開催日:2025年1月19日(日)
レース展開予報
第65回 京成杯(GⅢ) 3歳オープン 2,000(芝)
予報要約
逃げたい馬不在も速い展開。スピードある先行馬を中段差し馬が差し切る!
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□■□□
差 ⇒ 先行争いは激しくならない。中段待機馬が有利
時計:遅□□□■□
速 ⇒ 速い先行馬がいる。時計は速め
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 注目馬の能力高そう。人気通り
馬場:雨□□□■□
晴 ⇒ 雨は降らないが開催8週目でさすがにトラックバイアス出るだろう
過去に逃げたことがある馬は、ガルダイヤ、タイセイリコルド、パーティハーン、ミニトランザットですが、どの馬も逃げたくて逃げたわけではなく、引っかかったり、スピードの違いから逃げる形になったように感じます。2000mは、開け3歳馬にとっては長距離になるため、前半でスタミナを消耗したくないと考えるでしょう。先行争いは激しくならないと予想しています。しかし、中山2000mは外枠が不利なため、外枠に入った先行馬が早めに内に入れ、それを嫌って内の馬が突いてしまうと激しい展開になる可能性もあります。枠順が出た後に再度考察するつもりです。走破時計については、中山2000mで行われた葉牡丹賞の2着馬、ゲチュタールが1:58.8という時計を記録しています。先行力もある馬なので、先行した場合はある程度ペースが流れると考えられます。よって、1:59秒台、上がり3Fは34秒台での決着を予想しています。流れが速くなると、スタミナが無い馬や、能力差があって付いていけない馬には厳しい展開になるでしょうが、スピードとスタミナのある差し馬にとっては理想の展開になりそうです。スピードのある先行馬が残るところを、スタミナのある差し馬が差し切るとみています。

2025/1/19
パーティハーンは外枠を引いてしまいました。今回はおそらく逃げの戦法を取らないでしょう。センツブラッドが先手を取り、ゲルチュタールとニシノエージェントが2番手を追走する展開が予想されます。キングノジョーとパーティハーンはその直後の好位に付けると見られます。一方、マテンロウムーブは中団で待機し、末脚勝負に賭ける競馬をすると予想しています。
注目馬の分析
◎キングノジョーに注目をしています。1戦しかしていないため、なんとも言えませんが、スタート直後ひっかかって先頭に出る勢いでした。まくる馬もいる中を、ルメール騎手がなんとか抑えて馬群に潜り込ませ、折り合いを付けました。それでも直線でGOサインが出ると、ルメール騎手は持ったままで約2馬身突き放す強い勝ち方でした。時計は東京コースで2:02.4と平凡ですが、上がりは持ったままで33.8秒なことや、ずーっと折り合いが悪くてもこの時計で勝った点は評価できる内容でした。このメンバーであればかなり有力とみています。
〇ゲチュタールにも注目しています。馬体が500kgを超える大型馬で、一見飛びが大きそうに見えますが、意外と歩幅が短く、小回り向きのタイプです。前走では中山2000mを1:58.8(34.5)の好時計で、着差なしの2着となりました。絶好の1番枠にもかかわらず、スタート直後は行き脚がつかず、後方にずるずると下がり、そのまま終わるかと思いきや、マーカント騎手は3コーナー手前から終始追い通しで、大外を回りながら長く良い脚を使って2着に入りました。2歳戦とはいえ、中山コースで内枠を引いて一旦後方まで下げて大外を周って着差無しの2着になるのはかなり強いなという印象でした。ただ、乗り難しそうな馬なのに、騎手が毎回変わっており、今回は三浦皇成騎手に乗り替わって手が合うか懸念です。
▲マテンロウムーブにも注目しています。これまで2戦しており、いずれも左回りの競馬だった点と、後方からの競馬になった点が懸念材料です。しかし、前走では3コーナーから大外をまくり、長く良い脚を使って3着以下を引き離す非常に強い勝ち方を見せました。走破時計も中京2000mを2:01.5(34.2)の好時計でした。小回りかつ右回りの中山が適性に合うかは疑問が残りますが、スタミナのある脚を使えることは中山にも向いている可能性があります。特に内枠を引いた場合、横山典弘騎手がある程度前目の位置を取ることができれば、面白い存在になると考えています。
△センツブラッドにも注目をしています。ずーっと内枠を引いていることもあって、安定した先行力がありことや、ルーラーシップ産駒らしく坂が得意そうな点が中山向きの気がします。前走も坂のある3~4コーナーは抜群の手ごたえでした。京都コースとはいえ、2000m2:00.3(35.4)は好時計です。ただ、最後35.4かかっているように、平坦なコースは割引が必要かもしれません。
注ニシノエージェントも気になる存在です。東京コースでは内枠からのスタートでしたが、上がり勝負に対応できず4着に敗れました。一方、残りの3戦では外枠という不利な条件にもかかわらず、無理に先行して最後まで粘り、良い脚を使って上位に食い込んでいます。イスラボニータ産駒らしく、中山コースへの適性が高いように感じます。
消パーティハーンについては、前走で5馬身差をつける非常に強い勝ち方をして人気になるでしょうが、これまでの2戦はいずれも内回りでスムーズな競馬をしての結果でした。そのため、やや評価を控えめにしています。特に、今回、もし外枠に入った場合、同じパフォーマンスを発揮できるかについては少し疑問があります。
共通のレース展開プロファイル
コース特性
スタート地点は4コーナーの出口付近にあるため、1コーナーまでの多少距離はありますが、スタート直後に急坂があることや、坂を上ってからコーナーまでの距離が短いため、小回りコースで外を回りたくない先行馬が先行争いをしやすいコースです。特に外枠の先行馬は不利になります。位置取りがうまくいかないと、鋭角な2コーナーの影響で、ストライドの大きな馬は向こう正面の直線まで位置取りの修正を余儀なくされることがあります。1コーナーまでに良い位置取りができなければ、向こう正面でスピードを上げることになります。もしそれもできなければ、位置取りが不利なまま3コーナーに入ることになり、最終的に4コーナーを出る際には位置取りが悪いままで、直線が310mと短く急坂がある中山では脚を余すことがあります。これが中山2000mがストライドの大きく不器用な実力馬が力を出せないと言われる所以です。多少の力差で劣っていても、ストライドが小さく器用で、かつ中山の急坂を2回駆け上がるスタミナを兼ね備えた馬を狙いたいところです。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

過去10年の傾向
2020年の稍重以外は、すべて良馬場で開催されました。逃げ馬の成績は(0-1-0-9)とあまりよくありません。馬券圏内に来る馬の脚質による違いは、4コーナー5番手以内の先行馬が16頭に対して、6番手以降の馬が14頭です。まくって5番手以内になった馬が1頭なことと、出走頭数が9~17頭であることを考えると、差し馬より先行馬の方が若干多く馬券に絡んでいるといえます。
走破時計は2分00秒5~2分03秒1と少し幅がありますが、多くの場合、2:01~2:02秒前半で決着しています。勝ち馬の上がり時計は33秒9(アーバンシック)~36秒4と幅広いです。レースによって時計が速いとき、遅いときがあるようですが、差し馬が馬券に絡むには約1秒くらいの時計差が必要なようです。
※この情報は、以下のサイト等の情報を元に考察しています。詳しくはサイトで確認してください。

個別のレース展開プロファイル
開催8週目
開催8週目となると内が荒れ始めるため、そろそろトラックバイアスが出始めている頃です。仮柵を移動する等の対応を見て判断した方が良いでしょう。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎キングノジョー:このメンバーであれば有力
〇ゲチュタール:前走の2着が強い
▲マテンロウムーブ:位置取り前取れたら面白い
△センツブラッド:坂が得意そう。中山向き
注ニシノエージェント:中山の適性が高そう
【買い目】各100円 合計2,100円
馬連Box◎〇▲△注
3連複◎-〇▲-〇△注
3連単◎-〇▲-〇▲△注
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
×:脚質:先□□■□□差 ⇒ 先行争いは激しくならない。中段待機馬が有利
⇒スタート直後は様子見も1コーナー手前では先行争いがあって、中段待機馬が有利な展開になりました。
〇:時計:遅□□□■□速 ⇒ 速い先行馬がいる。時計は速め
⇒速い時計を持ったゲチュタールは先行できませんでしたが、速い時計での決着でした
✖馬券:荒□□□■□堅 ⇒ 注目馬の能力高そう。人気通り
⇒人気馬が4,5着と大荒れになりました
◎:馬場:雨□□□■□晴 ⇒ 雨は降らないが開催8週目でさすがにトラックバイアス出るだろう
⇒1着,3着の大穴だった馬は、トラックバイアスを利用して外を通っての決着でした。
【レース結果】
1着 枠2 2 注ニシノエージェント
2着 枠7 12 ドラゴンブースト
3着 枠3 3 ミニトランザット
4着 枠6 9 ◎キングノジョー
5着 枠8 14 パーティハーン
タイム
ハロンタイム 12.6 - 10.5 - 11.9 - 11.5 - 11.8 - 12.1 - 12.7 - 12.8 - 11.8 - 12.2
上り 4F 49.5 - 3F 36.8
コーナー通過順位
1コーナー (1,*5)(4,9)(6,7)8-(12,14)(10,2)11,13-3
2コーナー (1,*5)-(4,9)-(6,7)8,12,14(10,2)11,13-3
3コーナー (*1,5)-9(4,6,7)(12,8)(10,14)2-(11,13)3
4コーナー 9(1,5,12,6)(4,10,2,8)(7,14)(11,13,3)
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
ガルダイアには最初から逃げる意思があったのでしょう。スタート直後、隣のインターポーザーに被せるように寄って主導権を主張しましたが、内枠の利を生かしたタイセイリコルドがそれを許しませんでした。しかし、1コーナーを回る頃には、ガルダイアが外を回って先頭に立つ形となりました。結果として、この3頭(ガルダイア、インターポーザー、タイセイリコルド)が12~14着に沈んだことを考えると、先行争いが激しく消耗したことが原因といえるでしょう。
そんな中で、先行しながら4着に粘ったキングノジョーの走りは見事でした。一方、ミニトランザットは出遅れてこの激しい先行争いに巻き込まれず、終始最後方から競馬を進めたことが逆に展開に恵まれ、大外を回って3着に食い込みました。また、1着に入ったニシノエージェントも後方からの競馬で、外を回して上がってきた点を考えると、開幕8週目のトラックバイアスが影響した可能性が高いといえます。
【voxねこ夫の予想の検証】
4着◎キングノジョー:このメンバーであれば有力
10着〇ゲチュタール:前走の2着が強い
6着▲マテンロウムーブ:位置取り前取れたら面白い
8着△センツブラッド:坂が得意そう。中山向き
1着注ニシノエージェント:中山の適性が高そう
【何がダメだったのか】
スタート直後は様子見のスローな流れになり、騎手にとってペースを掴みづらい展開だったと考えられますが、結果的には激しい先行争いが繰り広げられていたようです。キングノジョーはスタート前から入れ込んでいた影響で、ルメール騎手ですら押さえが効かず、巻き込まれたようです。それでも4着に入ったのは、能力の高さを証明するものでした。
また、開幕8週目で外差しが有利になることが分かっていたにもかかわらず、それを馬券購入に活かせなかった点も敗因の一つです。さらに、馬体重がプラス10kg以上だった馬(6着、7着、10着、12着、13着、14着)がほぼ惨敗した点も見逃せません。馬体重の増加自体が悪いわけではありませんが、特に正月を挟んだ開催では1週前追い切りの内容を慎重に評価し、馬体重増を割り引いて考える必要がありそうです。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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展開予報とは
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