ミアネーロ
5着△11タガノエルピーダ
1着☆12セキトバイースト
2着注7カナテープ
【何がダメだったのか】
逃げ馬が不在のレースでは、後方に位置する馬が届きにくい展開になりやすい。ある程度前の位置を取れる馬を中心に狙いたい。
過去の展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
その他の今週の重賞レース予報
展開予報とは
競馬で勝つためには『強い馬』ではなく、『展開が有利な馬』を見極めることが大切だと考えています。詳しくはこちらをご覧ください。
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