開催日:2025年6月1日(日)
レース展開予報
第139回 農林水産省賞典 目黒記念(GⅡ) 4歳以上オープン 2,500(芝)ハンデ
以下は、2025年5月30日(金)12:00時点での予想です。今後、天気予報、調教や枠順などの情報により予想が変わる可能性があります。内容に影響を与えない範囲での加筆や文章の校正は随時行いますが、大きな修正が必要となる場合は、日付を明記した上で追記として対応する予定です。
予報要約
逃げ馬不在。時計勝負に強い馬もおらず、前有利が濃厚。波乱はペースが流れたとき
展開予報
レースプロファイル予報
脚質:先■□□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在。距離も長く、展開は前有利か
時計:遅□■□□□
速 ⇒ 2分32秒台、上がり先行35秒台(差馬は0.5秒以上早い34秒台)
馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬は先行タイプ。波乱があるとすればペースが流れたとき
馬場:雨□□□□■
晴 ⇒ 良馬場。開催当日まで雨予報なし。開催当日も曇時々晴予報
2025年5月50日追記
天気予報が変わりましたので、馬場予報も変更します
馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重馬場。開催前日、前々日は曇時々雨。開催当日は曇時々晴
このメンバー構成であれば、マテンロウレオが楽にハナを奪う展開になりそうです。2番手集団にはアドマイヤテラ、ディープモンスター、ホーエリート、マイネルカンパーナがつけ、サンライズソレイユ、ヴェルミセル、マイネルクリソーラ、スティンガーグラス、ニシノレヴナントあたりが中団を形成しそうです。ハヤヤッコ、ダンディズム、アスターブジエ、メイショウブレゲらは後方待機策が濃厚です。
逃げなくても瞬発力を活かせるマテンロウレオとしては、無理にペースを上げる必要はないでしょう。また、逃げて結果を出している馬が他にいないことや、スタート直後の上り坂や、3度の坂越えを要するタフなコース形態を踏まえても、前半は確実にスローペースになると見ています。
そのままの流れでは前残りの展開になってしまいます。そこで流れを動かしてきそうなのは、ヴェルミセル、サンライズソレイユ、マイネルクリソーラ、スティンガーグラスあたりです。特にサンライズソレイユやマイネルクリソーラが序盤で好位を取れなかった場合には、3コーナー過ぎから早めに進出してくる可能性もあるでしょう。東京2500mのため、大きく仕掛けてくるというよりは、最後の3~4コーナーを回りながら徐々にスピードを上げるイメージです。しかし、相手関係や枠順からもそれほど位置取りを悪くすることが考えにくいことや、まくりは、かなりスタミナを消耗するロスの多い戦法のため、おそらく直線までじっと我慢をして、直線だけの叩き合いに持ち込む展開に持ち込むと予想しています。そうなると、やはり基本的には前が有利な展開になるでしょう。
稍重を想定した勝ち時計は2分32秒台。先行馬には上がり35秒台、差し・追い込み勢にはそれより0.5秒以上速い34秒台の脚が求められるタフな展開になるでしょう。
注目馬の分析
★★★☆☆:サンライズソレイユ
自分から動いていける競馬ができるのが強みで、まくって押し上げていける点は展開に左右されにくい魅力です。芝替わり後は(2-2-1-2)と安定感があり、底を見せていません。坂井瑠星騎手とのコンビでは(1-2-1-0)とすべて馬券圏内で、相性も抜群です。一方で、もともとダートで勝ち上がってきた馬で、芝の実績は3勝クラスまでと未知数な面があります。時計勝負ではやや見劣りし、持ち時計にも限界がある印象です。さらに中2週と間隔が詰まっている点も懸念材料です。
★★★☆☆:マテンロウレオ
単騎で逃げられる絶好の枠を引いた点が最大の魅力です。これまで20戦中18戦が重賞という実績は伊達ではなく、レースレベルに慣れているのは大きな強みです。また、デビュー戦から一貫して横山典弘騎手が騎乗しており、人馬の信頼関係は深いものがあります。ただし、今回が初めての59kgとなる点は未知数で、特に東京コースでは結果を残せていない点も気がかりです。
★★☆☆☆:マイネルクリソーラ
自ら動いてまくる競馬ができるタイプで、展開に合わせた柔軟なレース運びが可能です。東京コースでは(2-2-3-2)と安定した実績を残しており、舞台適性は十分です。横山武史騎手とのコンビも1戦1勝と手が合っている印象です。ただし、位置取りに課題があり、後方からの競馬になると展開次第では届かないことも。また、重賞では最高3着止まりとワンパンチ足りない印象で、中2週のローテーションも気になります。
★★★☆☆☆:マイネルカンパーナ
先行力がありながら、しっかりと末脚も使えるタイプで、東京2400mでは今年すでに2着、1着と相性の良さを見せています。叩き2戦目で、斤量が57kgから56kgに1kg軽くなる点も好材料です。ただし、今回が重賞初挑戦で相手関係が強化される点は不安です。また、鞍上の丹内騎手とは相性が今ひとつで、過去3戦の最高着順が5着という点もマイナス材料となります。中2週のローテーションもタフなローテーションと言えるでしょう。
★★★★★:スティンガーグラス
ルメール騎手とのコンビでは(4-1-0-0)と崩れたことがなく、騎手との相性の良さは特筆すべき点です。2500mの距離では(2-0-0-0)と無敗で、しかも内容も楽勝続き。斤量も56.5kgと恵まれており、今回も十分にチャンスがありそうです。出遅れ癖が課題ですが、ルメール騎手が騎乗したここ2戦ではきちんとスタートを決めています。ただし、重賞では過去に6着、5着と力不足を見せており、相手強化でどこまでやれるかがポイントになります。
その他では、★★☆☆☆:ヴェルミセル、★★☆☆☆:ホーエリート、★★☆☆☆:アドマイヤテラにも注目しています。枠順、調教内容、馬体重、馬場状態、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。
共通のレース展開プロファイル
コース特性 東京 2,500m
スタンド前の上り坂の途中からスタートする東京芝2500m。スタート直後にいきなり上り坂があり、最初のコーナーまでの距離は約450mと比較的長めです。このため枠順による有利不利は少なく、先行争いもそれほど激しくなりません。さらに1~2コーナーは平坦で大回りのため、序盤は落ち着いた流れになりやすく、息を入れやすい構造です。
向こう正面は一度上り坂があるものの、全体としては下り坂が中心となるため、ペースが上がりやすい区間です。ただし距離が長いため、騎手はここで抑えて脚をためるのが基本戦略となります。3~4コーナーも大きく回る形になっており、スピードに乗りやすいレイアウトです。ここで長くいい脚を使えるタイプの馬が徐々に進出してくるケースもあります。
最後の直線は約525m。序盤100mほどで高低差約2mの坂(長さ約100m)を上り、そこからゴールまでの約300mは平坦です。東京2400mとわずか100mしか違いませんが、スタート時に上り坂を越えるか否かで、求められる適性が大きく異なります。上り坂を計3回越える2500mでは、2400m以上にスタミナとパワーが問われる設計です。
この2500mは、5月の目黒記念と11月初週のアルゼンチン共和国杯で使用されるコースでもあります。スピードの出やすい時期での開催のため、スタミナだけでなくスピードと瞬発力の両立も求められる、タフかつ多様な能力が問われるコースです。
この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトをご確認ください。

過去10年の傾向
過去10年、すべて良馬場で開催されています。2025年5月26日(月)時点の東京競馬場の天気予報によると、開催当日の6月1日(日)は「曇時々晴」で、それまでに雨の予報もありません。したがって、今年も良馬場での開催が濃厚でしょう。
以下では、良馬場で行われた過去10回のデータをもとに分析を行います。
出走馬は計166頭(1レース平均約17頭)、そのうち馬券圏内に入ったのは30頭でした。逃げ馬の成績は(0-1-1-8)で、10頭中2頭が好走(20%)と、まずまずの結果です。
一方、4コーナーを3番手以内で通過した先行馬(まくり含む)は10頭(30頭中33%)と好成績。5番手以内まで広げると15頭(50頭中30%)、10番手以内では28頭(100頭中28%)と、やや下がるものの依然として好走率は高めです。
これに対し、4コーナー10番手以降の馬は66頭中わずか2頭(約3%)しか馬券に絡んでおらず、明確に苦戦傾向が見られます。
したがって、4コーナーで10番手以内につけられる馬であれば、どの馬にもチャンスがあるといえますが、できるだけ前目につけられる瞬発力のある馬を重視したいところです。
勝ち馬の走破時計は2分28秒2~2分32秒8と幅があります。これは、坂を3度越えるコース形態により、無理な仕掛けを避けて逃げ馬のペースにレースが落ち着く傾向があるためと考えられます。結果として、ペースによって有利な脚質が変わります。
具体的には、2分30秒を切るような速い流れでは差し馬の台頭が目立ち、逆に2分30秒を超えるスローペースでは先行馬が有利になる傾向です。逃げ馬が作るペースを読み取ることが、予想のカギを握るでしょう。
上がり3ハロンのタイムは32秒4~35秒7とこちらも幅がありますが、2021年のウインキートスが先行しつつ32.4秒の脚を使って勝った例を除けば、多くの場合は34秒台の上がりが求められる傾向にあります。
※この情報は、以下の競馬関連サイトなどのデータをもとに考察しています。詳細は各サイトをご確認ください。

個別のレース展開プロファイル
開催6週目
先週の土曜日は終日良馬場での開催でした。一方、日曜日は5レースまでは稍重、7レース以降は良馬場での開催となりました。土曜日はメインが1400mだったこともあり、先行馬が馬券に絡んでいましたが、全体としては差し馬が優勢な傾向が見られました。日曜日の午前中は稍重の影響もあって、先行馬、とくに逃げ馬の好走が目立ちました。午後になると良馬場に回復し、再び外差しが決まりやすくなっていた印象です。今週は開催当日まで雨の予報がなく、良馬場開催が濃厚です。馬場が悪化しなければ、開催6週目ということもあり、トラックバイアスの影響で外差しがより決まりやすくなる可能性もあります。
詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。
おまけ
予報に基づくvoxねこ夫の予想
馬体重を見る前の予想(場体重見てから最終確定します)
◎8スティンガーグラス
◯1サンライズソレイユ
▲10アドマイヤテラ
△7マイネルカンパーナ
☆4マイネルクリソーラ
◎〇☆器用さ有
▲底力有
△調子良
逃げ馬不在のため、スローペースは必至
前残りか、器用さが求められる競馬になると予想
買い目2100
馬連Box◎〇▲△☆
3連複◎-〇▲-▲△☆
3連単◎→〇▲→〇▲△☆
レース結果:予報と予想の検証
レースプロファイル予報(◎:想定通り,〇やや想定通り,×:やや想定外,✖:想定外)
◎脚質:先■□□□□
差 ⇒ 逃げ馬不在。距離も長く、展開は前有利か
⇒途中からシルブロンがかき乱したものの2,3着馬は先行した馬だった。
◎時計:遅□■□□□
速 ⇒ 2分32秒台、上がり先行35秒台(差馬は0.5秒以上早い34秒台)
⇒中段差馬のアドマイヤテラが2:32.9(34.5)で勝った
◎馬券:荒□□□■□
堅 ⇒ 有力馬は先行タイプ。波乱があるとすればペースが流れたとき
⇒1,6,9番人気での決着。シルブロンがペースを乱したため少し荒れた
×馬場:雨□■□□□
晴 ⇒ 稍重馬場。開催前日、前々日は曇時々雨。開催当日は曇時々晴
⇒良馬場開催だった
【レース結果】
1着 枠5 10番 アドマイヤテラ
2着 枠5 9番 ホーエリート
3着 枠2 4番 マイネルクリソーラ
4着 枠6 11番 ディープモンスター
5着 枠7 14番 シルブロン
タイム
ハロンタイム 7.5 - 11.8 - 12.1 - 13.0 - 13.3 - 12.5 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 11.5 - 11.9
上り 4F 46.4 - 3F 34.8
コーナー通過順位
1コーナー (*7,9)(4,18)(10,15)(2,8,17)(14,13)(6,12,16)(1,11)3,5
2コーナー (*7,9)(4,18,17)(10,15,14)(2,8)12(6,13)(1,16)(11,3)5
3コーナー (*14,9,18)(7,17)(10,15)13(4,8,12)16(2,1)-(6,3)11,5
4コーナー (*14,9,18)(7,10,15,17)13(4,8,12)(2,1)3(6,5,11)-16
※色の違い 1着:太赤|2着:細赤|3着:太青|4着:細青|5着:太緑
【レース回顧】
スタート直後の先行争い:1F~2.5F(7.5 - 11.8 - 12.1) 2.5F(31.4)
スタート直後は平均ペースだった。マイネルカンパーナが逃げた。
1~2コーナー:3.5F~5.5F(13.0 - 13.3 - 12.5) 3F(38.8)
しかし、ここはかなりスローペース。マイネルカンパーナは、1~2コーナーでかなりスローペースに落としたといえる。
前半のペース:0.5F~4.5F(7.5 - 11.8 - 12.1 - 13.0 - 13.3) 3.5F(44.4) 4.5F(47.7)
1~2コーナーでかなりスローペースにしたため、前半としてもかなりスローな展開だったといえる。
向こう正面:5.5F~7.5F(12.5 - 12.2 - 12.2) 3F(36.9)
平均ペース。後方にいたシルブロンがペースが遅いと判断してまくりをかけたが、マイネルカンパーナはすんなり先手を譲ったため、向こう正面ではそれほどペースは上がらなかった。
3~4コーナー:8.5F~9.5F(11.9 - 11.6) 2F(23.5)
ペースが上がったのはここ。シルブロンがペースを上げてそのままゴールまで押し切ろうとした。
最後の直線:10.5F~12.5F(11.4 - 11.5 - 11.9) 3F(34.8)
前半スローで流れたため、先行勢が有利な展開に。道中5~6番手に居たアドマイヤテラが絶好の位置だった。後方から追い込んできたディープモンスターは4着に来るのが精いっぱいだった。シルブロンはまくった分、ロスがあったため5着となった。
次走に向けたメモ:
スティンガーグラス:ルメール騎手によると「敗因がわからない」とのこと。体重が+6kg482kgと過去最高の体重だったことが影響した可能性がある。おそらく調整の失敗でしょおおう。470kgで2回勝っているのでそのくらいの体重の時を狙ってみたい。
ホーエリート:戸崎騎手によると「いい位置が取れたことが勝因」とのこと。テンに速い馬がいないときはいい位置が取れる。いい位置が取れそうなときは牡馬相手でも注意を払う必要がある。
マイネルウィルトス:シュタルケ騎手によると距離は2000m前後の方がいいとのこと。血統的もそんな感じがあるが、後は力関係かも。
マイネルクリソーラ:横山武騎手によると「ペースが遅くて最悪の展開」とのこと。それでも3着に来た。ペースが流れたときは注意が必要。
voxねこ夫の予想
11着◎8スティンガーグラス
9着◯1サンライズソレイユ
1着▲10アドマイヤテラ
8着△7マイネルカンパーナ
3着☆4マイネルクリソーラ
【何がダメだったのか】
馬場以外の展開予想はほぼ完璧に当たっていたものの、馬券を的中させることはできませんでした。ホーエリートは候補に入れるか迷っていただけに、非常に悔やまれます。今回の相手関係を考えれば、先行できると読むべきだったと反省しています。マテンロウレオはプラス10kgで自己最高体重の488kg、さらに過去最高のハンデとなる58.5kgを背負っての出走でした。その影響もあってか、スタートは絶好だったにもかかわらず、逃げには出ませんでした。代わって逃げたのはマイネルカンパーナでしたが、少しスローに落としすぎた印象があります。あのペースでは、まくってくれと言わんばかりの展開になってしまいます。スローに落ちすぎた場合、まくる馬が現れてペースが乱れることを忘れないようにしたいところです。とはいえ、前が有利だった展開であることには間違いなく、ホーエリートを候補から外してしまったことが最大の反省点といえるでしょう。また、スティンガーグラスも過去最高の場体重でした。過去最高の場体重の場合は調整失敗となる可能性が高いため、それだけで切ってもいいかもしれません。
過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想
まだありません。
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