開催日:2025年5月10日(土)
レース展開予報
第73回 京都新聞杯(GⅡ) 3歳オープン 2,200(芝・外)
以下は、2025年4月30日(水)時点での予想です。今後、天気予報、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
逃げ馬不在でスロー濃厚。稍重なら外差しが決まりそう。波乱は稍重巧者の前残りか?
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先□□□■□
差 ⇒ 逃げ馬不在。スローからのまくり差し有利
時計:遅□□■□□
速 ⇒ 2分14秒台、上がり先行36秒台(差し馬は35秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬は差しタイプ。波乱の鍵は前残り
馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重馬場。開催前日は曇一時雨。当日の天気予報は曇時々雨
枠順にもよりますが、逃げて結果を出しているヴォラヴィアは今回もハナを切りたいと考えているはずです。2番手にはショウヘイがつけ、その後ろにリアライズオーラムやドットブラータが続く展開が想定されます。逃げるヴォラヴィアにとっては初めての距離となるため、できるだけスピードを抑えて進めたいところでしょう。先行するショウヘイ、リアライズオーラム、ドットブラータもいずれもスタミナ型ではなく、脚を溜めて末脚を活かしたいタイプです。そのため、前半はスローペースで流れると見ています。レースが動き出すのは、3コーナーの手前からと予想されます。スロー展開と見て位置取りがうまくいかなかったエムズやキングスコールが、まくり気味にスピードを上げていくでしょう。一方、人気のトッピボーンやネブラディスクは後方で待機し、レースの流れを見ながら徐々にポジションを押し上げていくと考えられます。レースのポイントは、前半がスローになるかどうかです。スローになった場合は位置取りが悪かった馬が3コーナー手前で早めに仕掛ける展開となり、後方待機組に有利に働く可能性があります。逆に、平均ペースで流れた場合は仕掛けが遅れ、先行勢が有利になるでしょう。勝ち馬の走破時計は2分14秒台、先行馬の上がりは36秒台、差し馬の場合は35秒台になると予想しています。
注目馬の分析
★★★★☆:エムズ
2200mで唯一勝ち星がある点は心強く、2戦2勝と無敗という戦績も高く評価できます。先行して押し切る競馬ができるのも安定感があり、3ヶ月の休養明けを一度使われた今回は、さらに上積みが見込めそうです。父ドゥラメンテ譲りの重馬場適性にも期待でき、開催馬場との相性も良好です。一方で、持ち時計はやや平凡で、スローペースからの瞬発力勝負になった場合には不安も残ります。
★★★☆☆:キングスコール
中山2000mで記録した1分57秒7(上がり33.9秒)は優秀で、スピード能力は確かです。父ドゥラメンテという血統背景から重馬場への適性もありそうで、馬場悪化が味方になる可能性があります。ただし、坂井騎手が初騎乗となる点や、新馬戦以降は好位が取れていない点が気がかりです。加えて、中2週のローテーションもやや詰まっている印象です。
★★★☆☆:デルアヴァー
持続力のある末脚が武器で、長く脚を使えるタイプです。展開次第では上位進出も狙えます。ただし、勝ち星はいずれも平坦の福島コースで挙げたもので、坂のあるコースでの実績には乏しい印象です。好位を取れない点や中2週のローテーションも、今回はマイナス要素になりそうです。
★★★★☆:トッピボーン
2000mで1分57秒9(34.5)という好時計を持っています。前走・前々走と自ら動いて勝ち切る強い内容を見せており、競馬の幅が広がっています。一度使われた今回は叩き2戦目で状態も上向いてくるはずです。懸念材料としては、好位を取れない可能性と中2週の間隔が挙げられますが、勢いは侮れません。
★★★★☆:ネブラディスク
京都2000mでの勝利実績があり、鋭い決め手を生かせる競馬が持ち味です。重賞で3着、4着と健闘している点も評価でき、ここでは地力上位といえる存在です。重馬場も味方しそうで、条件は整いつつあります。ただし、今回シュタルケ騎手がテン乗りとなること、武豊騎手が別馬を選んだことなど、不安要素も存在します。
その他では、★★☆☆☆:コーチェラバレー、★★☆☆☆:ショウヘイ、★★☆☆☆:リアライズ オーラムにも注目しています。調教内容や馬体重、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 京都2,200m
スタート地点は4コーナーの出口付近で、コースを一周少し回る形になります。1コーナーまでは約397mと比較的距離があるため、序盤はスローペースになりやすい傾向があります。1~2コーナーは小回りですが、中距離戦を意識してペースが落ち着くため、大きなロスや不利は生じにくいでしょう。
向こう正面は平坦で、京都コース特有のスローペースで流れやすいのが特徴です。レースが動き始めるのは3コーナーの上り坂を越えてから。坂の頂上付近にある3コーナーからの下り坂を利用して、一気にペースが上がる展開が多くなります。
4コーナーを回った後の直線は約400mあり、坂はありません。そのため、3コーナーから長くいい脚を使えるスピードとスタミナを兼ね備えた差し馬が好走しやすい傾向にあります。

過去10年の傾向
過去10回の開催はいずれも良馬場で行われました。2025年5月5日(月)時点の天気予報によると、前日の金曜日は「曇一時雨」、開催当日の5月10日(土)は「曇時々雨」の予報が出ています。気温は26度と高くなる見込みで、稍重以上の馬場コンディションは避けられないでしょう。ただし、稍重を含む馬場悪化時のデータがないため、本稿では過去の良馬場開催に基づいた分析を行います。
出走馬147頭(1レース平均約15頭)のうち、馬券圏内に入ったのは30頭でした。逃げ馬の成績は【0-3-1-6】(好走率40%/10頭)と、まずまずの結果を残しています。また、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬は30頭中10頭が好走(好走率33%)、5番手以内に広げると50頭中16頭(好走率32%)と、ほぼ同程度の数字を記録しています。それ以外の馬は97頭中14頭(好走率14%)とやや苦戦が目立ちます。4コーナーで5番手以内につけられる馬を中心に予想を立てるのがよさそうです。
勝ち馬の走破時計は2分09秒5〜2分15秒2と幅がありますが、大半は2分11秒台で決着しています。ただし、今回は重馬場での開催が想定されるため、2分14秒前後の決着になると予想されます。上がり3ハロンのタイムも33秒2〜36秒2と幅があります。展開によりますが、良馬場では先行馬に34秒前後、差し馬にはそれより速い33秒台の脚が求められていました。今回は馬場悪化が見込まれるため、先行馬であれば36秒台、差し馬にはそれより0.5秒ほど速い35秒台が必要になると見られます。
※この情報は、以下の競馬関連サイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトにてご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催3週目
開催3週目に入ります。日曜日の天皇賞はタフなレースになったため、先行した馬が馬券に絡むことができませんでしたが、その他の芝のレースでは先行した馬が多く馬券に絡んでいたようです。現時点では明確なトラックバイアスは見られず、コースロスの少ない先行馬が有利な傾向にあったように感じます。ただし、今週は雨予報が出ており、内側の馬場悪化が予想されます。そうなれば、外差し有利のトラックバイアスが現れる可能性も十分に考えられます。
詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
◎5エムズ
◯1キングスコール
▲9トッピボーン
△7デルアヴァー
☆4ネブラディスク
◎無敗
〇格上レース
▲△長くいい脚
☆決めて鋭い
買い目2000
馬連Box◎〇▲×3
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
〇脚質:先□□□■□
差 ⇒ 逃げ馬不在。スローからのまくり差し有利
⇒1着は終始2番手追走の馬。2,3着馬は中段待機馬だった
〇時計:遅□□■□□
速 ⇒ 2分14秒台、上がり先行36秒台(差し馬は35秒台)
⇒2:14.7(33.8)と平均より少し遅いペースだった
〇馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬は差しタイプ。波乱の鍵は前残り
⇒5,3,6番人気と前残りのショウヘイが1着に来て少し荒れた。
◎馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重馬場。開催前日は曇一時雨。当日の天気予報は曇時々雨
⇒稍重開催だった
【レース結果】
1着 枠7 8番 ショウヘイ
2着 枠5 5番 エムズ
3着 枠7 7番 デルアヴァー
4着 枠8 9番 トッピボーン
5着 枠4 4番 ネブラディスク
タイム
ハロンタイム 12.8 - 11.3 - 12.9 - 13.2 - 13.1 - 13.4 - 12.8 - 11.4 - 11.6 - 10.9 - 11.3
上り 4F 45.2 - 3F 33.8
コーナー通過順位
1コーナー 6,8(5,4,10)(1,7)3,9,2
2コーナー 6,8,10(5,4)(1,7)(3,9)-2
3コーナー (6,8,*10)7(5,4,9)3(1,2)
4コーナー 6(8,10)(5,4,7)(3,9)(1,2)
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~2F(12.8 - 11.3) 2F(24.1)
エムズ、ナグルファル、ショウヘイが好スタートだったが、先行争いは起きず、スタート直後はスローで流れた。ナグルファルが先頭で1コーナーに向かった。
1~2コーナー:3F~4F(12.9 - 13.2) 2F(26.1)
結局ナグルファルが先頭、2番手にはショウヘイ、3番手にオーシンエスで淡々とした流れで1~2コーナーを回った。
前半のペース:1F~4F(12.8 - 11.3 - 12.9 - 13.2) 3F(37.0) 4F(50.2)
3F37.0、4F50.2と稍重とはいえ平均より少し遅いペースで流れた。
向こう正面:5F~7F(13.1 - 13.4 - 12.8) 3F(39.3) 5F(63.3)
向こう正面に入っても、平均よりやや遅めの流れは変わらず、5F通過は63.3秒と淡々とした展開が続いた。やはりレースが動き出したのは3コーナー手前から。後方で待機していたデルアヴァーやトッピボーンがまくり気味にペースを上げたことで、全体の流れが少し速くなった。
3~4コーナー:8F~9F(11.4 - 11.6) 2F(23.0)
3コーナー手前で仕掛けたのはデルアヴァーとトッピボーンでペースが上がった。しかし、3コーナーを回った頃にはひっかかったようにオーシンエスだけが先頭に並びかける展開に。
最後の直線:10F~11F(10.9 - 11.3) 2F(22.2) 3F(33.8)
最後の直線は、団子状態からのスローによる“ヨーイドン”の展開となりました。平坦コースで瞬発力に長けたショウヘイが1着、エムズが2着、デルアヴァーが3着に入りました。逃げたナグルファルと、道中で行きたがったオーシンエスを除けば、各馬とも33.8~34.3秒の脚を使っており、好位で位置取りができた馬が上位を占める結果となりました。
次走に向けたメモ:
上位に来た馬は先行して33秒台の脚を使える展開となり、終始スローで楽な流れが向いたと言えます。スタミナ比べの消耗戦になるとどうか、という点が気になります。キングスコールは好位を取れたものの、見せ場なく終わってしまいました。中2週のローテーションが堪えたのか、距離が長かったのかは不明ですが、休養を取って1800m戦で再び見てみたいです。
voxねこ夫の予想
2着◎5エムズ
9着◯1キングスコール
4着▲9トッピボーン
3着△7デルアヴァー
5着☆4ネブラディスク
買い目2000
馬連Box◎〇▲×3
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆
【何がダメだったのか】
2着◎5エムズ、3着△7デルアヴァーは予想に入れていたものの、ショウヘイを外してしまいました。きさらぎ賞では1着に来たサトノシャイニングに次ぐ2番手評価の馬だったのですが、サートゥルナーリア産駒のため稍重が得意ではないと考え、外してしまいました。母父にオルフェーヴルが入っているので重馬場も得意な血が入っています。キングスコール以外はすべて掲示板に来ており、ショウヘイを本命にしていれば、3連単49,620円を取れていた可能性が高かっただけに、悔しい結果となりました。稍重でオルフェーヴル産駒は評価を上げることを忘れないようにしたいです。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
その他の今週の重賞レース予報
展開予報とは
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