2025年 ヴィクトリアマイル(GⅠ)の競馬予想~重賞展開予報~

G1ヴィクトリアマイル(アイキャッチ) 05月
2025年5月18日(日)

開催日:2025年5月18日(

レース展開予報

第20回 ヴィクトリアマイル(GⅠ) 4歳以上オープン 1,600(芝)(牝)定量

予報要約

平均ペースの逃げで展開も平均的。東京コースで波乱の余地が少なく紛れのない瞬発力勝負

展開予報

データプロファイル予報
脚質:先先行有利(ねこ2)30×30□□■□□差し有利(犬)30×30差 ⇒ 平均ペースで流れ瞬発力の勝負になる
時計:遅遅い(かめ2)30×30□□□■□速い(うさぎ4)30×30速 ⇒ 1分31秒台、上がり先行33秒後半(差馬は33秒台前半)
馬券:荒固い(お金少3)30×30□□□■□固い(お金少4)30×30堅 ⇒ 能力差あり、波乱は少なそう
馬場:雨雨30×30□□□■□晴れ30×30晴 ⇒ 良馬場。開催前日は曇時々雨。当日の天気予報は曇時々晴 

フルゲート18頭に対し、今回は23頭が登録しています。バウンシーステップ、タガノエルピーダ、ヒルノローザンヌ、ドゥアイズ、スウィープフィートの5頭は除外対象です。

これらの馬は出走の可能性が低いため、現時点では予想から除外しています。ただし、他の馬にトラブルなどが生じた場合は、繰り上がって出走する可能性もあるため、出走馬が確定する5月15日(木)16時までは最新情報にご注意ください。

どうしても逃げたいと考えている馬は見当たりませんが、過去に逃げて結果を残しているアリスヴェリテクリスマスパレードが逃げ候補になります。おそらく、過去に1600m戦で逃げた経験があるアリスヴェリテがハナを切ると見られます。アリスヴェリテが逃げ、クリスマスパレードが2番手を追走すると考えています。

3番手以降の集団には、アスコリピチェーノ、アドマイヤマツリ、サフィラ、シングザットソング、シンリョクカ、ソーダズリング、ビヨンドザヴァレー、マサノカナリア、ワイドラトゥールなどが入り、枠順に応じて位置取りが決まりそうです。一方、有力馬であるアルジーヌ、クイーンズウォーク、ステレンボッシュ、ボンドガールは、後方でじっくり脚をためる形になると予想されます。

アリスヴェリテクリスマスパレードも、1600mでは飛ばすタイプではないことや、スタミナ勝負に持ち込みたい先行馬も、後方に有力馬が多数いることから前半はあまりペース上げたくないでしょう。前半は平均ペースで流れると見ています。レースが動くのは3~4コーナーで、やはりスタミナ勝負に持ち込みたいシランケドクイーンズウォークが早めに動き、まくる展開になるでしょう。それにつられて、アドマイヤマツリなど前方の馬たちもペースを上げる中、後方の有力馬の動向を気にするアスコリピチェーノは、直線までじっくり脚をためてから追い出すと考えられます。直線に入って追い出しを開始したアスコリピチェーノを目標に、アルジーヌ、ステレンボッシュ、ボンドガールといった後方待機組が一気に差を詰る展開が予想されます。

勝敗のポイントは、先週のNHKマイルCのように、前半から気づかぬうちにじわじわとペースが上がる展開になるのか、それともまくり馬の動きにどれだけ全体が反応し、ペースアップするかにかかっています。どちらになったとしても消耗戦になりやすく、スタミナのある馬が有利ですが、今回のヴィクトリアマイルは、NHKマイルCと違って、中距離馬とはいえ逃げ馬が明確にいる点が異なります

おそらく今回は前半のペースはある程度保たれると予想しています。加えて、まくる馬たちも2000m戦を中心に使われてきた馬のため、速い流れの追走でいっぱいで、ペースを引き上げるまでの展開にはならないとみています。従って、直線まで平均的な流れとなる可能性が高く、ある程度前で運べるアスコリピチェーノに有利な展開になると見ています。アスコリピチェーノが抜け出す中、後方勢がどこまで差を詰められるかが、勝敗のカギを握りそうです。

想定される勝ち時計は1分31秒台先行馬には上がり33秒後半差し・追い込み馬にはそれより速い33秒前半の末脚が求められる展開になると予想されます。

注目馬の分析

★★★★★アスコリピチェーノ
前半ある程度の位置につけながらも、直線では爆発的な末脚を繰り出すことができるのが最大の強みです。1600mでは(3-2-0-0)、東京コースでも(1-1-0-0)と崩れ知らずで、ルメール騎手とのコンビでは(3-1-0-0)と相性も抜群です。特筆すべきは持ち時計で、中山ですが1:30.8(上がり32.7)という圧巻の数字をマークしており、楽にこの時計を出せる能力はこのメンバー中でも抜けています
ただし、海外遠征帰りという点が懸念材料です。輸送の影響や調整の仕上がりには注意が必要で、当日の馬体重や気配はしっかりと確認したいところです。また、唯一馬場が渋ったときに敗れており、馬場状態もポイントとなりそうです。

★★★★☆:ステレンボッシュ
脚をしっかり溜めたときの末脚には破壊力があり、今回のメンバーの中でアスコリピチェーノに唯一勝利した実績を持つ点は大きな魅力です。1600mは(2-2-0-0)と相性が良く、叩き2戦目となる今回はさらに状態アップが見込めます。東京1600mでの持ち時計は1:33.8(上がり33.6)と水準級で、展開がハマれば好走のチャンスは十分です。一方で、前走の大阪杯では13着と大きく敗れており、そのダメージや気持ちの面に不安が残ります。また、戸崎騎手とのコンビでは(0-1-1-0)と勝ち切れていない点も懸念材料です。

★★★☆☆:クイーンズウォーク
しっかり脚をためた時に繰り出す末脚は非凡で、東京1600mでも1戦1勝とコース適性は問題なさそうです。川田騎手がデビューから9戦連続で手綱を取っており、コンビとしての信頼感は厚いです。
ただし、勝ち時計は1:33.1(上がり33.4)と特筆すべき速さではなく一線級のメンバー相手では、スピード面や瞬発力でやや見劣る可能性があります。展開や馬場に恵まれないと、勝ち負けまでは厳しいかもしれません。

★★★☆☆:アドマイヤマツリ
先行して鋭い脚を使えるタイプで、底を見せていない未知の魅力があります。新馬戦以降は(4-3-0-0)と堅実に走っており、東京コースでも(3-2-0-0)と高い適性を見せています。
ただし、今回は初めての1600m戦で、グレードレースもまだ1戦のみと、実績面ではやや心もとない印象です。速い時計も持っていないため、ペースが速くなった際の対応力にも注目が必要です。

★★★☆☆:ボンドガール
脚を溜めたときに繰り出せる末脚が最大の武器で、東京1600mでは大きな不利のあったNHKマイルCを除けば(1-2-0-0)と堅実な成績を残しています。また、東京1600mでの勝ち時計は1:32.7(33.7)という好タイムで、しっかり脚を溜めれば32秒台の脚も出せるため、上位争いには十分に対応できる力があります。さらに、前走までの7戦すべてで武豊騎手が騎乗しており、その安定感も魅力の一つです。ただし、東京1600mでは新馬戦で勝って以来、勝利がない点が懸念材料となります。また、後方から競馬をすることが多いため、スタートや位置取りの不利を受けやすいという点も注意が必要です。それでも、力を出せる条件は整っており、再度注目したい一頭です。

その他では、★★☆☆☆:アルジーヌ★★☆☆☆:クリスマスパレード★★☆☆☆:サフィラ★★☆☆☆:シランケドにも注目しています。調教内容や馬体重、除外馬の状況次第では、注目上位5頭への入れ替えも検討します。

共通のレース展開プロファイル

コース特性 東京1,600m

向こう正面、2コーナー出口付近からのスタートとなります。スタート直後は緩やかな下り坂が続き、最初のコーナーまでの距離は約550mです。距離が長いため先行争いはそれほど激しくなりませんが、下り坂の影響でスピードが出やすく、序盤がスローになりにくいのが特徴です。また、向こう正面の途中には上り坂があるため、ペースを落として息を入れるのも難しいコースです。スピードだけでは通用しません。坂を上った後は、下りながら3コーナーに入ります。3~4コーナーは平坦でカーブが緩やかなため、スピードを維持しやすい構造になっています。最後の直線は約525mと長く、途中に高低差2mの坂があるため、さらにスタミナが問われる展開になりがちです。このコースでは坂を2回上るため、持久力が必要なため、短距離馬よりも中距離馬の方が好走しやすい傾向があります。

東京競馬場 芝1600mの特徴と攻略情報まとめ|初心者向けにわかりやすく解説! | うましる
東京競馬場 芝1600mのコースの特徴を競馬初心者向けに独自に解説しています。「これから競馬を始める!」「競馬場について知識がほとんどない……」という方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。ぜひ予想の参考にしてみてくださいね。

過去10年の傾向

過去10回の開催のうち、良馬場は8回、稍重は2回でした。2025年5月12日(月)時点の天気予報によると、前日の金曜日は「曇り一時雨」、開催当日の5月18日(土)は「曇り時々晴れ」となっています。気温は30度まで上がる見込みであり、良馬場となる可能性が高いと見られます。以下では、過去に良馬場で行われた開催のデータをもとに分析を行います。

出走馬139頭(1レース平均約17頭)のうち、馬券圏内に入ったのは24頭でした。逃げ馬の成績は(0-0-1-7)(馬券圏内率23%/8頭)と、好成績とは言えません。一方、4コーナーを3番手以内で通過した馬(まくり含む)は7頭(29%/24頭)、5番手以内では11頭(28%/40頭)、10番手以内では22頭(28%/80頭)と、いずれも安定した数字が出ています。しかし、4コーナーで10番手以降に位置していた馬は2頭しか馬券圏内に入っておらず(3%/59頭)、明らかに成績が落ちる傾向が見られます。このため、4コーナーで10番手以内につけられる馬であれば、脚質による大きな有利・不利は少ないと考えられます。中でも、瞬発力に優れたタイプを予想馬に含めると良いでしょう。

勝ち馬の走破時計は1分30秒5~1分32秒2とやや幅がありますが、多くは1分31秒台での決着となっています。上がり3ハロンのタイムも32秒6~35秒3と幅がありますが、35秒前後だった馬は逃げ・先行馬が残ったケースで、差し馬の多くは33秒台の末脚を使って勝負しています。なお、32秒台を記録したのはアーモンドアイとグランアレグリアの2頭のみで、いずれも名馬と呼ばれる存在です。よほどの名馬でない限り、33秒台の上がりが求められると見ておくのが良さそうです。

※この情報は、以下のサイト等のデータをもとに考察しています。詳しくは各サイトをご確認ください。

ヴィクトリアマイルの過去10年データ、好走馬一覧(2025年5月18日東京11R) | 競馬ラボ
ヴィクトリアマイル過去10年データです。

個別のレース展開プロファイル

開催4週目

先週、土曜日に稍重で行われたエプソムCは、1分43秒9というレコード決着となりました。稍重馬場にもかかわらず、このタイムは驚異的です。日曜日は良馬場で行われ、1分31秒7という速い時計での決着でした。まだ開催4週目ですが、馬場状態は非常に良好といえそうです。土曜・日曜ともにメインレースは差し馬同士の決着となりましたが、その他のレースでは逃げ馬や先行馬が粘る場面も多く見られました。全体的に、時計が出やすく、走りやすい馬場状態と見てよいでしょう。今週も、先週に引き続き、時計の出やすい良好な馬場状態が続くと予想されます。

詳しくは以下のサイトなどを参考にしてください。

トラックバイアス&血統研究
トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

おまけ

予報に基づくvoxねこ夫の予想

予想中!!

レース結果:予報と予想の検証

予想中!!

過去のレース展開予報とvoxねこ夫の予想

まだありません。

その他の今週の重賞レース予報

展開予報とは

競馬で勝つためには『強い馬』ではなく、『展開が有利な馬』を見極めることが大切だと考えています。詳しくはこちらをご覧ください。

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